アプリケーション連携実行基盤を使用するためには、アプリケーション連携のパターン(回覧型など業務のシーケンスおよび分岐条件など)や異常処理の方式選択といった設定を、フロー定義ツールにより行います。以下の各項目をGUI画面で設定します。
業務データ定義
ルーティング定義
呼出し定義
異常処理定義
■業務データ定義
業務データ定義では、アプリケーションが使用する業務データの構造(要素名、型)を定義します。
定義した業務データは、業務処理実行アプリケーション定義においてアプリケーションの呼び出し方法を指定する際に利用し、指定した任意の要素をパラメタに関連付けることができます。また、復帰情報に業務データを関連付けることで、アプリケーションの処理結果を業務データに反映することもできます。
以下に業務データとアプリケーションのパラメタとの関係図を示します。
■ルーティング定義
アプリケーション連携実行基盤では、メッセージのルーティングおよびアプリケーションの呼び出し(以降、ルーティング情報と呼びます)を、ルーティング定義に基づいて自動的に処理する機能です。
ルーティング定義は、フロー定義ツールでメッセージの流れを表す図形オブジェクトを並べ替えることで、容易に作成することができます。
アプリケーション連携実行基盤を使用して構築するシステムは、従来のようにメッセージの送受信に関わる処理、およびアプリケーションを呼び出す処理を、アプリケーション自体に記述する必要がないため、システム構築を容易に、かつ早期に実現することを可能にします。
ルーティング定義における概念図を以下に示します。
■呼出し定義
呼出し定義では、各アクティビティで呼び出す業務処理実行アプリケーションの名前と入力パラメタと戻り値を業務データの要素に対応付けます。
■異常処理定義
異常処理定義では、アプリケーション連携実行基盤がルーティング定義にしたがって業務処理実行アプリケーションを呼び出した後、アプリケーションで異常が発生した場合の後処理を定義することができます。異常処理定義では、アプリケーションの例外によりエラーメッセージ退避キューへの退避などの後処理をフロー定義単位に選択することができます。