ページの先頭行へ戻る
Interstage Studio ユーザーズガイド
Interstage

9.6.1 アプリケーション作成のための準備

アプリケーションを作成するためには、開発するモジュールに応じてプロジェクトを作成する必要があります。
また、複数のモジュールで構成されるようなアプリケーションについては、エンタープライズアプリケーションとしてまとめることができます。

9.6.1.1 サーバを操作するための準備をする

Java EE 6ワークベンチでサーバの起動や停止などの操作を行うためには、サーバビューに操作対象となるサーバを追加する必要があります。サーバビューに追加する際に指定するランタイムは、Java EE 6アプリケーションを開発する際のウィザードでターゲットランタイムとして指定しますので、Java EE 6アプリケーション開発前にサーバを追加する事をお勧めします。

サーバを追加する

動作確認を行うアプリケーションの配備先となるサーバをサーバビューに追加します。サーバの追加には新規サーバウィザードを使用します。サーバビューを右クリックし、コンテキストメニューから[新規] > [サーバ] を選択してください。ウィザードの設定項目については以下の内容を参考にしてください。

ポイント

  • サーバの追加は、新規ウィザードからも行うことができます。

  • 管理者名、管理者パスワードなど、Interstage Application ServerのJava EE 6運用環境に関する詳細は、"Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)"の"Java EE 6運用環境のセットアップ"を参照してください。

注意

  • ウィザードの入力項目はホストに指定した内容によって異なります。

  • サーバビューでのサーバ操作とコマンドによるサーバ操作を併用すると、配備などの際にエラーになる場合があります。

9.6.1.2 プロジェクトを新規に作成する

プロジェクトウィザードは、メニューから[ファイル] > [新規] > [プロジェクト]を選択して、[新規プロジェクト]ウィザードを起動し、以下のようにモジュールに応じてプロジェクトウィザードを選択します。

カテゴリ

プロジェクト

説明

EJB

EJBプロジェクト

EJBのモジュールを作成する場合に使用します。

Java EE

アプリケーションクライアントプロジェクト

アプリケーションクライアントのモジュールを作成する場合に使用します。

エンタープライズアプリケーションプロジェクト

EARファイルを作成する場合に使用します。EARファイルは、EJB、Webアプリケーションおよびライブラリをまとめることができます。

ユーティリティプロジェクト

複数のモジュールで共用するライブラリを作成する場合に使用します。

JPA

JPAプロジェクト

JPAを使用したライブラリを作成する場合に使用します。

Web

動的Webプロジェクト

Webアプリケーションのモジュールを作成する場合に使用します。

プロジェクトウィザードでの指定内容については、以下を参考にしてください。

注意

  • [EARメンバシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェックしないでEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBプロジェクトに作成されます。

  • [EARメンバシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェックしてEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBクライアントプロジェクトに作成されます。

  • [EARメンバシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェック、[クライアントのインタフェースとクラスを保持するためのEJBクライアントJARモジュールを作成]をチェックしないでEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBプロジェクトに作成されます。

9.6.1.3 エンタープライズアプリケーションを作成する

エンタープライズアプリケーションプロジェクトでは、モジュールやライブラリをまとめてEARファイルを作成することができます。

エンタープライズアプリケーションプロジェクトウィザード固有の指定内容については、以下を参考にしてください。

エンタープライズアプリケーションプロジェクト作成後、EARファイルに追加するJava EE モジュールを変更したい場合には、プロジェクトの[ビルドパス]プロパティで編集します。

ポイント

  • EARファイルにすると、アプリケーションをまとめて配備できるだけでなく、EARファイル内のJava EEモジュールの依存関係を定義でき、運用環境でのクラスパスの設定などの作業を軽減できます。

  • エンタープライズアプリケーションにアプリケーションクライアントを含めるとエンタープライズアプリケーションに含まれるモジュールやライブラリをクライアントスタブとしてダウンロードすることができます。詳細は"Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)"の"Java EEアプリケーションクライアントの運用操作"の"クライアントスタブJARファイルをダウンロード"を参照してください。

9.6.1.4 クラスパスを設定する

Javaアプリケーションをビルドするためには、プロジェクトにビルドパス(クラスパス)を設定します。Java EE 6のモジュールやライブラリは、以下のどれかの方法でビルドパスを設定します。

ターゲットランタイム

Java EE 6のアプリケーションを動作させるランタイムを選択すると、そのライブラリがビルドパスに追加されます。これはプロジェクトの[ターゲットランタイム]プロパティで設定することができます。
ビルドパスにランタイムの名前でライブラリが追加されます。

エンタープライズアプリケーションのビルドパス

パッケージ(EAR/WARファイルなど)にまとめたモジュールやライブラリは、パッケージ内のクラスを参照できます。この指定はEARプロジェクトの[ビルドパス] プロパティで指定します。また、動的WebプロジェクトやEJBプロジェクトなどの[ビルドパス] プロパティの[デプロイメントアセンブリ]タブでも同様の設定ができます。

Javaのビルドパス

プロジェクトの[Javaのビルドパス]プロパティでビルドパスを設定できます。この設定で追加したライブラリは、運用環境には反映されません。このため、アプリケーションサーバに配備する前に、運用環境のクラスパスの設定をする必要があります。

9.6.1.5 開発資産の無いJava EE 6モジュールを利用した開発をする

Java EE 6アプリケーションを開発する場合、他者が開発したJava EE 6モジュールを利用して開発する場合があります。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトでEARファイルを作成する場合、Java EE 6モジュールをインポートし、Java EE 6モジュールのプロジェクトを作成する必要があります。
ワークベンチのメニューから[ファイル] > [インポート]を選択し、[インポート]ウィザードからインポートするファイル形式を選択します。

ポイント

インポートするJava EE 6モジュールにソースファイルが含まれている場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトのソースフォルダにソースファイルが格納されます。インポートするJava EE 6モジュールにソースファイルが含まれていない場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトにImportedClassesフォルダが作成され、ImportedClassesフォルダにクラスファイルが格納されます。