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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.1.0 操作ガイド

7.8 管理LANサブネットの登録【Windows】

ここでは、管理LANサブネットの登録について説明します。

管理LANサブネットを登録することで、管理LANと異なるサブネットに属する管理対象サーバを管理できます。

以下の手順で、管理LANサブネットを登録します。

  1. RORコンソールのメニューで[設定]-[管理LANサブネット]を選択します。

    [管理LANサブネット]ダイアログが表示されます。

  2. <登録>ボタンをクリックします。

    [管理LANサブネットの登録]ダイアログが表示されます。

  3. 以下の項目を設定します。

    サブネット名

    登録するサブネット名を設定します。
    先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内の文字列を入力します。

    ネットワークアドレス

    管理LANとして使用するサブネットのネットワークアドレスを設定します。
    ネットワークアドレスとして有効な値を入力します。

    サブネットマスク

    サブネットマスクとして有効な値を設定します。

    ゲートウェイ

    管理サーバの管理LANと通信するためのゲートウェイを設定します。

  4. <OK>ボタンをクリックします。

参考

初めて管理LANサブネットを登録した場合、本製品の簡易DHCPサービスをWindows標準のDHCP Serverに変更します。
また、本製品でWindows標準のDHCP Serverを専有します。

注意

  • 管理LANと異なるサブネットに属する管理対象サーバと管理サーバが通信できるように、管理LANサブネットごとにネットワークの設定が必要です。

    ネットワークの設定については、「設計ガイド VE」の「7.6 ネットワーク環境の設定」を参照してください。

  • 初めて管理LANサブネットを登録する際に、マネージャーをクラスタで運用している場合、「マネージャーをクラスタで運用している場合の設定」を行ってください。


マネージャーをクラスタで運用している場合の設定

以下の設定は、初めて管理LANサブネットを登録する場合だけ必要です。

参考

すでに管理LANサブネットを登録している環境にクラスタシステムを導入する場合、手順5.~10.と、手順13.を行ってください。

  1. 共有ディスクをプライマリーノードに割り当てます。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションを別のノードに移動(O)]-[1 - ノード ノード名 に移動]を選択します。
    ノード名には、プライマリーノードの名前が表示されます。

  2. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"の以下のサービスからレジストリーのレプリケーションを削除します。

    以下の表に従ってリソースのレジストリーのレプリケーションを削除します。

    • x64の場合

      削除対象のリソース

      レジストリーキー

      Deployment Service

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default

      PXE Services

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Wow6432Node\Fujitsu\SystemcastWizard\PXE\ClientBoot\

    • x86の場合

      削除対象のリソース

      レジストリーキー

      Deployment Service

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\ResourceDepot

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DatabaseBroker\Default

      PXE Services

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\DHCP

      [HKEY_LOCAL_MACHINE\]SOFTWARE\Fujitsu\SystemcastWizard\PXE\ClientBoot\

    上記のリソースごとに、以下の手順を行います。

    1. [フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される[RC-manager の概要]の[その他のリソース]の対象リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。
      [対象リソースのプロパティ]画面が表示されます。

    2. [レジストリのレプリケーション]タブに表示される[ルート レジストリ キー]から、上記のレジストリーキーを選択し、<削除(R)>ボタンをクリックします。

      [ルート レジストリ キー]からレジストリーキーが削除されます。
      2つ目のレジストリーキーを削除する場合、手順b.を繰り返します。

    3. <適用(A)>ボタンをクリックします。

      設定が適用されます。

    4. <OK>ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。

  3. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"の以下のサービスをオフラインにします。

    • Deployment Service

    • TFTP Service

    • PXE Services

  4. 管理LANサブネットを登録します。

  5. プライマリーノードで、マネージャーの共有ディスクをオンラインに、その他のクラスタリソースはすべてオフラインにします。

  6. Windowsのコントロール パネルで[管理ツール]から[サービス]を開き、[サービス]画面で、DHCP Serverサービスのスタートアップの種類を"手動"に設定します。

  7. [サービス]画面で、DHCP Serverサービスを停止します。

  8. エクスプローラで、プライマリーノードのローカルディスクにある以下のフォルダーを共有ディスクのフォルダー配下にコピーします。

    ローカルディスク(コピー元)

