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Kシリーズ端末エミュレータ V7.1 L40 使用手引書

12.1 プリンタエミュレータの印刷形態

プリンタエミュレータは、さまざまなプリンタ装置や運用方法に対応するため、次のような印刷形態をサポートしています。

(1)装置データ印刷

装置データ印刷とは、プリンタエミュレータ内部でプリンタシーケンスを作成し、印刷を行う形態です。この印刷形態は、出力方法により「Windows経由印刷」と「ダイレクト印刷」に分けられます。また、どちらの形態でも印字にはプリンタ装置に登録されているフォント(デバイスフォント)を使用しています。

Windows経由印刷

Windows経由印刷とは、プリンタエミュレータで作成したプリンタシーケンスをWindows(R)のスプール経由で印刷する形態です。この形態は、Windows(R)のスプールを経由しているため、プリンタ装置のエラーなどの状態を判断することはできません。

■ダイレクト印刷

ダイレクト印刷とは、プリンタエミュレータで作成したプリンタシーケンスを、Windows(R) のスプールを経由しないで印刷する形態で、プリンタ装置のエラーなどの情報を獲得することができます。ただし、プリンタ装置専用のドライバが必要です。

(2)GDI印刷

GDI印刷とは、一般のアプリケーションと同様に、Windows(R)の印刷システム(GDI)を利用して印刷を行う形態です。この印刷形態では、プリンタエミュレータはプリンタドライバが認識できる中間的な印刷データのみを作成します。その中間データは、プリンタドライバ内部でプリンタシーケンス(プリンタ装置が認識できるデータ形式)に変換され、Windows(R)のスプールを経由してプリンタ装置に送られます。スプールを経由しているため、プリンタ装置のエラーなどの状態を判断することはできません。また、印字にはWindows(R)に登録されている以下のフォントを使用しています。

文字種

ホストから明朝体が指定されたときの利用フォント

ホストからゴシック体が指定されたときの利用フォント

JIS域非漢字

MS明朝

MSゴシック

JIS域漢字

JEF明朝フォント※1

JEFゴシックフォント※2

JEF拡張漢字/非漢字

JEF明朝フォント※1

JEFゴシックフォント※2

利用者定義文字

JEF拡張漢字サポートに登録されているフォント

※1:「JEF 拡張漢字サポート」の明朝フォント"FF 特殊111"、"FF 特殊112"を使用。

※2:「JEF ゴシック フォント」のゴシックフォント"FF 特殊211"、"FF 特殊212"を使用。「JEF ゴシック フォント」がインストールされていない場合、JEF明朝フォントが利用されます。


注意

  • 装置データ印刷は、ASPホストの印刷のみ有効です。DSCによる印刷はすべてGDI経由で印刷されます。このため、DSC印刷では、ダイレクト印刷を指定していてもプリンタ装置のエラー情報は獲得できません。

  • 使用するプリンタ装置によって、プリンタエミュレータで利用可能な印刷形態が異なります。プリンタ装置とサポートする印刷形態の対応についてはソフトウェア説明書を参照してください。