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Systemwalker Centric Manager 全体監視適用ガイド
Systemwalker

3.5 S/MIME、SSLを使用して通信データを暗号化するための設定

インターネット標準プロトコルを使用する場合、Systemwalker Centric Managerでは、Systemwalker PkiMGRやInfoCAが発行した証明書を、S/MIME(Secure MIME)やSSL(Secure Socket Layer)による暗号通信に使用して、インターネット環境の安全性を高めることができます。


また、HTTPSサーバの稼働を監視することができます。

以下の機能は、証明書管理の機能と連携することにより、安全性を高めています。

ポイント

  • [S/MIME]

    米国のRSA Data Security社が規定したもので、電子メールでの暗号通信を実現するためのものです。

  • [SSL]

    TCP/IPで通信するアプリケーションに対して、安全な通信手段を提供するプロトコルです。

S/MIME、SSLを使用する以下の機能と設定手順について説明します。

S/MIMEを使用したイベント監視

SSLを使用した認証、データの暗号化により、資源を安全に配付することができます。


S/MIMEを使用したイベント監視の概要図を以下に示します。

  1. 送信側システムでは、受信側システムに送信する情報を作成し、E-MailをS/MINEで暗号化して送信します。

  2. 受信側システムでは、送信側システムから送られた暗号化メールを、POP3サーバから受信し復号します。

注意

受信側システムで、S/MIMEを有効にした場合は、S/MIMEを使用した暗号化メールだけ受信し、MIMEを使用したメールは、受信後すぐに削除されます。

また、復号に失敗したメールも、証明書が登録されていない、または証明書が違うなどの理由により、受信後すぐに削除されます。


SSLを使用し資源配付

SSLを使用した認証、データの暗号化により、インターネットで構築されたネットワーク上でも安全に資源配付を行うことができます。


HTTPSサーバの稼働監視

証明書管理環境を作成することにより、HTTPSサーバの稼働を監視することができます。


設定手順

  1. 秘密鍵、証明書の作成

  2. 証明書管理環境定義ファイル(mpcrtmgr.def)の編集

  3. 証明書管理環境の作成

  4. 証明書管環境の確認

  5. S/MIMEを使イベント監視を行うための設定

なお、HTTPSサーバの稼働監視だけを行う場合、証明書、秘密鍵の作成は必要ありません。

ポイント

  • SSLサーバの設定は、送信側、受信側にかかわらず、同じ手順で行います。


証明書管理環境の変更、削除、参照については、“証明書管理環境の変更、削除、参照”を参照してください。