ページの先頭行へ戻る
Interstage Business Application ServerV10.1.0 COBOLアプリケーション開発リファレンス
Interstage

5.3.2 メイクファイルの生成条件の変更

[メイクファイル生成]ダイアログボックスに表示されている、以下のメイクファイル生成時の条件を変更できます。

これらの条件を変更するには、[メイクファイル生成]ダイアログボックスで[オプション設定]をクリックしてください。[オプション設定]をクリックすると [オプション設定]ダイアログボックスが表示され、メイクファイル生成時のターゲット名、翻訳オプション、リンクオプションの生成条件を変更できます。

5.3.2.1 ターゲットオプションの変更

[オプション設定]ダイアログボックスで[ターゲット]タブを選択すると、ターゲット名を変更できます。

項目

説明

ターゲット名

ターゲット名を指定します。

初期化

プロジェクトのプロパティの[ターゲット]ページで指定された値に初期化します。

注意

実行ファイルまたはダイナミックリンクライブラリ(共用ライブラリ)の種別は、プロジェクトのプロパティの[ターゲット]ページの[ターゲット種別]で選択されている値になります。ターゲットの種別を変更する場合は、プロジェクトのプロパティの[ターゲット]ページの[ターゲット種別]の選択を変更してください。

CORBAサーバプロジェクトの場合、実際のターゲット名は以下のとおりです。

サーバ側システム

ターゲット種別

実際のターゲット名

UNIX系システム

実行ファイル

Target_name

共用ライブラリ

libTarget_name.so

Windows系システム

実行ファイル

Target_name.exe

ダイナミックリンクライブラリ

Target_name.dll

5.3.2.2 プリコンパイラ連携情報の変更

[オプション設定]ダイアログボックスで[プリコンパイラ]タブを選択すると、プリコンパイラ連携情報を変更できます。

項目

説明

プリコンパイラを使用する

プリコンパイラを使用するメイクファイルを生成する場合に選択します。
選択されていない場合、プリコンパイラの情報が設定されていてもプリコンパイラの情報はメイクファイルに反映されません。

プリコンパイラコマンド

プリコンパイラとして起動するコマンド名を指定します。

プリコンパイラのパラメタ

プリコンパイラコマンドのパラメタを指定します。

入力ソースの拡張子

プリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子を指定します。
以下の拡張子を指定することはできません。

  • cobol

  • cob

  • cbl

  • lcai

出力ソースの拡張子

プリコンパイラ出力ソースファイルの拡張子を選択します。

COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する

選択するとプリコンパイラ入力ソースの行対応情報をCOBOLソースファイルへ展開します(INSDBINFコマンドを呼び出します)。
初期値では選択されていません。

INSDBINFコマンドのパラメタ

プリコンパイルによって生成されたCOBOLソースファイルに、プリコンパイラ入力ソースに対する行補正情報を展開するINSDBINFコマンドのパラメタを指定します。
ただし、入力ソースファイル名と出力ソースファイル名は、プリコンパイラ入力ソースファイル名から決定されるため、指定する必要はありません。

初期化

プロジェクトのプロパティの[プリコンパイラ]ページで設定されている値で初期化します。

プリコンパイラ連携情報の詳細は"6.1.4.1 プリコンパイラ連携情報の初期値の設定・変更"を参照してください。

注意

プリコンパイラ出力ソースの拡張子".cobol"はサーバ側のNetCOBOL製品が以下の場合、利用できません。

  • Solaris、Linux(Itanium)の場合

    V9.1以前の製品

  • Linux(x86)の場合

    V7.3以前の製品

  • Windowsの場合

    V9.0L10以前の製品

5.3.2.3 翻訳オプションの変更

[オプション設定]ダイアログボックスで[翻訳オプション]タブを選択すると、翻訳オプションを変更できます。

項目

説明

翻訳オプション

メイクファイル中でCOBOLソースの翻訳時に使用する翻訳オプションが表示されます。

追加

翻訳オプションを追加します。
[翻訳オプションの追加]ダイアログボックスでは、[翻訳オプション]で追加したいオプションを選択し、[追加]をクリックすることで、翻訳オプションを追加します。

変更

[翻訳オプション]で選択された翻訳オプションを変更します。

削除

[翻訳オプション]で選択された翻訳オプションを削除します。

初期化

プロジェクトのプロパティの[ビルド]ページで指定された値に初期化します。

その他の翻訳オプション

[翻訳オプションの追加]ダイアログボックスで追加できない翻訳オプションを指定します。

注意

CORBAサーバプロジェクトの場合、ターゲットは静的プログラム構造にする必要があるため、DLOAD翻訳オプションは指定しないでください。

リモート開発で使用できない翻訳オプション

以下の翻訳オプションはローカル開発固有であり、リモート開発では使用できません。

以下の翻訳オプションはターゲットOSがSolarisの場合に使用可能であり、他のOSのリモート開発では使用できません。

リモート開発固有の翻訳オプション

[オプション設定]ダイアログボックスの[翻訳オプション]タブでは、プロジェクトのプロパティの[ビルド]ページで扱えない、リモート開発固有の翻訳オプションを扱うことができます。

