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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.1.0 運用ガイド

第5章 イベント連携

ここでは、イベント連携について説明します。

以下の登録済みの装置から送られるSNMP Trap(イベント)を管理サーバが受信した場合、管理サーバ上で事前に作成したファイルを実行できます。

本製品では、イベントが発生するたびに、以下のファイルが実行されます。

【Windowsマネージャー】
インストールフォルダ\SVROR\Manager\etc\trapop.bat 引数1 引数2 引数3 引数4 引数5 引数6

【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/trapop.sh 引数1 引数2 引数3 引数4 引数5 引数6

インストールされたファイルは、コメントだけ記述されているため、そのままでは何も実行されません。
このファイルを変更することで、発生したイベントの内容を電子メールで送付することや、ほかの管理ソフトウェアとの連携(管理ソフトウェアへのコマンド発行やログへの追記によるイベントの通報など)を実現できます。

ただし、以下のイベントについてはイベントログの表示だけで、ファイルは実行されません。

注意

マネージャーをクラスタで運用する場合、プライマリーノードとセカンダリノードには同じファイルを格納してください。


電子メール通知サンプル

本製品のイベントを電子メールで通知するサンプルプログラムを記述しています。
電子メール本文の変更や運用形態のカスタマイズが必要な場合、以下のサンプルを参考に独自のメール送信プログラムを用意してください。

【Windowsマネージャー】
「電子メール通知サンプル」で示す以下の項目を動作環境に合わせて変更してください。

電子メール通知サンプル (インストールフォルダ\SVROR\Manager\etc\trapop.bat)

@echo off
rem set MAIL_SERVER_ADDRESS=server.address           <-メール送信サーバアドレスを記述
rem set MAIL_FROM=from_your@e-mail.address           <-メール送信元アドレスを記述
rem set MAIL_TO=to_your@e-mail.address               <-メール送信先アドレスを記述
rem set MAIL_SUBJECT="Resource Coordinator VE (%COMPUTERNAME%) event mail"
rem set SENDMAIL_VBS=sendmail.vbs
rem set MAILCMD=cscript"%~dp0%SENDMAIL_VBS%" %MAIL_FROM% %MAIL_TO% %MAIL_SUBJECT% %MAIL_SERVER_ADDRESS% %1 %2 %3 %4 %5 %6 //nologo
rem %MAILCMD%

実際に利用する場合、以下のようにコメントを外し、メールサーバなどの情報を変更してください。

@echo off
set MAIL_SERVER_ADDRESS=server.address               <-メール送信サーバアドレスを記述
set MAIL_FROM=from_your@e-mail.address               <-メール送信元アドレスを記述
set MAIL_TO=to_your@e-mail.address                   <-メール送信先アドレスを記述
set MAIL_SUBJECT="Resource Coordinator VE (%COMPUTERNAME%) event mail"
set SENDMAIL_VBS=sendmail.vbs
set MAILCMD=cscript"%~dp0%SENDMAIL_VBS%" %MAIL_FROM% %MAIL_TO% %MAIL_SUBJECT% %MAIL_SERVER_ADDRESS% %1 %2 %3 %4 %5 %6 //nologo
%MAILCMD%

参考

trapop.batと同じフォルダーに格納されているsendmail.vbsは、WindowsのCDO(Microsoft Collaboration Data Objects)を利用して、外部のSMTPサーバを利用して電子メールを送信するVBScriptのサンプルプログラムです。
VBScriptやCDOについては、Microsoft社の技術情報を参照してください。

【Linuxマネージャー】
「電子メール通知サンプル」で示す以下の項目を動作環境に合わせて変更してください。

電子メール通知サンプル (/etc/opt/FJSVrcvmr/trapop.sh)

#!/bin/sh
# MAIL_FROM=from_your@e-mail.address  <-メール送信元アドレスを記述
# MAIL_TO=to_your@e-mail.address      <-メール送信先アドレスを記述
# HOSTNAME=`/bin/uname -n`
# MAILCMD="/usr/sbin/sendmail -t"
# $MAILCMD <<ENDMAIL
# From: $MAIL_FROM
# To: $MAIL_TO
# Subject: Resource Coordinator VE($HOSTNAME) event mail
# -----------------------------------------------
# Resource Coordinator VE: event mail
# -----------------------------------------------
# $1
# ENDMAIL

実際に利用する場合、以下のようにコメントを外し、メールサーバなどの情報を変更してください。

#!/bin/sh
MAIL_FROM=from_your@e-mail.address  <-メール送信元アドレスを記述
MAIL_TO=to_your@e-mail.address      <-メール送信先アドレスを記述
HOSTNAME=`/bin/uname -n`
MAILCMD="/usr/sbin/sendmail -t"
$MAILCMD <<ENDMAIL
From: $MAIL_FROM
To: $MAIL_TO
Subject: Resource Coordinator VE($HOSTNAME) event mail
-----------------------------------------------
Resource Coordinator VE: event mail
-----------------------------------------------
$1
ENDMAIL

参考

上記の例は、マネージャーが動作している管理サーバ上でsendmailが利用できることが前提です。sendmailコマンドのパスはサンプルと異なる場合があるため、動作環境に合わせて変更してください。送信先のSMTPサーバを変更するには、sendmailの設定ファイルを変更してください。