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Kシリーズ端末エミュレータ V7.1 L40 使用手引書

付録G ファイル転送等でのコード変換

ホストの文字コード「EBCDIC/JEF」とパソコンの文字コード「JIS8(ASCII系)/シフトJIS」の間で生じる以下のコード変換について説明します。

(1)ANK

ANKのコード変換については、「付録D コード変換規則」を参照してください。


(2)漢字

漢字のコード変換は、基本的にJIS非漢字・第一水準・第二水準の領域優先(同じ区点のコードを優先)をベースに行います。

ただし、一部の文字は字体を優先するために不規則な対応を行います。

不規則な対応や上記のJIS漢字域以外の文字コード変換については後述の(a)~(h)を参照してください。

なお、パソコンの漢字コードではシフトJISコードを使用して説明することが一般的ですが、シフトJISコードはJIS漢字コードとの相互変換関係にあるため、ここではJEFコードとの領域(区点)の対応が理解しやすいJIS漢字コード領域を主に使用して説明しています。

また、コード変換に用いられるJEF変換テーブルについては「JEF拡張漢字サポート」のヘルプを参照してください。


参考

漢字コードについて

ホスト系コンピュータでは84JEFと呼ばれるJEFコードを使用しています。

84JEFとは、78JISをベースに制定された79JEFに83JISの改訂を考慮して制定したものです。

(79JEF→84JEFでは字体を変更したわけではなく、文字追加と83JISとの字体対応を規定し79JEFと上位互換があります)。

一方、パソコン側ではJIS漢字コードを使用しており、83JISに近いJIS90系漢字フォント、あるいは、JIS2004系漢字フォントが実装され、どちらのフォントもJEFのベースとなっている78JISとは字体の異なる文字が存在します。

a基本的なコード変換
ホスト→パソコン【拡張漢字・拡張非漢字・ユーザ定義文字】:

ユーザが作成したJEF変換テーブルに存在するJEFコードは、その対応するJISコードに変換します。その他の場合は、未定義コード(JIS=2223)に変換します。

ホスト←パソコン【JIS非漢字・第1/2水準以外のJISコード(外字含む)】:

ユーザが作成したJEF変換テーブルに存在するJISコードは対応するJEFコードに変換します。JIS非漢字・第一水準・第二水準のJISコードが存在する場合、変換テーブルのJEFコードを優先します。

  


b83年JIS入れ換え文字【44文字(22組)】

字体優先で入れ替えを行います。


c)83年JIS追加文字【71文字】

JEFの拡張域の文字ですが、JIS非漢字に同等の文字が存在するため、その文字と相互変換します(字体優先)。


d)90年JIS追加文字2文字】

JEFの拡張域の文字ですが、JIS漢字に追加された同じ字体の文字と相互変換します(字体優先)。


e83年字体変更文字【132文字】((f)の4文字を含む)

JEFのJIS第一水準・第二水準の文字はJIS漢字の同じ区点の文字と相互変換します(領域優先)。つまり、FMG等JEF系端末では旧字体表現がパソコンでは新字体表現になります。

関連文字である新字体のJEF→JISの変換は元のJEFコードに戻らないので注意してください。


(f)83年JIS追加文字【4文字】

JEFのJIS第一水準・第二水準の文字はJIS漢字の同じ区点の文字でなく、JISに追加された同じ字体の文字と相互変換します(字体優先)。

関連文字である新字体の文字は図のように元の文字コードに戻らないので注意してください。


g)83年字体変更文字【114文字】(JIS2004で78JISと同じ字形に戻った文字)

エミュレータでの扱いは(e)と同じです。

パソコン側でテキストファイルを持ち回った場合、JIS2004系では旧字体、JIS90系では新字体で表現されることになります。


h)2004年字体変更文字【3文字】

エミュレータでの扱いは(e)と同じです。

パソコン側でテキストファイルを持ち回った場合、JIS2004系では新字体、JIS90系では旧字体で表現されることになります。