起動構成との組み合わせで、各アプリケーションのローカルデバッグとリモートデバッグをサポートします。
起動構成
以下に、デバッグを開始するまでの手順を説明します。
デバッグするアプリケーションに対応した起動構成を作成します。
起動構成に必要な情報を設定します。
デバッグを開始します。
起動構成の種別により、起動構成の作成方法が異なります。
起動構成による違いについて、説明します。
注意
作成した起動構成は、デバッグ時に毎回作成する必要はありません。
同じ起動構成でデバッグする場合は、[構成およびデバッグ]ダイアログボックスの[構成]から作成した構成ファイルを選択し、[デバッグ]をクリックしてデバッグを開始してください。ツールバー上のデバッグアイコンの▼部分をクリックして、作成したときに[名前]に指定した名前を選択することで素早くデバッグを開始することもできます。
COBOLアプリケーション起動構成を使う
作成したCOBOLアプリケーションをデバッグする場合、起動構成はCOBOLアプリケーションを使用します。
メニューバーから[実行] > [構成およびデバッグ]を選択し、[構成およびデバッグ]ダイアログボックスを表示します。
[構成およびデバッグ]ダイアログボックスより、[COBOLアプリケーション]を選択し、ダブルクリックします。
右のペインに表示された所定のフィールドにそれぞれの値を指定します。
[名前]には、任意の名前を指定します。たとえば、プロジェクトの名前を指定します。[メイン]タブでは、以下の値を指定します。
[プロジェクト名]:プロジェクトの名前を指定します。
[実行ファイル]:起動する実行ファイル名を指定します。
[作業フォルダ]:実行時のカレントフォルダ名を指定します。
[プログラム引数]:実行ファイルに渡すプログラム引数などを指定します。
その他のタブについても必要に応じて値の指定、変更を行います。
[デバッグ]をクリックして、デバッグを開始します。
リモートCOBOLアプリケーション起動構成を使う
リモートCOBOLアプリケーション起動構成を使うことにより、サーバ上でビルドしたCOBOLアプリケーションをワークベンチからデバッグできます。また、アタッチデバッグを使用することによりワークベンチから直接実行できないCOBOLアプリケーションおよびCORBAサーバアプリケーションをデバッグできます。
メニューバーから[実行] > [構成およびデバッグ]を選択し、[構成およびデバッグ]ダイアログボックスを表示します。
[構成およびデバッグ]ダイアログボックスより、[リモートCOBOLアプリケーション]を選択し、ダブルクリックします。
右のペインに表示された所定のフィールドにそれぞれの値を指定します。
[名前]には、任意の名前を指定します。たとえば、プロジェクトの名前を指定します。
[メイン]タブでは以下の値を指定します。
[プロジェクト名]:プロジェクトの名前を指定します。
[デバッグ方法]:[通常デバッグ]を指定します。
[サーバ名]:リモートデバッグで使用するサーバ情報の名前を指定します。
[ポート番号]:サーバとの通信で使用するリモートデバッガコネクタのポート番号を指定します。
[実行ファイル]:起動する実行ファイル名を指定します。
[作業フォルダ]:実行時のカレントディレクトリ名を指定します。
[プログラム引数]:実行ファイルに渡すプログラム引数などを指定します。
その他のタブについても必要に応じて値の指定、変更を行います。
[プロジェクト名]:プロジェクトの名前を指定します。
[デバッグ方法]:[アタッチデバッグ]を指定します。
[デバッグ情報フォルダ]:デバッグするCOBOLアプリケーションと異なるディレクトリにデバッグ情報ファイルが格納されている場合、そのディレクトリのフルパス名を指定します。
その他のタブについても必要に応じて値の指定、変更を行います。
[デバッグ]をクリックして、デバッガを起動します。
アタッチデバッグの場合は、デバッグするプログラムを起動します。アタッチデバッグするプログラムは、デバッガにプログラムの起動を通知するために環境変数を設定する必要があります。詳細は"5.5.2 アタッチデバッグ"の"サーバ側アプリケーションの実行"または"ローカルPC上のCOBOLアプリケーションをアタッチデバッグする"を参照してください。
CORBAワークユニット起動構成を使う
CORBAワークユニット起動構成を使うことにより、ローカルPC上のCORBAサーバアプリケーションをデバッグできます
メニューバーから[実行] > [構成およびデバッグ]を選択し、[構成およびデバッグ]ダイアログボックスを表示します。
[構成およびデバッグ]ダイアログボックスより、[CORBAワークユニット]を選択し、ダブルクリックします。
右のペインに表示された所定のフィールドにそれぞれの値を指定します。
[名前]には、任意の名前を指定します。たとえば、プロジェクトの名前を指定します。
[メイン]タブでは以下の値を指定します。
[CORBAワークユニット名]:デバッグに使用するCORBAワークユニット名を指定します。
[起動前に配備する]:資産を自動的に配備する場合チェックします。
[配備するプロジェクト名]:プロジェクトの名前を指定します。
その他のタブについても必要に応じて値の指定、変更を行います。
[デバッグ]をクリックして、デバッガを起動します。
CORBAワークユニット起動構成を使ってデバッグを行うためには、[構成およびデバッグ]ダイアログボックスの[メイン]タブの[CORBAワークユニット名]に指定するCORBAワークユニットがInterstage Application Serverに作成されている必要があります。CORBAワークユニットはInterstage管理コンソールで作成します。
注意
Interstageの管理に必要なサービス(基盤サービス)が起動されていない場合、[CORBAワークユニット名]にCORBAワークユニットの一覧が正しく表示されません。このような場合には基盤サービスを起動してからCORBAワークユニット起動構成を作成してください。
基盤サービスの起動にはInterstage基盤サービス操作ツールを使用します。ツールを起動するには、スタートメニューから [Interstage] > [Studio] > [Interstage基盤サービス操作ツール]を選択してください。
注意
CORBAワークユニット起動構成を用いたデバッグでは、ローカルのInterstage Application Serverへの接続に必要なサービスが停止している場合にはそれらのサービスの起動を行います。Windows VistaなどのUser Account Control(UAC)機能を持つOSでは、サービスの起動を行う際に管理者権限への昇格を求めるダイアログボックスが表示されます。その場合には表示に従って管理者権限への昇格を行ってください。
ポイント
依存ビューまたは構造ビューでCORBAサーバプロジェクトを選択し、メニューバーから[実行] > [デバッグ] > [CORBAワークユニット]を選択することにより、デフォルトの設定でデバッガを起動できます。
ポイント
.deploymentファイルの設定
CORBAワークユニットでは、デバッグを行う前に資産を自動的に配備できますが、配備時に必要な情報は.deploymentファイルに記述されているものを使用します。.deploymentファイルの内容を以下に示します。
タグ | 説明 |
---|---|
implementation-repository-id | インプリメンテーションリポジトリIDを指定します。 |
interface-repository-id | インタフェースリポジトリIDを指定します。 |
binding-name | ネーミングサービス登録名を指定します。 |
workunit-name | CORBAワークユニット名を指定します。 |
.deploymentファイルは[CORBAサーバアプリケーション生成ウィザード]の実行時に、ウィザードで指定されたモジュール名とインタフェース名の情報をもとに生成されます。