負荷分散装置(SLB)から、業務を構成するサーバ群の情報を抽出し、仮想ノードとそれを構成する実ノードとの関連付けを行います。関連付けを行うことで、Systemwalkerコンソールで、負荷分散装置(SLB)に登録されている仮想ノードと実ノードの関係を視覚的に把握できるようになります。
以下の負荷分散装置(SLB)では、業務を構成するサーバ群の情報の抽出から、仮想ノードとそれを構成する実ノードとの関連付けまでを自動的に行います。
IPCOM 150
IPCOM 300
IPCOM 310
仮想ノードを新規に検出・登録する
仮想ノードを新規に検出し監視マップ上に登録する場合には、以下の2とおりの方法があります。
すべての負荷分散装置(SLB)を対象に、仮想ノードの検出を行う
負荷分散装置(SLB)を指定して、仮想ノードの検出を行う
また、仮想ノードを検出するためには、以下の条件を満たす必要があります。
検出対象となる負荷分散装置(SLB)が、基本ツリー上に1つ以上存在する。
検出対象となる負荷分散装置(SLB)に対するノードの、Rコミュニティ名およびSNMPエージェントのバージョンが正しく設定されている。
運用管理サーバから、検出対象の負荷分散装置(SLB)に対して、MIB取得ができる。
仮想ノードを構成するすべての実ノードが、基本ツリー上に存在する。
仮想ノードを構成する実ノードのプロパティに、すべての物理インタフェースが登録されている。
すべての負荷分散装置(SLB)を対象に、仮想ノードの検出を行う
[Systemwalkerコンソール[編集]]の[ツリー選択]コンボボックスから[業務管理]を選択します。
[検出]メニューの[仮想ノードの検出(全体)]を選択し、表示されるダイアログから検出を行います。
負荷分散装置(SLB)を指定して、仮想ノードの検出を行う
[Systemwalkerコンソール[編集]]の[ツリー選択]コンボボックスから[業務管理]を選択します。
業務管理ツリーから検出対象のロードバランサノードを選択し、[検出]メニューの[仮想ノードの検出(指定ノード)]を選択します。
表示されるダイアログから、仮想ノードを検出します。
注意
IPCOMに登録されているファーム名が日本語の場合は、検出される仮想ノードの表示名はファームの仮想IPアドレスとなります。
IPCOM 150およびIPCOM 300/310以外の他のロードバランサや一般の業務単位の関連情報を仮想ノードとして監視する場合、ノード検出機能による仮想ノード情報の自動登録はできません。
規定のフォーマットで定義ファイルを作成し、以下の手順でコマンドを実行することにより、仮想ノードとして監視することができます。
フォルダ構成情報の登録
ノード構成情報の登録
仮想ノードの登録
対応している負荷分散装置については、“Systemwalker Centric Manager 解説書”の“必要なハードウェア資源”を参照してください。
仮想ノードを新規に登録する
他のロードバランサおよび一般の業務単位の関連情報を仮想ノードして、監視マップ上に登録する場合の詳細な手順を以下に示します。
他のロードバランサの登録
ここでは以下の3つのインタフェースで構成されるロードバランサとの場合を例に説明します。
ホスト名 | IPアドレス | ネットマスク |
---|---|---|
Bal | 123.30.120.10 | 255.255.255.0 |
Bal1 | 192.168.10.101 | 255.255.255.0 |
Bal2 | 192.168.10.102 | 255.255.255.0 |
Bal:代表インタフェース
フォルダ構成情報の登録
サブネットの情報をフォルダ構成情報CSVとして作成します。
例えば、ノード一覧ツリーの表示名が“server”で、ロードバランサが自部門に所属する場合、フォルダ構成情報CSVファイルは以下のように作成します。
"FOLDER","\server\自部門 |
フォルダ構成情報CSVファイルを指定して、構成管理情報のCSV入出力コマンドを実行します。
mpcmcsv -m ADD -f <フォルダ構成情報CSVファイル名> |
ノード構成情報の登録
ロードバランサのノード情報をノード構成情報CSVファイルとして作成します。今回の例では、以下のように作成します。
"NODE","bal",,,,"SLB",,,,,,,,,,,,,,,1,"bal","123.30.120.10","255.255.255.0",,,,, |
ノード構成情報CSVファイルを指定して、構成管理情報のCSV入出力コマンドを実行します。
mpcmcsv -m ADD -f <ノード構成情報CSVファイル名> |
これらの操作により、[Systemwalkerコンソール[監視]]の[ノード一覧]ツリーにロードバランサのノードおよびその所属するセグメントフォルダが登録されます。
mpcmcsv(構成管理情報のCSV入出力コマンド)の詳細については“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
仮想ノードの登録
フォルダ構成情報の登録コマンドおよびノード構成情報の登録コマンドを実行した後、仮想ノードの登録コマンドを実行することで、仮想ノードを含めた監視マップの作成および「仮想ノードの監視」ポリシーによる監視を行うことができるようになります。
ここでは前述のロードバランサに、以下の業務ごとの仮想IPと実構成する実サーバが登録されている場合を例に説明します。
仮想ノード
仮想ノード名 | 仮想IPアドレス | ネットマスク |
---|---|---|
業務-1 | 192.168.20.101 | 255.255.255.0 |
業務-2 | 192.168.20.102 | 255.255.255.0 |
サーバ
ホスト名 | 代表IPアドレス | ネットマスク | 業務 |
---|---|---|---|
Host-1 | 192.168.20.111 | 255.255.255.0 | 業務-1 |
Host-2 | 192.168.20.112 | 255.255.255.0 | 業務-1 |
Host-3 | 192.168.20.113 | 255.255.255.0 | 業務-1,業務-2 |
Host-4 | 192.168.20.114 | 255.255.255.0 | 業務-2 |
Host-5 | 192.168.20.115 | 255.255.255.0 | 業務-2 |
仮想ノードと関連情報の登録
ロードバランサに登録されている仮想ノードと業務を構成するサーバの情報を仮想ノード構成情報CSVファイルとして作成します。今回の例では、以下のように作成します。
"VIRTUALNODE","192.168.20.101","255.255.255.0","業務-1" |
仮想ノード構成情報CSVファイルを指定して、仮想ノード登録コマンドを実行します。
mpnmvnc -m ADD -f <仮想ノード構成情報CSVファイル名> |
mpnmvnc(仮想ノード登録コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。