ページの先頭行へ戻る
Symfoware Server V11.0.0 Mirroring Controller運用ガイド
Symfoware

2.2.2 DBミラーリングサービスの停止

DBミラーリングサービスの停止には、目的に応じて4つのモードがあります。

2.2.2.1 DBミラーリングサービスの通常停止

正系ノードと副系ノードの両方のDBミラーリングサービスを連動して停止し、DBミラーリングシステムの運用を停止します。

正系ノードの操作

DBミラーリングサービスを通常停止する場合、利用者業務の停止有無によって、以下のいずれかの方法があります。

利用者業務停止している場合
  1. dxsvstopコマンドを実行します。これにより、DBミラーリングシステムは、正系ノードのDBミラーリングサービスと副系ノードのDBミラーリングサービスを連動して通常停止します。

    $ dxsvstop
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、正系ノードでDBミラーリングサービスが停止していることを確認します。“ノードの状態(Status) ”が“ノード未定(N) ”および“DBミラーリングサービスの状態(Service) ”が“通常停止状態(stop) ”になっていることを確認します。
    以下にDBミラーリングサービス停止の確認例を示します。

    DBミラーリングサービス停止確認の例
    $ dxinf -s
     
    dxinf DATE:2009/09/20 TIME:21:15:32
    RDB-NAME          : dup1
    Host-Name         : DBSVR1       
    IP-address        : 10.255.255.128
    Node
      Status Service   S-Scr   RDB     Switch
      N      stop      -       -       -
    Monitoring
      Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down
      -       -          -      -
    
利用者業務停止ていない場合
  1. dxsvstopコマンドのmcオプションを実行します。これにより、DBミラーリングシステムは、アプリケーションサーバ経由で実行している業務アプリケーションのコネクションを強制切断させてから、正系ノードのDBミラーリングサービスと副系ノードのDBミラーリングサービスを連動して通常停止します。

    $ dxsvstop -mc
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、正系ノードでDBミラーリングサービスが停止していることを確認します。“ノードの状態(Status) ”が“ノード未定(N) ”および“DBミラーリングサービスの状態(Service) ”が“通常停止状態(stop) ”になっていることを確認します。
    以下にDBミラーリングサービス停止の確認例を示します。

    DBミラーリングサービス停止確認の例
    $ dxinf -s
     
    dxinf DATE:2009/09/20 TIME:21:15:32
    RDB-NAME          : dup1
    Host-Name         : DBSVR1       
    IP-address        : 10.255.255.128
    Node
      Status Service   S-Scr   RDB     Switch
      N      stop      -       -       -
    Monitoring
      Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down
      -       -          -      -
    

副系ノードの操作

正系ノードで通常停止を実行すると、副系ノードも連動して、DBミラーリングサービスを停止します。
dxinfコマンドのsオプションの実行により、副系ノードでDBミラーリングサービスが停止していることを確認します。“ノードの状態(Status)”が“ノード未定(N)”および“DBミラーリングサービスの状態(Service)”が“通常停止状態(stop)”になっていることを確認します。
以下にDBミラーリングサービス停止の確認例を示します。

DBミラーリングサービス停止確認の例
$ dxinf -s
 
dxinf DATE:2009/09/20 TIME:21:15:32
RDB-NAME          : dup2
Host-Name         : DBSVR2       
IP-address        : 10.255.255.129
Node
  Status Service   S-Scr   RDB     Switch
  N      stop      -       -       -
Monitoring
  Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down
  -       -          -      -

注意

  • 以下のいずれかに該当する場合は、DBミラーリングサービスの通常停止は実行できません。

    • データベースを更新した業務アプリケーションが存在する

    • RDBコマンドによるデータベースの更新中

    • データベースの定義操作中

    • 閉塞状態のRLPが存在する

    • 一部のロググループのDCUに対してDBミラーリングサービスの緊急停止が行われた

  • dxsvstopコマンドのmcオプションを実行してDBミラーリングサービスを通常停止する場合は、アプリケーションサーバを経由しないアクセス(RDBコマンドやローカルアクセス等)は停止させないため、それらについてはあらかじめ停止させておく必要があります。

ポイント

DBミラーリングサービスの停止確認は、以下のメッセージにより確認することもできます。

正系ノードの場合
SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 12103 : DB mirroring service is stopped in normal state.
副系ノードの場合
SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 12136: The DB mirroring service stopped in normal state by the demand from the other node.

