全体監視サーバで以下のコマンドを実行し、監視対象となる運用管理サーバから転送された構成情報のファイルを、全体監視サーバに移入します。
マルチサイト型の場合、監視する運用管理サーバのバージョンレベルによって、移入方法が異なります。
V13.1.0以降のバージョンの運用管理サーバを監視する場合
【UNIX版】
ノード構成情報の移入
/opt/systemwalker/bin/mpcmcsv -m ADD -p 被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名) -f ノード構成情報CSVファイル名 |
フォルダ構成情報の移入
/opt/systemwalker/bin/mpcmcsv -m ADD -p 被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名) -f フォルダ構成情報CSVファイル名 |
ノードリンク定義の移入
/opt/systemwalker/bin/mpcmcsv -m ADD -p 被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名) -f ノードリンク定義CSVファイル名 |
【Windows版】
ノード構成情報の移入
mpcmcsv -m ADD -p 被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名) -f ノード構成情報CSVファイル名 |
フォルダ構成情報の移入
mpcmcsv -m ADD -p 被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名) -f フォルダ構成情報CSVファイル名 |
ノードリンク定義の移入
mpcmcsv -m ADD -p 被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名) -f ノードリンク定義CSVファイル名 |
V13.0.0以前のバージョンの運用管理サーバを監視する場合
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/mpcminet.sh 被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名) ファイル名 |
【Windows版】
mpcminet.exe 被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名) ファイル名 |
ポイント
監視対象となる運用管理サーバのノード一覧ツリーのフォルダ情報が不要な場合は、フォルダ構成情報CSVファイルとノードリンク定義CSVファイルの移入手順は必要ありません。
[Systemwalkerコンソール]に以下のように表示されます。
注意
構成情報の移入コマンド実行時に、被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名)と、同時指定する各構成情報CSVファイルが必ず同じ被監視運用管理サーバのものとなるようにしてください。誤って異なるサイト名(管理ドメイン名)を指定した場合、誤ったサイト名(管理ドメイン名)のフォルダ(サイトフォルダ)配下にノードが移入されてしまいます。この場合、[Systemwalkerコンソール]から誤って移入したサイトフォルダごと、またはサイトフォルダ配下の各ノードを手動で削除してください。
マルチサイト型の全体監視サーバに構成情報を移入した場合、ホスト名には、運用管理サーバを全体監視サーバに登録するときに指定した被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名)が付加されます。
また、サイト名(管理ドメイン名)が付加されたホスト名が128バイトを超えた場合、129バイト目以降は削除されます。
被監視運用管理サーバのサイト名(管理ドメイン名)は、以下のように付加されます。
サイト名(管理ドメイン名).発生元ホスト名 |
構成情報の移入を実施すると、移入時に指定したサイト名(管理ドメイン名)のフォルダ(サイトフォルダ)配下に、被監視運用管理サーバ上のノードが追加されます。このとき、サイトフォルダ配下にはすべてのノードが同じ階層に表示されます。
以下の場合は、[Systemwalkerコンソール]の[監視マップ]表示のカスタマイズ機能を利用して、各ノードを画面上に任意に配置してください。
被監視運用管理サーバが複数の異なるネットワークフォルダを監視している場合
監視画面上で各ネットワークを分けて監視したい場合
カスタマイズ機能についての詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
運用管理サーバと全体監視サーバで、Systemwalker Centric Managerが使用する文字コードが異なる場合には、構成情報のファイルをコード変換してから入力してください。以下にコード変換方法例を示します。
【Solaris版】
【SJISからEUCへ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f SJIS -t eucJP 変換前(SJIS)の構成情報ファイル名 > 変換後(EUC)の構成情報ファイル名 |
【SJISからUTF-8へ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f SJIS -t UTF-8 変換前(SJIS)の構成情報ファイル名 > 変換後(UTF-8)の構成情報ファイル名 |
【EUCからSJISへ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f eucJP -t SJIS 変換前(EUC)の構成情報ファイル名 > 変換後(SJIS)の構成情報ファイル名 |
【EUCからUTF-8へ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f eucJP -t UTF-8 変換前(EUC)の構成情報ファイル名 > 変換後(UTF-8)の構成情報ファイル名 |
【UTF-8からSJISへ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f UTF-8 -t SJIS 変換前(UTF-8)の構成情報ファイル名 > 変換後(SJIS)の構成情報ファイル名 |
【UTF-8からEUCへ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f UTF-8 -t eucJP 変換前(UTF-8)の構成情報ファイル名 > 変換後(EUC)の構成情報ファイル名 |
【Linux版】
【SJISからEUCへ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f CP932 -t EUC-JP-MS 変換前(SJIS)の構成情報ファイル名 > 変換後(EUC)の構成情報ファイル名 |
【SJISからUTF-8へ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f CP932 -t UTF-8 変換前(SJIS)の構成情報ファイル名 > 変換後(UTF-8)の構成情報ファイル名 |
【EUCからSJISへ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f EUC-JP-MS -t CP932 変換前(EUC)の構成情報ファイル名 > 変換後(SJIS)の構成情報ファイル名 |
【EUCからUTF-8へ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f EUC-JP-MS -t UTF-8 変換前(EUC)の構成情報ファイル名 > 変換後(UTF-8)の構成情報ファイル名 |
【UTF-8からSJISへ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f UTF-8 -t CP932 変換前(UTF-8)の構成情報ファイル名 > 変換後(SJIS)の構成情報ファイル名 |
【UTF-8からEUCへ変換する場合】
以下のコマンドを実行します。
iconv -f UTF-8 -t EUC-JP-MS 変換前(UTF-8)の構成情報ファイル名 > 変換後(EUC)の構成情報ファイル名 |
移入しようとするノードが、新ノードフォルダに配置されている場合、所属すべきネットワークフォルダへ振り分けられます。
以下の作業は、移入コマンドでは実行できません。実行する場合は[Systemwalkerコンソール]から行ってください。
ノード/フォルダの削除
代表インタフェースの変更(Systemwalkerプロトコルの場合)※
※運用管理サーバの代表インタフェースは変更できません。運用管理サーバの代表インタフェースの変更方法については、“全体監視サーバの設定変更”を参照してください。
全体監視サーバ上では、被監視運用管理サーバの代表アドレスは、グローバルIPアドレスになります。ローカルIPアドレスを確認したい場合は、ノードプロパティよりインタフェース情報を確認してください。被監視運用管理サーバ配下のノードについては、ローカルIPアドレスで表示されます。ただし、全体監視サーバにSNMPトラップで通知している被監視サーバの一部では、SNMPのバージョンによりローカルIPアドレスが取得できず、グローバルIPアドレスのみで表示されます。
Systemwalkerプロトコルの場合、運用管理サーバにクラスタのノードが含まれている場合は、全体監視サーバのクラスタフォルダ配下にはプライマリのノードしか表示されません。
プライマリのノードでフェールオーバーが発生し、セカンダリでSystemwalker Centric Managerが起動したときにセカンダリのノードが表示されます。
インターネット標準プロトコルの場合、被監視サーバのノードプロパティにはインタフェース情報が表示されません。運用上、被監視サーバのIPアドレスを確認する必要がある場合は、Systemwalkerプロトコルを使用してください。
運用管理サーバにクラスタのノードが含まれている場合、ノードリンク定義の移入時に以下の警告が出力されますが、処理には問題ありませんので、無視してください。
WARNING: 指定したフォルダが存在しません。 |