    共有ディスク(コピー先)

    %SystemRoot%\System32\dhcp

    ドライブ名:\Fujitsu\ROR\SVROR\dhcp

    CドライブにOSがインストールされている場合、%SystemRoot%はC:\Windowsになります。

  9. 共有ディスクにコピーしたDHCP Server用のフォルダーのアクセス権を設定します。プライマリーノードのコマンド プロンプトで以下のコマンドを実行します。

    >cacls ドライブ名: \Fujitsu\ROR\SVROR\dhcp /T /P "NT AUTHORITY\SYSTEM:F" "BUILTIN\Administrators:F" "NT SERVICE\DHCPServer:F" <RETURN>

  10. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"にDHCP Serverを追加します。

    1. [サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[リソースの追加(E)]-[その他のリソース(M)]-[1 - DHCP サービス の追加]を選択します。

      画面中央の[RC-manager の概要]の[DHCP サービス]に[新規 DHCP サービス]が作成されます。

    2. [新規 DHCP サービス]を右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [新規 DHCP サービスのプロパティ]画面が表示されます。

    3. [全般]タブの[リソース名(N)]を変更し、以下の表に従ってパスを設定します。

      項目

      設定する値

      データベースのパス

      ドライブ名:\Fujitsu\ROR\SVROR\dhcp\

      監査ファイルのパス

      ドライブ名:\Fujitsu\ROR\SVROR\dhcp\

      パックアップパス

      ドライブ名:\Fujitsu\ROR\SVROR\dhcp\backup\

      設定後、<適用(A)>ボタンをクリックします。

      以降、[リソース名(N)]を"DHCP Server"と設定したものとして説明します。

    4. [依存関係]タブの"リソース"に以下の名前を選択し、"AND/OR"にANDを選択します。

      • 共有ディスク

      • ネットワーク名

      • 管理LANの'IPアドレス'

    5. <適用(A)>ボタンをクリックします。

    6. <OK>ボタンをクリックします。

  11. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"の以下のサービスからレジストリーのレプリケーションを設定します。

    手順2.の表に従ってリソースのレジストリーのレプリケーションを設定します。

    リソースごとに、以下の手順を行います。

    1. [フェールオーバー クラスタ管理]画面の画面中央に表示される[RC-manager の概要]の[その他のリソース]の対象リソースを右クリックし、表示されたメニューで[プロパティ(R)]を選択します。

      [対象リソースのプロパティ]画面が表示されます。

    2. [レジストリのレプリケーション]タブの<追加(D)>ボタンをクリックします。

      [レジストリ キー]画面が表示されます。

    3. [ルート レジストリ キー(R)]に上記のレジストリーキーを設定します。

    4. <OK>ボタンをクリックします。

      2つ目のレジストリーキーを設定する場合、手順b.~d.を繰り返します。

    5. レジストリーキーの設定が終わったら、<適用(A)>ボタンをクリックします。

    6. <OK>ボタンをクリックし、ダイアログを閉じます。

  12. マネージャー用の"サービスまたはアプリケーション"配下のリソースの依存関係を設定します。

    以下の表に従ってリソースの依存関係を設定します。

    すでに設定されているリソースがある場合、[AND/OR]にANDを選択し、依存するリソースを追加してください。

    設定対象のリソース

    依存するリソース

    PXE Services

    DHCP Server

  13. マネージャーを起動します。

    フェールオーバー クラスタ管理ツリーの[サービスとアプリケーション]-[RC-manager]を右クリックし、表示されたメニューで[このサービスまたはアプリケーションをオンラインにする(B)]を選択します。