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Interstage Studio ユーザーズガイド
Interstage

9.5.1 概要

9.5.1.1 Webサービスとは

Webサービスの概要については、"5.1.1 Webサービスとは"を参照してください。

9.5.1.2 Java EE 5からの変更点

Java EE 6には新たにJAX-RS1.1が含まれます。

JAX-RS1.1を利用することで、Representational State Transfer(REST) 型のWebアプリケーションを簡単に開発できます。

JAX-RS1.1ではアノテーションを利用することで、Javaリソースのパスを指定したり、JavaメソッドをHTTPリクエストメソッドにバインドすることが簡単にできます。

アノテーション

アノテーションを利用し、REST型のWebアプリケーションとして動作するクラスを定義することができます。

代表的なアノテーションを以下に挙げます。

アノテーションを利用したREST型Webアプリケーションの作成例

@Path(value=""/root"")
public class RootResource {
    @GET
    public String getName() {
        return ""name"";
    }
}

ポイント

JAX-RS 1.1の詳細情報については、以下の規約を参照してください。

  • JSR-311: JAX-RS: The Java(TM) API for RESTful Web Services

JAX-WS 2.2の詳細情報については、以下の規約を参照してください。

  • JSR 224: Java(TM) API for XML-Based Web Services (JAX-WS) 2.2

9.5.1.3 Webサービスアプリケーションの開発

Webサービスアプリケーションの開発の流れや開発手順については、"5.2.2 開発の流れ"および "5.2.3 開発手順"を参照してください。なお、アプリケーションを作成するための準備については、"9.6.1 アプリケーション作成のための準備"を参照してください。

注意

Java EE 6ワークベンチでは、ijwsimportコマンドを使用してWSDLからサービスエンドポイントインタフェースを生成します。

  1. コマンドプロンプトを開き、作業フォルダを作成します。
    例:mkdir temp

  2. 作業フォルダに移動します。
    例:cd temp

  3. ソース出力先フォルダを作成します。
    例:mkdir src

  4. ijwsimportコマンドを使用して、作業フォルダにWebサービスクライアントに必要なソースを生成します。
    ijwsimport -p <パッケージ名> -s <ソース出力先フォルダ> -keep <WSDLのURL>
    例: ijwsimport -p stub -s src -keep http://localhost:28282/WebServiceSample6/PopulationRankingService?wsdl

  5. Webサービスクライアントプロジェクトのソースフォルダ配下に、4.の<ソース出力先フォルダ>のソースファイルをパッケージフォルダごとコピーします。WSDLファイルは不要です。

  6. Webサービスクライアントプロジェクトを選択して、[F5]キーを押します。

  7. 作業フォルダを削除します。

上記5.および6.で追加したソースファイルでエラーが検出される場合には、引き続いて以下の手順でビルドパスの設定を行ってください。

  1. Webサービスクライアントプロジェクトを選択して、右クリックでコンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。

  2. [Javaのビルドパス] > [ライブラリ]タブ > [外部JARの追加]で以下に存在するJARファイルを追加します。
    <製品インストールフォルダ>\APS\F3FMisje6\glassfish\modules\endorsed
    <製品インストールフォルダ>\APS\F3FMisje6\glassfish\lib\endorsed

  3. 続けて[順序およびエクスポート]タブで、2.で追加したJARファイルを[JREシステムライブラリ]よりも上に移動して[OK]ボタンを押してください。

ijwsimportコマンドやWSDLのURLについては、"Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)"の"Webサービスアプリケーションの開発"の"配備とWSDLの取得・保管"を参照してください。

ポイント

JAX-RSアプリケーションを作成する場合には、"Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)"の"JAX-RSアプリケーションの作成方法"を参照してください。