リモート開発固有の翻訳オプションと、それら翻訳オプションのターゲットOSごとの使用の可否を、以下の表に示します。

翻訳オプション

Solaris

Linux

Windows

x86

Itanium

Itanium

CODECHECK

×

KANA

×

LALIGN

×

×

○: 使用可能
×: 使用不可

リモート開発固有の翻訳オプションの詳細について以下に説明します。

CODECHK翻訳オプション

実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行う(CODECHK)か、行わない(NOCODECHK)かを指定します。
日本語のコード系に依存しないアプリケーション(Shift_JIS/EUC/Unicode共通アプリケーション)を作成する場合、NOCODECHKを指定する必要があります。

項目

説明

実行時の日本語コード系チェックの指定

実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行うか、行わないかを指定します。
初期値では[実行時に翻訳時のコード系とのチェックを行う]が選択されます。

  

実行時に翻訳時のコード系とのチェックを行う

実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行います。

実行時に翻訳時のコード系とのチェックを行わない

実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行いません。

KANA翻訳オプション

文字定数および英字・英数字項目内のカナ文字のコード系を指定します。

項目

説明

文字コードの扱い

文字コードの扱いを指定します。
初期値では[EUC]が選択されます。

  

EUC

カナ文字の文字コードは、2バイトコード(EUC)となります。

JIS8

カナ文字の文字コードは、1バイトコード(JIS)となります。

LALIGN翻訳オプション

連絡節に宣言されたデータを参照する場合、8バイトの整列境界にあっていることを前提としたオブジェクトを生成する(LALIGN)か、前提としないオブジェクトを生成する(NOLALIGN)かを指定します。
なお、整列境界が8バイト境界にあっていることを前提としたオブジェクトを生成する場合、データの処理速度が向上します。

項目

説明

連絡節のデータ宣言の扱い

連絡節のデータ宣言の扱いを指定します。
初期値では[整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提としない]が選択されます。

  

整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提とする

整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提とします。

整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提としない

整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提としません。

リモート開発で指定形式が異なる翻訳オプション

ローカルPCとサーバで翻訳オプションの指定形式が異なる、以下の翻訳オプションがあります。

RCS翻訳オプションの指定形式が異なるのはLinux(Itanium)だけです。SolarisとLinux(x86)ではRCS翻訳オプションは指定できません。

リモート開発で指定形式が異なる翻訳オプションの詳細について以下に説明します。

RCS翻訳オプション

RCS翻訳オプションはローカルPCとLinux(Itanium)では指定形式が異なります。ここでの説明はサーバがLinux(Itanium)の場合に表示されるダイアログボックスの説明です。
Unicode環境での日本語項目の表現形式はUCS-2です。このときエンディアンをビッグエンディアンとするか、リトルエンディアンとするかを指定します。

項目

説明

Unicode環境での日本語項目の表現形式

UCS-2のエンディアンを指定します。
初期値では[LE]が選択されます。

  

BE

UCS-2のエンディアンをビッグエンディアンとします。

LE

UCS-2のエンディアンをリトルエンディアンとします。

5.3.2.4 登録集名の参照

[オプション設定]ダイアログボックスで[登録集名]タブを選択すると、プロジェクトのプロパティの[ビルド]ページの[登録集名]タブで指定した値を参照できます。

[登録集名]ダブで指定された値はメイクファイルに反映されません。サーバ側の環境変数にIN/OFで指定した登録集名を環境変数名として、登録集ファイルの格納されているディレクトリを設定してください。

5.3.2.5 リンクオプションの変更

リンクオプションは[オプション設定]ダイアログボックスの2つのタブで構成されています。

リンクするライブラリおよびオブジェクトファイルの変更

[オプション設定]ダイアログボックスで[リンクオプション1]タブを選択すると、サーバ側でリンクするライブラリおよびオブジェクトを変更できます。

項目

説明

追加

COBOLアプリケーションとリンクするライブラリ/オブジェクトファイルを追加します。
[追加]をクリックすると、[リンクオプションの追加]ダイアログボックスが表示されます。
追加したライブラリ/オブジェクトファイルは[ライブラリ/オブジェクトファイル]に表示されます。
ライブラリ/オブジェクトファイルは複数追加できます。

