Java EE 6ワークベンチでサーバの起動や停止などの操作を行うためには、サーバビューに操作対象となるサーバを追加する必要があります。サーバビューに追加する際に指定するランタイムは、Java EE 6アプリケーションを開発する際のウィザードでターゲットランタイムとして指定しますので、Java EE 6アプリケーション開発前にサーバを追加する事をお勧めします。
サーバを追加する
動作確認を行うアプリケーションの配備先となるサーバをサーバビューに追加します。サーバの追加には新規サーバウィザードを使用します。サーバビューを右クリックし、コンテキストメニューから[新規] > [サーバ] を選択してください。ウィザードの設定項目については以下の内容を参考にしてください。
サーバのタイプ
サーバのタイプを選択します。InterstageのJava EE 6運用環境の場合は[FUJITSU LIMITED] > [Interstage Application Server V11.0(Java EE 6)]を選択してください。
サーバのホスト名
サーバがあるホストの名前を指定します。ローカルマシンの場合は"localhost"を指定します。
サーバ名
サーバ名を指定します。サーバビューでは、ここで指定した名前が表示されます。
JRE
使用するJREを指定します。
Interstage Java EE 6インストールフォルダ
Interstage Application ServerのJava EE 6運用環境のインストールフォルダを指定します。
製品インストール時にInterstage Application ServerのJava EE 6運用環境をインストールした場合には、"<製品インストールフォルダ>\APS\F3FMisje6\glassfish"を指定してください。
ドメインフォルダ
Interstage Application ServerのJava EE 6運用環境配下に作成されるドメインのフォルダを指定します。
製品インストール時にInterstage Application ServerのJava EE 6運用環境をインストールした場合には、"domain1"ドメインが作成されています。"domain1"ドメインを使用する場合、"<製品インストールフォルダ>\APS\F3FMisje6\var\domains\domain1"を指定してください。
管理者名
Interstage Java EE 6運用環境の管理者ユーザを指定します。
管理者パスワード
Interstage Java EE 6運用環境の管理者ユーザのパスワードを指定します。
再配備間のセッションを維持する
再配備時に、セッションを継続して保持する場合に指定します。
ポイント
サーバの追加は、新規ウィザードからも行うことができます。
管理者名、管理者パスワードなど、Interstage Application ServerのJava EE 6運用環境に関する詳細は、"Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)"の"Java EE 6運用環境のセットアップ"を参照してください。
注意
ウィザードの入力項目はホストに指定した内容によって異なります。
サーバビューでのサーバ操作とコマンドによるサーバ操作を併用すると、配備などの際にエラーになる場合があります。
プロジェクトウィザードは、メニューから[ファイル] > [新規] > [プロジェクト]を選択して、[新規プロジェクト]ウィザードを起動し、以下のようにモジュールに応じてプロジェクトウィザードを選択します。
カテゴリ | プロジェクト | 説明 |
---|---|---|
EJB | EJBプロジェクト | EJBのモジュールを作成する場合に使用します。 |
Java EE | アプリケーションクライアントプロジェクト | アプリケーションクライアントのモジュールを作成する場合に使用します。 |
エンタープライズアプリケーションプロジェクト | EARファイルを作成する場合に使用します。EARファイルは、EJB、Webアプリケーションおよびライブラリをまとめることができます。 | |
ユーティリティプロジェクト | 複数のモジュールで共用するライブラリを作成する場合に使用します。 | |
JPA | JPAプロジェクト | JPAを使用したライブラリを作成する場合に使用します。 |
Web | 動的Webプロジェクト | Webアプリケーションのモジュールを作成する場合に使用します。 |
プロジェクトウィザードでの指定内容については、以下を参考にしてください。
プロジェクト名
生成するプロジェクト名を指定します。
プロジェクトコンテンツ
プロジェクト資産の格納先を指定します。デフォルトでは、ワークスペースフォルダ配下になります。
ターゲットランタイム
Java EE 6のアプリケーションを動作させるランタイムを選択します。これによりランタイムのライブラリがクラスパスに設定されます。Interstage Application ServerのJava EE 6運用環境の場合は、[Interstage Application Server V11.0(Java EE 6)]を選択します。
モジュールバージョン
EJBやWebアプリケーションなどの場合に、モジュールのバージョンを指定します。
構成