2.2.2.2 DBミラーリングサービスの保守停止

副系ノードのDBミラーリングサービスを停止します。副系ノードでのデータベース二重化処理および監視処理が停止します。

副系ノードの操作

  1. dxsvstopコマンドのmオプションを実行して、副系ノードのDBミラーリングサービスを停止します。

    $ dxsvstop -m
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、副系ノードで“ノードの状態(Status) ”が“ノード未定(N)”および“DBミラーリングサービスの状態(Service)”が“保守停止状態(m)”になっていることを確認します。
    以下にDBミラーリングサービス停止の確認例を示します。

    DBミラーリングサービス停止確認の例
    $ dxinf -s
     
    dxinf DATE:2009/09/20 TIME:21:15:32
    RDB-NAME          : dup1
    Host-Name         : DBSVR1       
    IP-address        : 10.255.255.128
    Node
      Status Service   S-Scr   RDB     Switch
      N      m         -       -       -
    Monitoring
      Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down
      -       -          -      -
    

注意

  • 以下のいずれかに該当する場合は、DBミラーリングサービスの保守停止は実行できません。

    • 閉塞状態のRLPが存在する

    • 一部のロググループのDCUに対してDBミラーリングサービスの緊急停止が行われた

  • DBミラーリングサービスの保守停止を実行する場合、副系ノードの利用者業務は停止することを推奨します。

  • DBミラーリングサービスの保守停止を実行した場合、コマンドを実行した時点で副系ノードのDBミラーリングサービスを停止するため、未反映のRERUNログが存在する可能性があります。

ポイント

DBミラーリングサービスの保守停止中でも、正系ノードの利用者業務は継続できます。

2.2.2.3 DBミラーリングサービスのリカバリ停止

正系ノードまたは副系ノードのDBミラーリングサービスを停止します。DBミラーリングサービスを停止したノードでのデータベース二重化処理および監視処理を停止します。

両ノード共通の操作

  1. dxsvstopコマンドのrオプションを実行して正系ノードまたは副系ノードのDBミラーリングサービスを停止します。

    $ dxsvstop -r
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、対象ノードでDBミラーリングサービスが停止していることを確認します。対象のノードで“ノードの状態(Status) ”が正系ノードでは“正系(C) ”、副系ノードでは“副系(R) ”および“DBミラーリングサービスの状態(Service)”が“リカバリ停止状態(r)”になっていることを確認します。
    以下にDBミラーリングサービス停止の確認例を示します。

    DBミラーリングサービス停止確認の例
    $ dxinf -s
     
    dxinf DATE:2009/09/20 TIME:21:15:32
    RDB-NAME          : dup1
    Host-Name         : DBSVR1       
    IP-address        : 10.255.255.128
    Node
      Status Service   S-Scr   RDB     Switch
      C      r         -       -       -
    Monitoring
      Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down
      -       -          -      -
    

注意

  • DBミラーリングサービスのリカバリ停止を実行した場合、コマンドを実行した時点で正系ノードまたは副系ノードのDBミラーリングサービスを停止するため、未反映のRERUNログが存在する可能性があります。

  • 一部のロググループのDCUに対してDBミラーリングサービスの緊急停止が行われた場合や閉塞状態のRLPが存在する場合でも、DBミラーリングサービスのリカバリ停止は実行できます。

ポイント

DBミラーリングサービスのリカバリ停止中でも、正系ノードの利用者業務は継続できます。

2.2.2.4 DBミラーリングサービスの緊急停止

両ノードのDBミラーリングサービスを停止します。DBミラーリングシステムの異常などの場合に、利用者業務を継続しながらデータベース二重化処理や監視処理を停止します。

DBミラーリングサービスの緊急停止の手順

両ノード共通の操作

  1. 各ノードでdxsvstopコマンドのtermオプションを実行し、DBミラーリングサービスを緊急停止します。

    $ dxsvstop -term
  2. dxinfコマンドのsオプションの実行により、各ノードでDBミラーリングサービスが停止していることを確認します。“ノードの状態(Status) ”が正系ノードでは“正系(C) ”、副系では“ノード未定(N) ”および“DBミラーリングサービスの状態(Service) ”が“緊急停止状態(term) ”になっていることを確認します。
    以下にDBミラーリングサービス停止の確認例を示します。

    DBミラーリングサービス停止確認の例
    $ dxinf -s
     
    dxinf DATE:2009/09/20 TIME:21:15:32
    RDB-NAME          : dup1
    Host-Name         : DBSVR1       
    IP-address        : 10.255.255.128
    Node
      Status Service   S-Scr   RDB     Switch
      C      term      -       -       -
    Monitoring
      Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down
      -       -          -      -
    

注意

  • DBミラーリングサービスの緊急停止を実行した場合、コマンドを実行した時点で正系ノードまたは副系ノードのDBミラーリングサービスを停止するため、未反映のRERUNログが存在する可能性があります。

  • 一部のロググループのDCUに対してDBミラーリングサービスの緊急停止が行われた場合や閉塞状態のRLPが存在する場合でも、DBミラーリングサービスの緊急停止は実行できます。

ポイント

  • DBミラーリングサービスを緊急停止した後、DBミラーリングサービスを再起動するためには、DCUを再構築する必要があります。

  • DBミラーリングサービスの緊急停止を実施した場合は、DCUの再構築が必要になるため、DBミラーリングサービスの緊急停止を両ノードで実行してください。

  • DBミラーリングシステムの環境に異常が発生した場合に、データベース二重化処理や監視処理を停止して利用者業務を継続する場合にも利用します。

参照

DCUの再構築については“5.9 DCUの再構築”を参照してください。