ここではCHARMを利用した場合の利用者定義手順について説明します。CHARM2などその他の製品を利用する場合は、各製品のマニュアルを参照してください。
(1)ASPからFMVへの利用者定義文字の移行
ASPに登録されている利用者定義文字をFMV(Windows(R))へ移行し、Kシリーズ端末エミュレータで利用者定義文字の表示・印刷を可能にするための環境作成手順を説明します。
(2)移行の流れ
次の手順で移行を行います。
なお、利用者定義文字の移出手順(ASP側)の詳細は「ASPマニュアルCHARM説明書」で確認してください。
文字セット管理情報を作成し、利用者定義文字マスタから移出したい利用者定義文字の文字コードを指定します。
利用者定義文字マスタは、作成した文字パターン(ドットイメージデータ)が格納されるマスタファイルで、ドット数別に16×16ドット、24×24ドット、30×30ドット、32×32ドット、40×40ドットの五種類があります。
また、それぞれのマスタには80A1~A0FEまでの3102字のJEFコードが割り付けられています。
端末側のJEFフォントファイルには一つのマスタの文字セットのみ登録できます。
登録されたJEFフォントファイルの字体は元のマスタの種類により若干異なるので、適当なものを選択してください。
【3】で移出する利用者定義文字を格納するための順編成ファイルを作成します。
ファイルのサイズは、通常1000KBで十分です。
【1】で作成した管理情報をもとに利用者定義文字マスタから利用者定義文字を順編成ファイルに移出します。
マスタを指定するEXPCHRコマンドのドット数「DOT」パラメータを下表に示します。
16×16 | 24×24 | 30×30 | 32×32 | 40×40 | |
ドット数 | @D16 | @D24 | @D30 | @D32 | @D40 |
【3】で出力した順編成ファイル(フォントファイル)をバイナリファイルとして端末側ディスクに転送します。
「JEF拡張漢字サポート」の「利用者定義文字コピー」ユーティリティを使用して転送されたフォントファイル(利用者定義文字)からJEFフォントファイルへ登録します。
(3)移行方法
利用者定義文字を移行する前に、利用者定義文字コードが格納されているデータがどのように表示されるか確認します。
以下は、表示例です。
例
「得意先」が「01110株式会社丸の内商会■」となっていて、利用者定義文字が「■」で表示されていることを確認します(■は本来、利用者定義文字が表示される部分であり、ファイルには文字コード“80A1”が格納されています)。
※ファイル名は必ず文字セット管理情報名と合わせます。
(JEF拡張漢字サポートのインストール時にオプションでユーティリティをインストールしておいてください)