[メイクファイル生成]ダイアログボックスに表示されている、以下のメイクファイル生成時の条件を変更できます。
ターゲット名
プリコンパイラ
翻訳オプション
リンクオプション
これらの条件を変更するには、[メイクファイル生成]ダイアログボックスで[オプション設定]をクリックしてください。[オプション設定]をクリックすると [オプション設定]ダイアログボックスが表示され、メイクファイル生成時のターゲット名、翻訳オプション、リンクオプションの生成条件を変更できます。
[オプション設定]ダイアログボックスで[ターゲット]タブを選択すると、ターゲット名を変更できます。
項目 | 説明 |
---|---|
ターゲット名 | ターゲット名を指定します。 |
初期化 | プロジェクトのプロパティの[ターゲット]ページで指定された値に初期化します。 |
注意
実行ファイルまたはダイナミックリンクライブラリ(共用ライブラリ)の種別は、プロジェクトのプロパティの[ターゲット]ページの[ターゲット種別]で選択されている値になります。ターゲットの種別を変更する場合は、プロジェクトのプロパティの[ターゲット]ページの[ターゲット種別]の選択を変更してください。
CORBAサーバプロジェクトの場合、実際のターゲット名は以下のとおりです。
サーバ側システム | ターゲット種別 | 実際のターゲット名 |
---|---|---|
UNIX系システム | 実行ファイル | Target_name |
共用ライブラリ | libTarget_name.so | |
Windows系システム | 実行ファイル | Target_name.exe |
ダイナミックリンクライブラリ | Target_name.dll |
[オプション設定]ダイアログボックスで[プリコンパイラ]タブを選択すると、プリコンパイラ連携情報を変更できます。
項目 | 説明 |
---|---|
プリコンパイラを使用する | プリコンパイラを使用するメイクファイルを生成する場合に選択します。 |
プリコンパイラコマンド | プリコンパイラとして起動するコマンド名を指定します。 |
プリコンパイラのパラメタ | プリコンパイラコマンドのパラメタを指定します。 |
入力ソースの拡張子 | プリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子を指定します。
|
出力ソースの拡張子 | プリコンパイラ出力ソースファイルの拡張子を選択します。 |
COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する | 選択するとプリコンパイラ入力ソースの行対応情報をCOBOLソースファイルへ展開します(INSDBINFコマンドを呼び出します)。 |
INSDBINFコマンドのパラメタ | プリコンパイルによって生成されたCOBOLソースファイルに、プリコンパイラ入力ソースに対する行補正情報を展開するINSDBINFコマンドのパラメタを指定します。 |
初期化 | プロジェクトのプロパティの[プリコンパイラ]ページで設定されている値で初期化します。 |
プリコンパイラ連携情報の詳細は"6.1.4.1 プリコンパイラ連携情報の初期値の設定・変更"を参照してください。
注意
プリコンパイラ出力ソースの拡張子".cobol"はサーバ側のNetCOBOL製品が以下の場合、利用できません。
Solaris、Linux(Itanium)の場合
V9.1以前の製品
Linux(x86)の場合
V7.3以前の製品
Windowsの場合
V9.0L10以前の製品
[オプション設定]ダイアログボックスで[翻訳オプション]タブを選択すると、翻訳オプションを変更できます。
項目 | 説明 |
---|---|
翻訳オプション | メイクファイル中でCOBOLソースの翻訳時に使用する翻訳オプションが表示されます。 |
追加 | 翻訳オプションを追加します。 |
変更 | [翻訳オプション]で選択された翻訳オプションを変更します。 |
削除 | [翻訳オプション]で選択された翻訳オプションを削除します。 |
初期化 | プロジェクトのプロパティの[ビルド]ページで指定された値に初期化します。 |
その他の翻訳オプション | [翻訳オプションの追加]ダイアログボックスで追加できない翻訳オプションを指定します。 |
注意
CORBAサーバプロジェクトの場合、ターゲットは静的プログラム構造にする必要があるため、DLOAD翻訳オプションは指定しないでください。
リモート開発で使用できない翻訳オプション
以下の翻訳オプションはローカル開発固有であり、リモート開発では使用できません。
AIMLIB翻訳オプション
GEN翻訳オプション