作成するモジュールやライブラリが、準拠する規約とそのバージョンを設定します。ウィザードやエディタなどの支援機能が、規約とバージョンに準拠するように動作します。Interstage Application ServerのJava EE 6コンテナの場合は、[Interstage Application Server V11.0(Java EE 6) デフォルト構成]を選択します。
EARメンバシップ
モジュールやライブラリをEARファイルにまとめる場合は、エンタープライズアプリケーションのプロジェクトを選択します。エンタープライズアプリケーションをあとで作成する場合は、ここで選択する必要はありません。
ワーキングセット
プロジェクトをワーキングセットに追加する場合は、ワーキングセットを選択します。
注意
[EARメンバシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェックしないでEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBプロジェクトに作成されます。
[EARメンバシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェックしてEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBクライアントプロジェクトに作成されます。
[EARメンバシップ]の[EARにプロジェクトを追加]をチェック、[クライアントのインタフェースとクラスを保持するためのEJBクライアントJARモジュールを作成]をチェックしないでEJBプロジェクトを作成すると、Session BeanウィザードのビジネスインタフェースはEJBプロジェクトに作成されます。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトでは、モジュールやライブラリをまとめてEARファイルを作成することができます。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトウィザード固有の指定内容については、以下を参考にしてください。
コンテンツフォルダ
プロジェクトとして作成しているJava EE モジュール以外で、EARファイルに含めたいファイルを格納するためのフォルダの名前を指定します。
エンタープライズアプリケーションプロジェクト作成後、EARファイルに追加するJava EE モジュールを変更したい場合には、プロジェクトの[ビルドパス]プロパティで編集します。
ポイント
EARファイルにすると、アプリケーションをまとめて配備できるだけでなく、EARファイル内のJava EEモジュールの依存関係を定義でき、運用環境でのクラスパスの設定などの作業を軽減できます。
エンタープライズアプリケーションにアプリケーションクライアントを含めるとエンタープライズアプリケーションに含まれるモジュールやライブラリをクライアントスタブとしてダウンロードすることができます。詳細は"Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)"の"Java EEアプリケーションクライアントの運用操作"の"クライアントスタブJARファイルをダウンロード"を参照してください。
Javaアプリケーションをビルドするためには、プロジェクトにビルドパス(クラスパス)を設定します。Java EE 6のモジュールやライブラリは、以下のどれかの方法でビルドパスを設定します。
Java EE 6のアプリケーションを動作させるランタイムを選択すると、そのライブラリがビルドパスに追加されます。これはプロジェクトの[ターゲットランタイム]プロパティで設定することができます。
ビルドパスにランタイムの名前でライブラリが追加されます。
パッケージ(EAR/WARファイルなど)にまとめたモジュールやライブラリは、パッケージ内のクラスを参照できます。この指定はEARプロジェクトの[ビルドパス] プロパティで指定します。また、動的WebプロジェクトやEJBプロジェクトなどの[ビルドパス] プロパティの[デプロイメントアセンブリ]タブでも同様の設定ができます。
Java EE 6アプリケーションを開発する場合、他者が開発したJava EE 6モジュールを利用して開発する場合があります。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトでEARファイルを作成する場合、Java EE 6モジュールをインポートし、Java EE 6モジュールのプロジェクトを作成する必要があります。
ワークベンチのメニューから[ファイル] > [インポート]を選択し、[インポート]ウィザードからインポートするファイル形式を選択します。
ポイント
インポートするJava EE 6モジュールにソースファイルが含まれている場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトのソースフォルダにソースファイルが格納されます。インポートするJava EE 6モジュールにソースファイルが含まれていない場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトにImportedClassesフォルダが作成され、ImportedClassesフォルダにクラスファイルが格納されます。