ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用)
Systemwalker

11.4.1 仮想ノードの登録

負荷分散装置(SLB)から、業務を構成するサーバ群の情報を抽出し、仮想ノードとそれを構成する実ノードとの関連付けを行います。関連付けを行うことで、Systemwalkerコンソールで、負荷分散装置(SLB)に登録されている仮想ノードと実ノードの関係を視覚的に把握できるようになります。

11.4.1.1 仮想ノードの検出 -IPCOMの場合-

以下の負荷分散装置(SLB)では、業務を構成するサーバ群の情報の抽出から、仮想ノードとそれを構成する実ノードとの関連付けまでを自動的に行います。

仮想ノードを新規に検出・登録する

仮想ノードを新規に検出し監視マップ上に登録する場合には、以下の2とおりの方法があります。

また、仮想ノードを検出するためには、以下の条件を満たす必要があります。

すべての負荷分散装置(SLB)を対象に、仮想ノードの検出を行う

  1. [Systemwalkerコンソール[編集]]の[ツリー選択]コンボボックスから[業務管理]を選択します。

  2. [検出]メニューの[仮想ノードの検出(全体)]を選択し、表示されるダイアログから検出を行います。

負荷分散装置(SLB)を指定して、仮想ノードの検出を行う

  1. [Systemwalkerコンソール[編集]]の[ツリー選択]コンボボックスから[業務管理]を選択します。

  2. 業務管理ツリーから検出対象のロードバランサノードを選択し、[検出]メニューの[仮想ノードの検出(指定ノード)]を選択します。

  3. 表示されるダイアログから、仮想ノードを検出します。

注意

IPCOMに登録されているファーム名が日本語の場合は、検出される仮想ノードの表示名はファームの仮想IPアドレスとなります。

11.4.1.2 仮想ノードの検出 -他のロードバランサの場合-

IPCOM 150およびIPCOM 300/310以外の他のロードバランサや一般の業務単位の関連情報を仮想ノードとして監視する場合、ノード検出機能による仮想ノード情報の自動登録はできません。

規定のフォーマットで定義ファイルを作成し、以下の手順でコマンドを実行することにより、仮想ノードとして監視することができます。

対応している負荷分散装置については、“Systemwalker Centric Manager 解説書”の“必要なハードウェア資源”を参照してください。

仮想ノードを新規に登録する

他のロードバランサおよび一般の業務単位の関連情報を仮想ノードして、監視マップ上に登録する場合の詳細な手順を以下に示します。

他のロードバランサの登録

ここでは以下の3つのインタフェースで構成されるロードバランサとの場合を例に説明します。

ホスト名

IPアドレス

ネットマスク

Bal

123.30.120.10

255.255.255.0

Bal1

192.168.10.101

255.255.255.0

Bal2

192.168.10.102

255.255.255.0

Bal:代表インタフェース

フォルダ構成情報の登録

サブネットの情報をフォルダ構成情報CSVとして作成します。

例えば、ノード一覧ツリーの表示名が“server”で、ロードバランサが自部門に所属する場合、フォルダ構成情報CSVファイルは以下のように作成します。

"FOLDER","\server\自部門
\123.30.120.0",,3,,,,"123.30.120.0","255.255.255.0","public"
"FOLDER","\server\自部門
\192.168.10.0",,3,,,,"192.168.10.0","255.255.255.0","public"

フォルダ構成情報CSVファイルを指定して、構成管理情報のCSV入出力コマンドを実行します。

mpcmcsv -m ADD -f <フォルダ構成情報CSVファイル名>

ノード構成情報の登録

ロードバランサのノード情報をノード構成情報CSVファイルとして作成します。今回の例では、以下のように作成します。

"NODE","bal",,,,"SLB",,,,,,,,,,,,,,,1,"bal","123.30.120.10","255.255.255.0",,,,,
"NODE","bal",,,,"SLB",,,,,,,,,,,,,,,,"bal1","192.168.10.101","255.255.255.0",,,,,
"NODE","bal",,,,"SLB",,,,,,,,,,,,,,,,"bal2","192.168.10.102","255.255.255.0",,,,,

ノード構成情報CSVファイルを指定して、構成管理情報のCSV入出力コマンドを実行します。

mpcmcsv -m ADD -f <ノード構成情報CSVファイル名>

これらの操作により、[Systemwalkerコンソール[監視]]の[ノード一覧]ツリーにロードバランサのノードおよびその所属するセグメントフォルダが登録されます。

mpcmcsv(構成管理情報のCSV入出力コマンド)の詳細については“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

仮想ノードの登録

フォルダ構成情報の登録コマンドおよびノード構成情報の登録コマンドを実行した後、仮想ノードの登録コマンドを実行することで、仮想ノードを含めた監視マップの作成および「仮想ノードの監視」ポリシーによる監視を行うことができるようになります。

ここでは前述のロードバランサに、以下の業務ごとの仮想IPと実構成する実サーバが登録されている場合を例に説明します。

仮想ノード

仮想ノード名

仮想IPアドレス

ネットマスク

業務-1

192.168.20.101

255.255.255.0

業務-2

192.168.20.102

255.255.255.0

サーバ

ホスト名

代表IPアドレス

ネットマスク

業務

Host-1

192.168.20.111

255.255.255.0

業務-1

Host-2

192.168.20.112

255.255.255.0

業務-1

Host-3

192.168.20.113

255.255.255.0

業務-1,業務-2

Host-4

192.168.20.114

255.255.255.0

業務-2

Host-5

192.168.20.115

255.255.255.0

業務-2

仮想ノードと関連情報の登録

ロードバランサに登録されている仮想ノードと業務を構成するサーバの情報を仮想ノード構成情報CSVファイルとして作成します。今回の例では、以下のように作成します。

"VIRTUALNODE","192.168.20.101","255.255.255.0","業務-1"
"VIRTUALNODE","192.168.20.102","255.255.255.0","業務-2"
"SLBLINK","192.168.20.101","123.30.120.10"
"SLBLINK","192.168.20.102","123.30.120.10"
"VIRTUALLINK","192.168.20.101","192.168.20.111"
"VIRTUALLINK","192.168.20.101","192.168.20.112"
"VIRTUALLINK","192.168.20.101","192.168.20.113"
"VIRTUALLINK","192.168.20.102","192.168.20.113"
"VIRTUALLINK","192.168.20.102","192.168.20.114"
"VIRTUALLINK","192.168.20.102","192.168.20.115"

仮想ノード構成情報CSVファイルを指定して、仮想ノード登録コマンドを実行します。

mpnmvnc -m ADD -f <仮想ノード構成情報CSVファイル名>

mpnmvnc(仮想ノード登録コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。