RLPの環境を削除する際には以下の操作を行います。
DBミラーリングサービスの緊急停止
RERUNログ引継ぎファイルおよびRERUNログ抽出ファイルの削除
RERUNログ抽出作業域の作業域ファイルの削除
RLP管理オブジェクトの削除
データベースサーバの停止
モニタデーモンの停止
RLPの削除
等価性コピーの終了
RLP動作環境ファイルおよびRLP定義ファイルの削除
複写用ローデバイスの対応付けの解除
ポイント
DBミラーリングシステムでは、DCUを構成する2つのRLPの削除が必要です。
RLPの環境削除は、DBミラーリングシステムの対象のロググループ数と同じ回数繰り返す必要があります。
DBミラーリングサービスを緊急停止します。
参照
DBミラーリングサービスの緊急停止については“2.2.2.4 DBミラーリングサービスの緊急停止”を参照してください。
RERUNログ引継ぎファイルおよびRERUNログ抽出ファイルを削除します。
正系ノードの操作
セットアップスクリプトdxdelrlpenv.shを実行します。
$ dxdelrlpenv.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル名 -p 従系RLPのRLP名
副系ノードの操作
セットアップスクリプトdxdelrlpenv.shを実行します。
$ dxdelrlpenv.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル名 -p 主系RLPのRLP名
RERUNログ抽出作業域の作業域ファイルを削除します。
両ノード共通の操作
Symfoware Serverのセキュリティ運用の種類によって以下のいずれかの方法で削除します。
標準運用の場合はOSのコマンドを使用して削除します。
標準セキュリティ運用の場合はSymfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用して削除します。
参照
Symfoware Serverのrdbclrfコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。
RLP管理オブジェクトの削除は、両ノードでRLPごとに実施します。
RLP管理オブジェクトを削除すると次にRLP管理オブジェクトを作成するまで該当のRLPはDBミラーリングシステムの運用を行うことができません。
両ノード共通の操作
セットアップスクリプトdxdelmnobj.shを実行してRLP管理オブジェクトを削除します。
$ dxdelmnobj.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル名 -p 主系RLPのRLP名 $ dxdelmnobj.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル名 -p 従系RLPのRLP名
注意
RLP管理オブジェクトの削除は、データベース管理者権限で実行してください。
Symfoware Server のrdbstop コマンドを実行してSymfoware/RDB を停止し、データベースサーバを停止します。
参照
Symfoware Server のrdbstop コマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。
データベースサーバの停止については“2.2.4 データベースサーバの停止”を参照してください。
モニタデーモンを停止します。
参照
モニタデーモンの停止については“2.2.5 モニタデーモンの停止”を参照してください。
RLPを削除します。
RLPの削除では、RLPを構成するRLM、RLCファイルを削除します。
rdbbcrlpコマンドのEオプションおよび、pオプションを実行して、RLPを削除します。
$ rdbbcrlp -E -p 主系RLPのRLP名 $ rdbbcrlp -E -p 従系RLPのRLP名
Symfoware Serverが標準セキュリティ運用を行っている場合、以下を実施してください。
RECテンプレート作成シェルスクリプトdxrecstat.shを実行して、等価性コピーの状態を確認してください。
等価性コピーを開始している場合
Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用して、RLPを構成する以下のファイルの内容を削除します。
主系RLPおよび従系RLPの送信用RLM(RLP定義ファイルのRLM_OWN_SEND_DEVICEパラメタで指定したファイル)
主系RLPのRLCファイル(RLP定義ファイルのRLC_OWN_DEVICEnパラメタで指定したファイル)
等価性コピーを終了している場合
Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用して、RLPを構成する以下のファイルの内容を削除します。
主系RLPおよび従系RLPの送信用RLM(RLP定義ファイルのRLM_OWN_SEND_DEVICEパラメタで指定したファイル)
主系RLPおよび従系RLPの受信用RLM(RLP定義ファイルのRLM_OWN_RECV_DEVICEパラメタで指定したファイル)
主系RLPおよび従系RLPのRLCファイル(RLP定義ファイルのRLC_OWN_DEVICEnパラメタで指定したファイル)
rdbbcrlpコマンドのEオプションおよび、pオプションを実行して、RLPを削除します。
$ rdbbcrlp -E -p 主系RLPのRLP名 $ rdbbcrlp -E -p 従系RLPのRLP名
Symfoware Serverが標準セキュリティ運用を行っている場合、以下を実施してください。
RECテンプレート作成シェルスクリプトdxrecstat.shを実行して、等価性コピーの状態を確認してください。
等価性コピーを開始している場合
Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用して、RLPを構成する以下のファイルの内容を削除します。
主系RLPおよび従系RLPの送信用RLM(RLP定義ファイルのRLM_OWN_SEND_DEVICEパラメタで指定したファイル)
従系RLPのRLCファイル(RLP定義ファイルのRLC_OWN_DEVICEnパラメタで指定したファイル)
等価性コピーを終了している場合
Symfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用して、RLPを構成する以下のファイルの内容を削除します。
主系RLPおよび従系RLPの送信用RLM(RLP定義ファイルのRLM_OWN_SEND_DEVICEパラメタで指定したファイル)
主系RLPおよび従系RLPの受信用RLM(RLP定義ファイルのRLM_OWN_RECV_DEVICEパラメタで指定したファイル)
主系RLPおよび従系RLPのRLCファイル(RLP定義ファイルのRLC_OWN_DEVICEnパラメタで指定したファイル)
参照
Symfoware Serverのrdbclrfコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。
RECテンプレート作成シェルスクリプトdxreccancel.shを両ノードで実行し、等価性コピーを終了します。
等価性コピーを終了した後、RECテンプレート作成シェルスクリプトdxrecstat.shを実行して、等価性コピーの状態を確認します。
正系ノードでの操作
dxreccancel.shを実行して等価性コピーを終了します。
