性能情報は部門管理サーバ上で蓄積されています。性能情報をグラフ表示するためには、まずこれらの性能情報を各部門管理サーバから運用管理サーバに転送し、この情報をもとにCSVファイルを作成する必要があります。
性能情報を準備する
CSVファイルの作成方法は、以下の2つになります。
[Systemwalkerコンソール]から作成する
コマンドを使用して作成する
[Systemwalkerコンソール]から作成する
運用管理サーバ(Windows(R))または運用管理クライアントの[Systemwalkerコンソール[監視]]で、[操作]メニューの[ユーザ登録メニュー]-[性能情報の出力]を選択します。[性能情報出力]ウィンドウで、性能情報の作成種別を指定します。
一括作成
部門管理サーバ(運用管理サーバを含む)に蓄積されている性能情報を収集し、この性能情報をもとにCSVファイルを作成します。作成したCSVファイルは蓄積され、“性能情報ファイル最大保持数”で指定した個数まで保存します。個数を超えた場合は、最古情報から削除します。性能情報ファイル最大保持数は、ネットワーク性能監視の設定で指定します。ネットワーク性能監視の設定方法は“ネットワーク性能監視機能の設定”を参照してください。CSVファイルは、運用管理サーバ上の以下のディレクトリに出力されます。
Windows
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpTrfMgr\rep\regular |
Linux、Solaris
/opt/FJSVspmmg/rep/regular |
一時作成
一括作成と同様に、蓄積されている性能情報をもとにCSVファイルを作成します。一時作成でCSVファイルを作成すると、以前に一時作成で作成したCSVファイルは削除されます。性能情報を収集する部門管理サーバ、収集の対象となる日付を指定し、[OK]ボタンをクリックしてください。CSVファイルは、運用管理サーバ上の以下のディレクトリに出力されます。
Windows
Systemwalkerインストールディレクトリ\MPWALKER.DM\MpTrfMgr\rep\tmp |
Linux、Solaris
/opt/FJSVspmmg/rep/tmp |
注意
性能情報出力画面のFTP環境設定ボタンについて
[性能情報出力]画面の[FTP環境設定]ボタンをクリックすることにより、性能情報出力で使用するFTPのためのアカウント情報を設定します。設定する項目は以下のとおりです。
[ノード名]には、運用管理サーバのノード名が表示されています。変更することはできません。
[ユーザ名]: FTPで使用するユーザ名を設定します。既にユーザ名が設定されている場合には、そのユーザ名が表示されます。
[パスワード]: FTPで使用するユーザのパスワードを設定します。既にパスワードが設定されている場合には、パスワードとして“********”が表示されます。
なお、パスワードの制限長は48バイトです。
[確認パスワード]: 確認のため、パスワードで設定したものと同じ値を設定します。既にパスワードが設定されている場合には、パスワードと同じ値が表示されます。
コマンドを使用して作成する
運用管理サーバでF3crTrfBcsvコマンドまたは部門管理サーバでF3crTrfAcsvコマンドを使用することにより、CSVファイルを作成することができます。
F3crTrfBcsv (性能情報のCSV出力コマンド) 、F3crTrfAcsv(部門管理サーバ性能情報CSV出力コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
CSVファイルを準備する
CSVファイルを作成する。
運用管理サーバと全部門管理サーバ上に蓄積された、昨日分の全性能情報をCSVファイルに出力する方法を説明します。
F3crTrfBcsv.exe Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker\csv\report.csv |
この例ではCSVファイルは、以下のファイルに出力されます。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker\csv\report.csv |
CSVファイルを指定のフォルダに格納する。
作成したCSVファイルの名前をreport.csvとし、OCM Managerを起動する運用管理サーバ、または運用管理クライアントの下記フォルダに格納します。
Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker\CSV |
OCM Managerを起動しグラフを表示する
以下のコマンドを運用管理サーバ、または運用管理クライアント上で実行することによって、グラフを表示します。
"Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker\mpreport\OCMM2.exe" /ini="Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker\CSV\各EPFファイル名.ini" |
以下に各レポートとそれに対応するiniファイル名を示します。
表示内容 | iniファイル名 | |
---|---|---|
1 | [Traffic]日付単位および時間単位で、回線使用率の平均値、オクテット数、パケット数の合計値のグラフ(注1) | [Traffic] Interface Summary.ini |
2 | [Traffic]回線使用率、オクテット数、パケット数、破棄パケット率、エラーパケット率の時系列グラフ(注1) | [Traffic] Interface Detail.ini |
3 | [Traffic]回線使用率の平均値、オクテット数、パケット数の合計値の上位10ホストを示すグラフ | [Traffic] Top10 Host.ini |
4 | [Traffic]回線使用率の平均値、オクテット数、パケット数の合計値のグラフ | [Traffic] Host Report.ini |
5 | [Traffic]回線使用率、オクテット数、パケット数を時系列グラフ表示 | [Traffic] Host Detail Report.ini |
6 | [Server] CPU使用率、ページフォルト率、DISKビジー率を時系列グラフ表示。 | [Server] Host Detail Report.ini |
注1)インタフェース単位に出力されたCSVだけを対象とします。
iniファイルは、以下のように定義されています。必要に応じて、カスタマイズしてください。
[Main] 変更不可 Version=4.0 変更不可 EMPpath=..\csv\表示対象.emp 変更可:実行対象のEMPファイル(.emp)をパス付で指定します ReadOnly=1 変更不可 Exec=1 変更不可 Executions=1 変更不可 HTML=0 変更可:HTML出力を行う場合は1を指定します HTMLFolder=..\csv 変更可:HTML出力を行う場合の出力先ディレクトリを指定します。 Print=0 変更不可 Save=0 変更不可 SavwAs=%1_%2 変更不可 Quit=0 変更不可 [Exec1.Variables] 変更不可 chart_width=700 変更可:任意の値を指定します。 chart_height=500 変更可:任意の値を指定します。 [Exec1.CSV] *1=..\csv\report.csv 変更可:実行対象のCSVファイル名(.csv)をパス付で指定します |