ホストの文字コード「EBCDIC/JEF」とパソコンの文字コード「JIS8(ASCII系)/シフトJIS」の間で生じる以下のコード変換について説明します。
IME(かな漢字変換等)等によるパソコン入力
「コピー」/「貼り付け」操作によるクリップボード連携
DUETテキストファイル転送
(1)ANK
ANKのコード変換については、「付録D コード変換規則」を参照してください。
(2)漢字
漢字のコード変換は、基本的にJIS非漢字・第一水準・第二水準の領域優先(同じ区点のコードを優先)をベースに行います。
ただし、一部の文字は字体を優先するために不規則な対応を行います。
不規則な対応や上記のJIS漢字域以外の文字コード変換については後述の(a)~(h)を参照してください。
なお、パソコンの漢字コードではシフトJISコードを使用して説明することが一般的ですが、シフトJISコードはJIS漢字コードとの相互変換関係にあるため、ここではJEFコードとの領域(区点)の対応が理解しやすいJIS漢字コード領域を主に使用して説明しています。
また、コード変換に用いられるJEF変換テーブルについては「JEF拡張漢字サポート」のヘルプを参照してください。
参考
漢字コードについて
ホスト系コンピュータでは84JEFと呼ばれるJEFコードを使用しています。
84JEFとは、78JISをベースに制定された79JEFに83JISの改訂を考慮して制定したものです。
(79JEF→84JEFでは字体を変更したわけではなく、文字追加と83JISとの字体対応を規定し79JEFと上位互換があります)。
一方、パソコン側ではJIS漢字コードを使用しており、83JISに近いJIS90系漢字フォント、あるいは、JIS2004系漢字フォントが実装され、どちらのフォントもJEFのベースとなっている78JISとは字体の異なる文字が存在します。
ユーザが作成したJEF変換テーブルに存在するJEFコードは、その対応するJISコードに変換します。その他の場合は、未定義コード(JIS=2223)に変換します。
ユーザが作成したJEF変換テーブルに存在するJISコードは対応するJEFコードに変換します。JIS非漢字・第一水準・第二水準のJISコードが存在する場合、変換テーブルのJEFコードを優先します。
字体優先で入れ替えを行います。
JEFの拡張域の文字ですが、JIS非漢字に同等の文字が存在するため、その文字と相互変換します(字体優先)。
JEFの拡張域の文字ですが、JIS漢字に追加された同じ字体の文字と相互変換します(字体優先)。
JEFのJIS第一水準・第二水準の文字はJIS漢字の同じ区点の文字と相互変換します(領域優先)。つまり、FMG等JEF系端末では旧字体表現がパソコンでは新字体表現になります。
関連文字である新字体のJEF→JISの変換は元のJEFコードに戻らないので注意してください。
JEFのJIS第一水準・第二水準の文字はJIS漢字の同じ区点の文字でなく、JISに追加された同じ字体の文字と相互変換します(字体優先)。
関連文字である新字体の文字は図のように元の文字コードに戻らないので注意してください。
エミュレータでの扱いは(e)と同じです。
パソコン側でテキストファイルを持ち回った場合、JIS2004系では旧字体、JIS90系では新字体で表現されることになります。
エミュレータでの扱いは(e)と同じです。
パソコン側でテキストファイルを持ち回った場合、JIS2004系では新字体、JIS90系では旧字体で表現されることになります。