以下の翻訳オプションはターゲットOSがSolarisの場合に使用可能であり、他のOSのリモート開発では使用できません。
FILELIB翻訳オプション
リモート開発固有の翻訳オプション
[オプション設定]ダイアログボックスの[翻訳オプション]タブでは、プロジェクトのプロパティの[ビルド]ページで扱えない、リモート開発固有の翻訳オプションを扱うことができます。
リモート開発固有の翻訳オプションと、それら翻訳オプションのターゲットOSごとの使用の可否を、以下の表に示します。
翻訳オプション | Solaris | Linux | Windows | |
---|---|---|---|---|
x86 | Itanium | Itanium | ||
CODECHECK | ○ | ○ | ○ | × |
KANA | ○ | ○ | ○ | × |
LALIGN | ○ | × | ○ | × |
○: 使用可能
×: 使用不可
リモート開発固有の翻訳オプションの詳細について以下に説明します。
実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行う(CODECHK)か、行わない(NOCODECHK)かを指定します。
日本語のコード系に依存しないアプリケーション(Shift_JIS/EUC/Unicode共通アプリケーション)を作成する場合、NOCODECHKを指定する必要があります。
項目 | 説明 | |
---|---|---|
実行時の日本語コード系チェックの指定 | 実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行うか、行わないかを指定します。 | |
| 実行時に翻訳時のコード系とのチェックを行う | 実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行います。 |
実行時に翻訳時のコード系とのチェックを行わない | 実行時に翻訳時の日本語コード系のチェックを行いません。 |
文字定数および英字・英数字項目内のカナ文字のコード系を指定します。
項目 | 説明 | |
---|---|---|
文字コードの扱い | 文字コードの扱いを指定します。 | |
| EUC | カナ文字の文字コードは、2バイトコード(EUC)となります。 |
JIS8 | カナ文字の文字コードは、1バイトコード(JIS)となります。 |
連絡節に宣言されたデータを参照する場合、8バイトの整列境界にあっていることを前提としたオブジェクトを生成する(LALIGN)か、前提としないオブジェクトを生成する(NOLALIGN)かを指定します。
なお、整列境界が8バイト境界にあっていることを前提としたオブジェクトを生成する場合、データの処理速度が向上します。
項目 | 説明 | |
---|---|---|
連絡節のデータ宣言の扱い | 連絡節のデータ宣言の扱いを指定します。 | |
| 整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提とする | 整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提とします。 |
整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提としない | 整列境界が8バイトの整列境界にあっていることを前提としません。 |
リモート開発で指定形式が異なる翻訳オプション
ローカルPCとサーバで翻訳オプションの指定形式が異なる、以下の翻訳オプションがあります。
RCS翻訳オプション
RCS翻訳オプションの指定形式が異なるのはLinux(Itanium)だけです。SolarisとLinux(x86)ではRCS翻訳オプションは指定できません。
リモート開発で指定形式が異なる翻訳オプションの詳細について以下に説明します。
RCS翻訳オプションはローカルPCとLinux(Itanium)では指定形式が異なります。ここでの説明はサーバがLinux(Itanium)の場合に表示されるダイアログボックスの説明です。
Unicode環境での日本語項目の表現形式はUCS-2です。このときエンディアンをビッグエンディアンとするか、リトルエンディアンとするかを指定します。
項目 | 説明 | |
---|---|---|
Unicode環境での日本語項目の表現形式 | UCS-2のエンディアンを指定します。 | |
| BE | UCS-2のエンディアンをビッグエンディアンとします。 |
LE | UCS-2のエンディアンをリトルエンディアンとします。 |
[オプション設定]ダイアログボックスで[登録集名]タブを選択すると、プロジェクトのプロパティの[ビルド]ページの[登録集名]タブで指定した値を参照できます。
