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Kシリーズ端末エミュレータ V7.1 L40 使用手引書

16.2.1 テキストファイル

テキストファイルとは、Windows(R)のエディタまたはホスト側のエディタで操作できるファイルのことで、英数字・カナ、記号、漢字、制御コード(タブ、復帰改行など)から構成されています。

Windows(R)のテキストファイル(シフトJIS)は、次の図のような構成になっています。


図16.3 Windows(R)のテキストファイル(シフトJIS)の構成

Windows(R)のテキストファイル(シフトJIS)では、CR、LFで区切られたテキストを1レコードとします。ホスト側で使うテキストファイルは、固定長のファイルを扱うことができます。ただし、GS/Mシリーズでは可変長のファイルも扱うことができます。


(1)固定長テキストファイルの送信

固定長テキストファイルで送信できる1レコードの長さは、1バイト~4096バイトの範囲です(デフォルトは80バイトです)。固定長テキストファイルの送信では、Windows(R)の1レコード長と指定レコード長との関係でエミュレータの動作を決定します。

ASPへ送信して、原始テキストとして格納する場合は、80バイト固定でなければなりません。

Windows(R)1レコード長が指定レコード長と等しい場合

Windows(R)のレコードの区切りであるCR、LFコードを削除して転送します。


図16.4 固定長テキストファイルの送信(1レコード長が指定レコード長と等しい場合)


Windows(R)1レコード長が指定レコード長より短い場合

指定レコード長がWindows(R)の1レコードより大きいため空き領域が生じます。

この空き領域にはパディングコードを付加して転送します。パディングコードとして、EBCDICコードのスペース(40H)を使用します。


図16.5 固定長テキストファイルの送信(1レコード長が指定レコード長より短い場合)


Windows(R)1レコード長が指定レコード長より長い場合

レコード長指定の誤りとみなし、ファイル転送を中止します。このとき、エラーメッセージが表示されます。


(2)固定長テキストファイルの受信

固定長テキストファイル受信時の1レコード長は、ホスト側から指定されてきます。この値が4096バイトを超えた場合は、ただちにファイル転送を中止し、ホスト画面に戻ります。

ホストから送られてくる固定長データは、1レコードの後部にパディングコードが付加されてくる場合があり、この場合にはパディングコードを削除してファイルへ書き込みます。


図16.6 固定長テキストファイルの受信


(3)可変長テキストファイルの送信

可変長テキストファイルで送信できる1レコードの長さは最大レコード長を示し、5バイト~4096バイトの範囲です。可変長テキストファイルの送信では、最大レコード長と実際のレコード長との関係でエミュレータの動作を決定します。

Windows(R)1レコード長が最大レコード長以下の場合

レコードの区切りを示すCR、LFコードを削除し、レコード長を先頭に付加し、転送を行います。


図16.7 可変長テキストファイルの送信(1レコード長が最大レコード長以下の場合)

Windows(R)1レコード長が最大レコード長より長い場合

Windows(R)の1レコード長が指定された最大レコード長より長いため、ファイル転送を中止します。このとき、エラーメッセージが表示されます。


(4)可変長テキストファイルの受信

可変長テキストファイル受信時の最大レコード長はホスト側から指定されてきます。この値が4096を超えた場合は、ただちにファイル転送を中止します。

ホストから送られてくる可変長データは、先頭にレコード長が付加されていますので、このレコード長を削除し、CR、LFコードを付加したあとファイルへ書き込みます。


図16.8 可変長テキストファイルの受信