# dxreccancel.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル名 -x
dxrecstat.shを実行して、等価性コピーの状態を確認します。
dxrecstat.shの実行結果から、“Status”欄がすべて“----”となっていることを確認してください。
# dxrecstat.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル名 -x Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute SRC-SV /dev/blockdev11@SRC-SV /dev/blockdev11@TARG-SV ---- ---- ---- SRC-SV /dev/blockdev12@SRC-SV /dev/blockdev12@TARG-SV ---- ---- ---- SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14311: RLM用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました SRC-SV /dev/blockdev13@SRC-SV /dev/blockdev13@TARG-SV ---- ---- ---- SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #1用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました SRC-SV /dev/blockdev14@SRC-SV /dev/blockdev14@TARG-SV ---- ---- ---- SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #2用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました SRC-SV /dev/blockdev15@SRC-SV /dev/blockdev15@TARG-SV ---- ---- ---- SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #3用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
副系ノードでの操作
dxreccancel.shを実行して等価性コピーを終了します。
# dxreccancel.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル -x
dxrecstat.shを実行して、等価性コピーの状態を確認します。
dxrecstat.shの実行結果から、“Status”欄がすべて“----”となっていることを確認してください。
# dxrecstat.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル名 -x Server Original-Volume Replica-Volume Direction Status Execute SRC-SV /dev/blockdev21@TARG-SV /dev/blockdev21@SRC-SV ---- ---- ---- SRC-SV /dev/blockdev22@TARG-SV /dev/blockdev22@SRC-SV ---- ---- ---- SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14311: RLM用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました SRC-SV /dev/blockdev23@TARG-SV /dev/blockdev23@SRC-SV ---- ---- ---- SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #1用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました SRC-SV /dev/blockdev24@TARG-SV /dev/blockdev24@SRC-SV ---- ---- ---- SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #2用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました SRC-SV /dev/blockdev25@TARG-SV /dev/blockdev25@SRC-SV ---- ---- ---- SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 14313: RLC #3用ブロックデバイスのREC状態確認に成功しました
注意
dxreccancel.shを実行してエラーが発生した場合、原因を取り除いて該当処理から再開します。その場合、RECテンプレート作成シェルスクリプトを使用せずにコマンドで等価性コピーの終了作業を行う必要がある場合があります。oオプション指定でコマンド実行シェルスクリプトを作成し、必要に応じて編集したものを実行してください。
参照
RLP定義ファイルの記述については“Mirroring Controller セットアップガイド”の “RLP定義ファイルの編集”を参照してください。
ACMのswsrpcancelコマンドおよびswsrpstatコマンドの詳細は“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書”または“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド”を参照してください。
等価性コピーの終了をコマンドで行う場合は“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書”または“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド”を参照してください。
コマンド実行シェルスクリプトについては“Mirroring Controller セットアップガイド”の“コマンド実行シェルスクリプトの利用方法”を参照してください。
RLP動作環境ファイルおよびRLP定義ファイルを削除します。
両ノード共通の操作
Symfoware Serverのセキュリティ運用の種類によって以下のいずれかの方法で削除します。
標準運用の場合はOSのコマンドを使用して削除します。
標準セキュリティ運用の場合はSymfoware Serverのrdbclrfコマンドを使用して削除します。
参照
Symfoware Serverのrdbclrfコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。
ACM機能を利用して、ノード間での複写用ローデバイスの対応付けの解除を行います。
参照
複写用ローデバイスの対応付けの解除については“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書”または“ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド”を参照してください。