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PRIMECLUSTER GLS for Windows ユーザーズガイド 4.3

B.3.3 構成変更

ここでは、仮想ネットワークの構成変更について説明します。

B.3.3.1 仮想ネットワークの追加

ここでは、以下の条件で仮想ネットワークを追加する手順を示します。

図B.3 仮想ネットワークの追加例

  1. ゲストOSを停止します。

  2. ゲストOSの設定で、[仮想 LAN ID を有効にする]にチェックが入っている場合、チェックを外して[適用]ボタンをクリックします。

  3. Hyper-Vの仮想ネットワークからGLSの仮想アダプターを外します。

    [Hyper-V マネージャー]画面から、[仮想ネットワーク マネージャー]を選択し、GLSの仮想アダプターが接続されている仮想ネットワークの[接続の種類]を[外部]から[内部のみ]に変更し、[適用]ボタンをクリックします。

  4. stphanetコマンドですべての仮想アダプターを非活性化させます。

    > stphanet
    FJSVhanet: INFO: 00005: The ping monitoring stopped.
    FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.
  5. 仮想アダプターを作成します。

    物理アダプター(ローカル エリア接続 3およびローカル エリア接続 4)を束ねる仮想アダプター(sha1)を指定し、hanetconfigコマンドのcreateサブコマンドを実行します。

    > hanetconfig create -n sha1 -t "ローカル エリア接続 3","ローカル エリア接続 4" -v hv
    FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.
  6. 設定内容を確認します。

    hanetconfigコマンドのprintサブコマンドを実行します。

    > hanetconfig print
     Name     VID  Adapters
    +--------+----+----------------------------------------------------------------+
     sha0     hv   ローカル エリア接続 1,ローカル エリア接続 2
     sha1     hv   ローカル エリア接続 3,ローカル エリア接続 4
  7. strhanetコマンドを使用して、仮想アダプターを活性化させます。

    > strhanet
    FJSVhanet: INFO: 00007: Start the ping monitoring using the hanetpoll command if needed.
    FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.
  8. 仮想アダプターsha0をHyper-Vの仮想ネットワークに接続します。

    [Hyper-V マネージャー]画面から、[仮想ネットワーク マネージャー]を選択し、手順3で [接続の種類]を[内部のみ]に変更した仮想ネットワークに、仮想アダプターsha0を選択して[適用]ボタンをクリックします。

  9. 手順2において、ゲストOSの設定で[仮想 LAN ID を有効にする]のチェックを外した場合、チェックを入れてVLAN IDを設定し、[適用]ボタンをクリックします。

  10. 仮想アダプターsha1をHyper-Vの仮想ネットワークに接続します。

    詳細は、“B.3.1.4 仮想ネットワークの作成”を参照してください。

  11. 手順10において作成した仮想ネットワークを使用して、ゲストOS上のネットワークアダプターを作成します。

    詳細は、“B.3.1.5 ゲストOS上のネットワークアダプターの作成 ”を参照してください。

  12. Hyper-V用のユーザスクリプト実行機能を設定します。

    詳細は、“B.3.1.6 Hyper-V用のユーザスクリプト実行機能の設定”を参照してください。

参照

GLSを正しく設定および使用するために、仮想ネットワークを追加後、ping監視の設定を行ってください。

詳細は、“5.3.2 ping監視の設定”を参照してください。

B.3.3.2 仮想ネットワークの削除

ここでは、以下の条件で仮想ネットワークを削除する手順を示します。

図B.4 仮想ネットワークの削除例

  1. GLSの仮想アダプターが登録されたHyper-Vの仮想ネットワークに接続するゲストOSを停止します。

  2. [Hyper-V マネージャー]からゲストOSの設定画面を開き、削除対象の仮想ネットワークと接続するネットワークアダプターの構成を[接続されていません]に設定します。なお、仮想ネットワーク削除後にネットワークアダプターを使用しない場合、削除してください。

  3. 削除対象でない仮想ネットワークに接続するゲストOSの設定で、[仮想 LAN ID を有効にする]にチェックが入っている場合、チェックを外して[適用]ボタンをクリックします。

  4. GLSの仮想アダプターが登録された仮想ネットワークの設定を変更します。

    [Hyper-V マネージャー]画面から、[仮想ネットワーク マネージャー]を選択します。
    削除する仮想ネットワークを選択し、[削除]ボタンをクリックします。

    また、削除しない仮想ネットワークを選択し、[接続の種類]を[外部]から[内部のみ]に変更し、[適用]ボタンをクリックします。

  5. Hyper-V用のユーザスクリプトを削除します。

    > del "GLSインストールディレクトリ\usr\script\adapter\sha1.bat"
  6. すべての仮想アダプターを非活性化させます。

    > stphanet
    FJSVhanet: INFO: 00005: The ping monitoring stopped.
    FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.
  7. ping監視が設定されているか確認します。

    > hanetpoll print

    ping監視が設定されていない場合、手順8は不要です。

  8. ping監視の設定を削除します(ping監視が設定されている場合)。

    削除する仮想アダプター(sha1)が束ねている物理アダプターに対して、hanetpollコマンドのdeleteサブコマンドを実行します。

    > hanetpoll delete -t "ローカル エリア接続 3"
    FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.
    > hanetpoll delete -t "ローカル エリア接続 4"
    FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.
  9. 仮想アダプターの定義情報を削除します。

    削除する仮想アダプター(sha1)を指定し、hanetconfigコマンドのdeleteサブコマンドを実行します。

    > hanetconfig delete -n sha1
    FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.
  10. strhanetコマンドを使用して、仮想アダプターを活性化させます。

    > strhanet
    FJSVhanet: INFO: 00007: Start the ping monitoring using the hanetpoll command if needed.
    FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally.
  11. 仮想アダプターsha0をHyper-Vの仮想ネットワークに接続します。

    [Hyper-V マネージャー]画面から、[仮想ネットワーク マネージャー]を選択し、手順4で [接続の種類]を[内部のみ]に変更した仮想ネットワークに、仮想アダプターsha0を選択して[適用]ボタンをクリックします

  12. 手順3において、ゲストOSの設定で[仮想 LAN ID を有効にする]のチェックを外した場合、チェックを入れてVLAN IDを設定し、[適用]ボタンをクリックします。

  13. 管理OSを再起動します。

参考

仮想アダプターが束ねていた物理アダプターには[Microsoft 仮想ネットワーク スイッチ プロトコル]にチェックがされた状態となります。この物理アダプターを仮想ネットワークに接続する場合、チェックを外してください。

B.3.3.3 物理アダプターの変更

ここでは、仮想アダプター(sha0)が束ねる物理アダプター“ローカル エリア接続 2”を、“ローカル エリア接続 3”に変更する場合の手順を示します。

図B.5 物理アダプターの変更例

変更手順は、“5.2.3 物理アダプターの変更”の“Windows Server 2008以降のOSの場合”を参照してください。