アプリケーション連携実行基盤では、ワークユニットによる多重度制御や異常監視機構をベースに、信頼度の高いアプリケーションの実行制御を行います。アプリケーションの実行は以下のシーケンスで行います。
入力したメッセージを、フロー定義で指定した業務処理実行アプリケーションに受け渡します。メッセージのフォーマットとアプリケーションの入力パラメタの対応関係は、呼出し定義により決定し、アプリケーションの業務処理を行うメソッドを特定します。
アプリケーションが業務処理を行います。
アプリケーションの出力結果を受け取り、メッセージに格納します。
フロー定義にしたがって、次の宛て先となるアプリケーションに対応するキューにメッセージを送信します。
定義ミスやアプリケーションの異常などにより業務処理がエラーとなった場合は、フロー定義で指定した異常処理定義に従った後処理(リトライやエラーメッセージ退避キューへのメッセージの退避など)を実行します。
■フロー定義と業務処理実行アプリケーションの関係
アプリケーションの連携は、メッセージを利用して行います。メッセージは、複数の要素(最大256個)で構成され、業務処理実行アプリケーションの呼び出しパラメタや復帰パラメタは、メッセージの各要素にそれぞれ対応します。メッセージ内の要素と型は、フロー定義の業務データ定義により関係付けます。
メッセージの各要素とアプリケーションの入出力パラメタの対応付けは、フロー定義の呼出し定義で行い、運用時にはアプリケーション連携実行基盤の実行環境が定義にしたがってメッセージと入出力パラメタの変換を行います。
アプリケーション間のメッセージの流れは、フロー定義のルーティング定義で定義します。