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Interstage Business Application ServerV10.1.0 COBOLアプリケーション開発リファレンス
Interstage

3.1.2 CORBAアプリケーションの運用形態

CORBAアプリケーションの運用形態を、下図に示します。

図3.1 CORBAアプリケーションの運用形態

(1) 動的スケルトンインタフェース(CORBAサーバアプリケーション)

(2) 静的スケルトンインタフェース(CORBAサーバアプリケーション)

(3) 動的起動インタフェース(CORBAクライアントアプリケーション)

(4) 静的起動インタフェース(CORBAクライアントアプリケーション)

(5) OLE-CORBAゲートウェイ(CORBAクライアントアプリケーション)

COBOLプラグインでサポートしているのは、上記の(2)の静的スケルトンインタフェース(CORBAサーバアプリケーション)および(4)の静的起動インタフェース(CORBAクライアントアプリケーション)です。

上記の(1)~(5)について、以下のアプリケーションの場合に分けて説明します。

CORBAサーバアプリケーション

CORBAサーバアプリケーションには、実装方式に基づいた以下の分類があります。

動的スケルトンインタフェース

スケルトンファイルをリンクする代わりに、CORBAサービスが提供するAPIを使用して、インタフェース情報やクライアントからの情報を取り出します。

静的スケルトンインタフェース

IDLファイルから生成されたスケルトンファイルをサーバアプリケーションにリンクする方法です。

一般的に、静的スケルトンインタフェースの方が動的スケルトンインタフェースに比べて、リポジトリ情報へのアクセス回数が少ない分、性能的に優れています。

CORBAクライアントアプリケーション

CORBAクライアントアプリケーションには、実装方式に基づいた以下の分類があります。

動的起動インタフェース

スタブファイルをリンクする代わりに、CORBAサービスが提供するAPIを使用してインタフェース情報を取り出し、サーバオブジェクトを呼び出すためのインタフェースを組み立てます。

静的起動インタフェース

IDLファイルから生成されたスタブファイルをクライアントアプリケーションにリンクする方法です。

OLE-CORBAゲートウェイ

OLEサーバ経由でCORBAサーバアプリケーションを使用します。

一般的に、動的起動インタフェースはサーバアプリケーションのインタフェースを動的に組み立てるため、簡単なインタフェースの変更に対して、自プログラムの変更をする必要がない場合があります。そういう点で保守性に優れています。反対に、静的起動インタフェースは、サーバプログラムと同様、サーバのリポジトリ情報にアクセスする回数が動的起動インタフェースに比べて少ないため、性能的に優れています。また、OLE-CORBAゲートウェイは、内部的に動的起動インタフェースと同様の処理を行っているため、性能的には動的起動インタフェースと同等ですが、記述量が非常に少なく、記述性に優れています。