[登録集名]ダブで指定された値はメイクファイルに反映されません。サーバ側の環境変数にIN/OFで指定した登録集名を環境変数名として、登録集ファイルの格納されているディレクトリを設定してください。
リンクオプションは[オプション設定]ダイアログボックスの2つのタブで構成されています。
[リンクオプション1]タブ
サーバ側でCOBOLアプリケーションとリンクするライブラリ、オブジェクトファイルを指定できます。
[リンクオプション2]タブ
サーバ側のOSで固有なリンクオプションを指定できます。
リンクするライブラリおよびオブジェクトファイルの変更
[オプション設定]ダイアログボックスで[リンクオプション1]タブを選択すると、サーバ側でリンクするライブラリおよびオブジェクトを変更できます。
項目 | 説明 | |
---|---|---|
追加 | COBOLアプリケーションとリンクするライブラリ/オブジェクトファイルを追加します。 | |
変更 | [ライブラリ/オブジェクトファイル]で選択されているライブラリ/オブジェクトファイルの指定を変更します。 | |
削除 | [ライブラリ/オブジェクトファイル]で選択されているライブラリ/オブジェクトファイルを削除します。 | |
すべて削除 | [ライブラリ/オブジェクトファイル]にあるすべてのライブラリ/オブジェクトファイルを削除します。 | |
Cランタイムライブラリ名 | リンク時に結合するCランタイムライブラリのファイル名を指定します。 | |
DLLエントリオブジェクト | COBOLで作成されたオブジェクトファイルだけでダイナミックリンクライブラリを作成するか、他言語で作成されたオブジェクトファイルと一緒にダイナミックリンクライブラリを作成するかを指定します。 | |
| COBOL単体用 | COBOLで作成されたオブジェクトファイルだけでダイナミックリンクライブラリを作成します。 |
他言語間結合用 | 他言語で作成されたオブジェクトファイルと一緒にダイナミックリンクライブラリを作成します。 | |
初期化 | [ライブラリ/オブジェクトファイル]にあるすべてのライブラリ/オブジェクトファイルを削除して、初回のメイクファイル生成時の値にします。 |
[オプション設定]ダイアログボックスの[リンクオプション1]タブで[追加]、[変更]をクリックすると、[リンクオプションの追加]ダイアログボックスが表示され、ライブラリ/オブジェクトファイルを追加・変更できます。
[ライブラリ/オブジェクトファイルの選択]に追加・変更するライブラリ・オブジェクトファイル名を指定してください。
ライブラリ名・オブジェクトファイル名は絶対パスまたは相対パスで指定します。ファイル名だけの指定はできません。
[参照]をクリックすると、サーバ側のファイルを参照するダイアログボックスが表示され、ライブラリ・オブジェクトファイルを選択できます。
サーバ側のOSで固有なリンクオプションの変更
[オプション設定]ダイアログボックスで[リンクオプション2]タブを選択すると、サーバ側のOSで固有なリンクオプションを変更できます。
サーバ側のリンクオプションの詳細は、サーバ側の"NetCOBOL 使用手引書"を参照してください。
項目 | 説明 | |
---|---|---|
結合モード | 結合モードを指定します。 | |
| 動的結合 | COBOLアプリケーションを動的結合により作成します。 |
静的結合 | COBOLアプリケーションを静的結合により作成します。 | |
画面帳票定義体を使用するプログラム | 画面帳票定義体を使用しているプログラムをリンクする場合に選択します。 | |
スクリーン操作機能を使用するプログラム | スクリーン操作を使用しているプログラムをリンクする場合に選択します。 | |
C-ISAMを使用するプログラム | C-ISAM使用しているプログラムをリンクする場合に選択します。 | |
C言語から呼び出されるプログラム | C言語から呼び出されるプログラムをリンクする場合に選択します。 | |
Cランタイムライブラリを使用する | ターゲット種別がダイナミックリンクライブラリで、かつ、Cランタイムライブラリを使用している場合に選択します。 | |
デバッグ情報を出力する | デバッグ情報を出力する場合に選択します。 | |
リンクオプション[-Wl]の指定 | ldコマンドが使用するリンクオプションを指定します。 |
注意
マルチスレッドモデルのプログラムをリンクするオプション("-Tm")は、プロジェクトのプロパティの[ビルド]ページの[翻訳オプション]タブで"THREAD(MULTI)"が指定されている場合に自動的に設定されます。