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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用)
Systemwalker

12.2.2 稼働ポリシーでアプリケーションの稼働状況を監視する

監視対象のアプリケーションが、稼働ポリシーに従って稼働しているかをチェックし、ポリシー違反が発生した場合アラームイベントを通知します。また、稼働ポリシーの定義に従って、違反したアプリケーションを起動または停止することができます。

稼働ポリシーを設定するときには、起動または停止コマンドにより実際に起動/停止するまでの時間を考慮した設定が必要です。稼働ポリシーを変更した場合、ポリシー配付後、部門管理/業務サーバのサービスが再起動されたとき有効になります。すぐに有効にするときには、ポリシー配付で[すぐに適用する]を選択してください。

実行ファイル名が/bin/sh、または/bin/cshのようにシェルプログラム名となっているプロセスも、検出、稼働監視することができます。

稼働ポリシー違反の検出

以下の稼働違反を検出すると、稼働ポリシー違反のイベントが通知され、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されます。

稼働ポリシー違反イベントの自動対処

[監視イベント一覧]に表示されている稼働ポリシー違反イベントは、以下の条件の場合に自動的に[対処済]に変わります。

なお、監視対象のアプリケーションを、存在するすべての業務フォルダから削除した場合、イベントの自動対処は行われません。また、アプリケーション管理エージェントを再起動した場合は、イベントの自動対処が行われないことがあります。

自動対処が行われない場合、手動で対処してください。

注意

クラスタサービス、ワークユニットおよびワークユニットオブジェクトに稼働ポリシーを設定することはできません。

ポイント

稼働ポリシー違反イベントの自動対処は、“有効”がデフォルト値となっています。

デフォルト値の設定を変更するには、apl_monitor_eventreset(稼働ポリシー違反イベントの自動対処の有効/無効コマンド)を使用してください。

apl_monitor_eventreset(稼働ポリシー違反イベントの自動対処の有効/無効コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Managerリファレンスマニュアル”を参照してください。

プロセスを起動する

[稼働監視の設定]ダイアログボックスで[稼働時間帯内に稼働していない場合に起動する]チェックボックスをチェックしておくと、アプリケーションを自動起動することができます。稼働監視の時間内にアプリケーションが停止していた場合、設定した起動コマンド(設定していない場合は実行ファイル)を使用して、アプリケーションが起動されます。

以下の処理が自動的に行われます。

プロセスを停止する

[稼働監視の設定]画面で[稼働時間帯外に停止していない場合に停止する]を設定しておくと、アプリケーションを自動的に停止することができます。稼働監視の終了時刻にアプリケーションが停止してなかった場合、設定した停止コマンドを使用して、アプリケーションが停止されます。

以下の処理が自動的に行われます。

  1. 現在稼働中のプロセスの中から、停止対象となるプロセスのプロセスIDが抽出されます。

  2. 停止対象となるプロセスがあれば、停止コマンドを発行します。

    • 停止コマンドを定義している場合

      定義した停止コマンド/停止コマンドパス/コマンド引数が設定され、停止コマンドが発行されます。

    • 停止コマンドを定義していない場合

      停止対象プロセスを強制終了します。

プロセスを確認する

稼働ポリシー違反イベントが発生した場合および稼働ポリシー違反イベントが自動対処された場合に、APA_Get_violationlog(稼働ポリシー違反プロセス一覧出力コマンド)を使用することで、稼働ポリシー違反イベントが発生した場合および稼働ポリシー違反イベントが自動対処されたときのプロセス一覧を確認することができます。

APA_Get_violationlog(稼働ポリシー違反プロセス一覧出力コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

注意

アプリケーションの自動起動/停止に関する注意事項

Windows(R)の場合、アプリケーション管理サービスはシステムアカウント権限で動作します。そのため、監視対象アプリケーションの起動コマンド/停止コマンドまたは起動コマンド/停止コマンドが格納されているディレクトリに、システムアカウントがアクセス可能な権限が設定されていない場合はアプリケーションの自動起動/停止は行われません。

[イベント監視の条件定義]の初期設定のアプリ管理の定義を変更した場合

[イベント監視の条件定義]の初期設定のアプリ管理の定義を変更した場合、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント一覧]に表示されない場合があるため、注意してください。[イベント監視の条件定義]の初期設定のアプリ管理の定義を変更する場合は、[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]タブの[詳細設定]ボタンをクリックして[メッセージ監視(詳細)]ダイアログボックスで必ず[監視イベント種別]に[アプリ管理]を設定してください。