変更

[ライブラリ/オブジェクトファイル]で選択されているライブラリ/オブジェクトファイルの指定を変更します。
[変更]をクリックすると、[リンクオプションの変更]ダイアログボックスが表示されます。

削除

[ライブラリ/オブジェクトファイル]で選択されているライブラリ/オブジェクトファイルを削除します。

すべて削除

[ライブラリ/オブジェクトファイル]にあるすべてのライブラリ/オブジェクトファイルを削除します。

Cランタイムライブラリ名

リンク時に結合するCランタイムライブラリのファイル名を指定します。
サーバのOSがWindows(Itanium)またはWindows(x64)の場合に有効になるオプションです。
Cランタイムライブラリ名を省略すると"LIBCMT.lib"が結合されます。

DLLエントリオブジェクト

COBOLで作成されたオブジェクトファイルだけでダイナミックリンクライブラリを作成するか、他言語で作成されたオブジェクトファイルと一緒にダイナミックリンクライブラリを作成するかを指定します。
サーバのOSがWindows(Itanium)またはWindows(x64)の場合に有効になるオプションです。

  

COBOL単体用

COBOLで作成されたオブジェクトファイルだけでダイナミックリンクライブラリを作成します。

他言語間結合用

他言語で作成されたオブジェクトファイルと一緒にダイナミックリンクライブラリを作成します。

初期化

[ライブラリ/オブジェクトファイル]にあるすべてのライブラリ/オブジェクトファイルを削除して、初回のメイクファイル生成時の値にします。

[オプション設定]ダイアログボックスの[リンクオプション1]タブで[追加]、[変更]をクリックすると、[リンクオプションの追加]ダイアログボックスが表示され、ライブラリ/オブジェクトファイルを追加・変更できます。
[ライブラリ/オブジェクトファイルの選択]に追加・変更するライブラリ・オブジェクトファイル名を指定してください。
ライブラリ名・オブジェクトファイル名は絶対パスまたは相対パスで指定します。ファイル名だけの指定はできません。
[参照]をクリックすると、サーバ側のファイルを参照するダイアログボックスが表示され、ライブラリ・オブジェクトファイルを選択できます。

サーバ側のOSで固有なリンクオプションの変更

[オプション設定]ダイアログボックスで[リンクオプション2]タブを選択すると、サーバ側のOSで固有なリンクオプションを変更できます。
サーバ側のリンクオプションの詳細は、サーバ側の"NetCOBOL 使用手引書"を参照してください。

項目

説明

結合モード

結合モードを指定します。
初期値では[動的結合]が選択されます。
サーバ側のOSがSolarisまたはLinuxの場合に有効となるオプションです。
CORBAサーバプロジェクトの場合、常に[動的結合]となります。

  

動的結合

COBOLアプリケーションを動的結合により作成します。

静的結合

COBOLアプリケーションを静的結合により作成します。

画面帳票定義体を使用するプログラム

画面帳票定義体を使用しているプログラムをリンクする場合に選択します。
デフォルトでは選択されていません。
サーバ側のOSがSolarisの場合に有効となるオプションです。
CORBAサーバプロジェクトでは無効となります。

スクリーン操作機能を使用するプログラム

スクリーン操作を使用しているプログラムをリンクする場合に選択します。
デフォルトでは選択されていません。
サーバ側のOSがSolarisの場合に有効となるオプションです。
CORBAサーバプロジェクトでは無効となります。

C-ISAMを使用するプログラム

C-ISAM使用しているプログラムをリンクする場合に選択します。
デフォルトでは選択されていません。
サーバ側のOSがSolarisの場合に有効となるオプションです。

C言語から呼び出されるプログラム

C言語から呼び出されるプログラムをリンクする場合に選択します。
デフォルトでは選択されていません。
サーバ側のOSがSolarisの場合に有効となるオプションです。
CORBAサーバプロジェクトでは無効となります。

Cランタイムライブラリを使用する

ターゲット種別がダイナミックリンクライブラリで、かつ、Cランタイムライブラリを使用している場合に選択します。
デフォルトでは選択されていません。
サーバ側のOSがWindows(Itanium)またはWindows(x64)の場合に有効となるオプションです。

デバッグ情報を出力する

デバッグ情報を出力する場合に選択します。
デフォルトでは選択されています。
サーバ側のOSがWindows(Itanium)またはWindows(x64)の場合に有効となるオプションです。

リンクオプション[-Wl]の指定

ldコマンドが使用するリンクオプションを指定します。
サーバ側のOSがSolarisまたはLinuxの場合に有効となるオプションです。

注意

マルチスレッドモデルのプログラムをリンクするオプション("-Tm")は、プロジェクトのプロパティの[ビルド]ページの[翻訳オプション]タブで"THREAD(MULTI)"が指定されている場合に自動的に設定されます。