CORBAアプリケーションの運用形態を、下図に示します。
図3.1 CORBAアプリケーションの運用形態
(1) 動的スケルトンインタフェース(CORBAサーバアプリケーション)
(2) 静的スケルトンインタフェース(CORBAサーバアプリケーション)
(3) 動的起動インタフェース(CORBAクライアントアプリケーション)
(4) 静的起動インタフェース(CORBAクライアントアプリケーション)
(5) OLE-CORBAゲートウェイ(CORBAクライアントアプリケーション)
COBOLプラグインでサポートしているのは、上記の(2)の静的スケルトンインタフェース(CORBAサーバアプリケーション)および(4)の静的起動インタフェース(CORBAクライアントアプリケーション)です。
上記の(1)~(5)について、以下のアプリケーションの場合に分けて説明します。
CORBAサーバアプリケーションには、実装方式に基づいた以下の分類があります。
一般的に、静的スケルトンインタフェースの方が動的スケルトンインタフェースに比べて、リポジトリ情報へのアクセス回数が少ない分、性能的に優れています。
CORBAクライアントアプリケーションには、実装方式に基づいた以下の分類があります。
一般的に、動的起動インタフェースはサーバアプリケーションのインタフェースを動的に組み立てるため、簡単なインタフェースの変更に対して、自プログラムの変更をする必要がない場合があります。そういう点で保守性に優れています。反対に、静的起動インタフェースは、サーバプログラムと同様、サーバのリポジトリ情報にアクセスする回数が動的起動インタフェースに比べて少ないため、性能的に優れています。また、OLE-CORBAゲートウェイは、内部的に動的起動インタフェースと同様の処理を行っているため、性能的には動的起動インタフェースと同等ですが、記述量が非常に少なく、記述性に優れています。