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Symfoware Server V11.0.0 Mirroring Controller運用ガイド
Symfoware

4.3.4 両ノードで同時に行うデータベースの定義の変更の流れ

両ノードで同時に行うデータベースの定義操作の手順を以下に説明します。

操作の手順

データベースサーバ1の操作

  1. DBミラーリングサービスを通常停止します。

    $ dxsvstop
  2. データベースの定義操作を行います。

  3. 複写元RLPをrdbbcdcuコマンドで特定します。
    rdbbcdcuコマンドのVオプションおよび、bオプションを実行してDCU構成を確認します。

    $ rdbbcdcu -V -b
    
    LogGroup             : system
    RLCbuffNum           : 128
    RLCbuffSize          : 2K
    RLCnum               : 3
    RLCsize              : 10240K
    RLPid  RLPname  Kind       OnMode   OnStat      RLPstat       InhCause   ConStat        DisConCause
        1  rlp001   origin     capture  switch      normal        -          disconnection  -
        2  rlp002   duplicate  init     switch      normal        -          disconnection  -

    2つのRLPのうち、“RLP種別(Kind)”が“origin”のRLPが複写元RLPです。rdbbcmapコマンドのEオプションおよび、pオプションを実行して資源識別子を抽出し、副系ノードに転送します。

    $ rdbbcmap -E -p 複写元RLP名 資源識別子抽出ファイル名

    データベース資源の関連付けは、定義変更による影響があるロググループに対して実施します。

  4. DCUの2つのRLPのうち、複写先RLPについて、セットアップスクリプトdxfmtmndb.shのdオプションおよび、pオプション、Mオプションを実行して、RLP管理オブジェクトを初期化します。

    $ dxfmtmndb.sh -d 従系RLPのRLP定義ファイル名 -p 従系RLPのRLP名 -M
  5. DCUの2つのRLPのうち複写先RLPについて、rdbbcmapコマンドのRオプションおよび、pオプションを実行して資源識別子の登録および確認を行います。データベースサーバ2で抽出した資源識別子抽出ファイル名を指定します。

    $ rdbbcmap -R -p 複写先RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  6. Symfoware Serverのrdbfmt、rdbsloaderコマンドの実行または業務アプリケーションにより定義したDSIに初期データを投入します。

  7. Symfoware Serverのrdbunlコマンドを実行して表のDSIの退避データを取得し、副系ノードに転送します。

  8. dxsvstartコマンドのcオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -c
  9. Symfoware Serverのrdbudsiコマンドの実行により両ノードの格納件数を比較するなどの方法で、整合性確認を実施します。

データベースサーバ2の操作

  1. 以下のメッセージにより、正系ノードでのdxsvstopコマンドの実行による副系ノードのDBミラーリングサービスの停止を確認します。

    SYMFOWARE_SYMDX: INFO: 12136: The DB mirroring service stopped in normal state by the demand from the other node.
  2. データベースの定義操作を行います。

  3. 複写先RLPをrdbbcdcuコマンドで特定します。
    rdbbcdcuコマンドのVオプションおよび、bオプションを実行してDCU構成を確認します。

    $ rdbbcdcu -V -b
    
    LogGroup             : system
    RLCbuffNum           : 128
    RLCbuffSize          : 2K
    RLCnum               : 3
    RLCsize              : 10240K
    RLPid  RLPname  Kind       OnMode   OnStat        RLPstat      InhCause  ConStat        DisConCause
        1  rlp001   duplicate  reflect  switch        normal       -         disconnection  -
        2  rlp002   origin     init     switch        normal       -         disconnection  -

    2つのRLPのうち、“RLP種別(Kind)”が“duplicate”のRLPが複写先RLPです。複写先RLPについて、セットアップスクリプトdxfmtmndb.shのdオプションおよび、pオプション、Mオプションを実行して、RLP管理オブジェクトを初期化します。

    $ dxfmtmndb.sh -d 主系RLPのRLP定義ファイル名 -p 主系RLPのRLP名 -M

    データベース資源の関連付けは、定義変更による影響があるロググループに対して実施します。

  4. DCUの2つのRLPのうち、複写先RLPについて、rdbbcmapコマンドのRオプションおよび、pオプションを実行して、資源識別子の登録および確認を行います。データベースサーバ1で抽出した資源識別子抽出ファイル名を指定します。

    $ rdbbcmap -R -p 複写先RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  5. DCUの2つのRLPのうち、複写元RLPについて、rdbbcmapコマンドのEオプションおよび、pオプションを実行して資源識別子を抽出し、任意の方法で正系ノードに転送します。

    $ rdbbcmap -E -p 複写元RLP名 資源識別子抽出ファイル名
  6. Symfoware Serverのrdbsloaderコマンドを実行して、表のDSIの退避データを適用し、データを全件複写します。

  7. dxsvstartコマンドのrオプションを実行して、DBミラーリングサービスを開始します。

    $ dxsvstart -r

アプリケーションサーバの操作

  1. 利用者業務を停止します。

  2. 利用者業務を再開します。

注意

  • データベース資源の関連付けは表のDSI、または順序の定義変更が発生した場合に必要です。“4.3.5 データベース資源の関連付けのポイントと注意事項”を参照してください。

  • データベース定義が正しくない場合、資源の関連付け操作またはRERUNログ反映処理が異常終了します。この場合、以下の対処を実施してください。

    • データベース資源の関連付けの操作が異常終了した場合
      正系ノードと副系ノードのデータベース定義の見直しを行ってください。

    • RERUNログ反映処理が異常終了した場合
      DBミラーリングサービスの通常停止を実行するために、異常になった資源に関してRLPに残存するRERUNログをすべて破棄します(ログ破棄)。
      その後、利用者業務を停止してからDBミラーリングサービスを通常停止し、データベースの再定義またはデータベース資源の関連付けを行います。

  • データベースのバックアップおよびメモリチューニングなど、変更したデータベース運用に必要な操作は利用者業務を開始する前に実施してください。

参考

正系ノードのデータベース(DSI)が初期状態で運用を開始する場合は、Symfoware Serverのrdbunlコマンドおよびrdbsloaderコマンドで全件複写する代わりに、Symfoware Serverのrdbfmtコマンドを両ノードで実施することも可能です。

参照

  • Symfoware Serverのrdbsloaderコマンド、rdbunlコマンド、rdbudsiコマンドおよびrdbfmtコマンドについては“コマンドリファレンス”を参照してください。

  • 副系ノードでの資源識別子の確認方法については“Mirroring Controller セットアップガイド”の“関連付けの手順”を参照してください。

  • ログ破棄の詳細は“5.8.6.4 ログ破棄を利用したリカバリ”を参照してください。