インターネット標準プロトコルを使用する場合、Systemwalker Centric Managerでは、Systemwalker PkiMGRやInfoCAが発行した証明書を、S/MIME(Secure MIME)やSSL(Secure Socket Layer)による暗号通信に使用して、インターネット環境の安全性を高めることができます。
また、HTTPSサーバの稼働を監視することができます。
以下の機能は、証明書管理の機能と連携することにより、安全性を高めています。
イベント監視
資源配付
ポイント
[S/MIME]
米国のRSA Data Security社が規定したもので、電子メールでの暗号通信を実現するためのものです。
[SSL]
TCP/IPで通信するアプリケーションに対して、安全な通信手段を提供するプロトコルです。
S/MIME、SSLを使用する以下の機能と設定手順について説明します。
S/MIMEを使用したイベント監視
SSLを使用した認証、データの暗号化により、資源を安全に配付することができます。
S/MIMEを使用したイベント監視の概要図を以下に示します。
送信側システムでは、受信側システムに送信する情報を作成し、E-MailをS/MINEで暗号化して送信します。
受信側システムでは、送信側システムから送られた暗号化メールを、POP3サーバから受信し復号します。
注意
受信側システムで、S/MIMEを有効にした場合は、S/MIMEを使用した暗号化メールだけ受信し、MIMEを使用したメールは、受信後すぐに削除されます。
また、復号に失敗したメールも、証明書が登録されていない、または証明書が違うなどの理由により、受信後すぐに削除されます。
SSLを使用した資源配付
SSLを使用した認証、データの暗号化により、インターネットで構築されたネットワーク上でも安全に資源配付を行うことができます。
HTTPSサーバの稼働監視
証明書管理環境を作成することにより、HTTPSサーバの稼働を監視することができます。
設定手順
なお、HTTPSサーバの稼働監視だけを行う場合、証明書、秘密鍵の作成は必要ありません。
ポイント
SSLサーバの設定は、送信側、受信側にかかわらず、同じ手順で行います。
証明書管理環境の変更、削除、参照については、“証明書管理環境の変更、削除、参照”を参照してください。