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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.0/ AdvancedCopy Manager 15.0 クラスタ適用ガイド

D.4.2 削除作業詳細

以下の手順で、クラスタ環境を削除します。

ポイント

本項で説明する<実行例>は、以下の場合を例に記載しています。

  • <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント> : /acmdata01

  • 論理ノード名 : acmnode1

  1. ノードを削除します。

    AdvancedCopy Managerのコマンドを使用してノードを削除します。

  2. クラスタソフトウェアの機能を利用して、プライマリノードで業務を停止します。

    業務の停止方法は、使用しているクラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

  3. リソースを削除します。

    対象業務に登録されているAdvancedCopy Managerのリソースを削除します。リソースの削除方法は、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。

  4. カスケード運用または移動待機運用の場合、セカンダリノードBで「セカンダリノードの削除手順」を実施します。

  5. セカンダリノードAで、「セカンダリノードの削除手順」を実施します。

  6. プライマリノードで、「プライマリノードの削除手順」を実施します。

セカンダリノードの削除手順

  1. 管理対象サーバ業務の場合は、共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードでマウントしてください。

  2. 以下のコマンドを順番に実行します。

    実行順

    コマンド

    コマンドの実行が必要なサーバ種別

    1

    StgDbSetup(リポジトリ機能の環境設定/環境解除コマンド)

    運用管理サーバ業務

    2

    clset_FJSVswsrp(レプリケーション機能の環境設定/環境解除コマンド)

    運用管理サーバ業務
    管理対象サーバ業務

    3

    clset_FJSVswsts(バックアップ機能の環境設定/環境解除コマンド)

    運用管理サーバ業務
    管理対象サーバ業務

    4

    clset_FJSVswstf(フレームワークの環境設定/環境解除コマンド)

    運用管理サーバ業務
    管理対象サーバ業務

    注意

    運用管理サーバ業務の場合、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)導入時に指定したロケールで実行してください。
    ただし、事前にSymfowareが導入されている場合は、Symfoware導入時のロケールで実行してください。

    <実行例>

    • 運用管理サーバ業務の場合

      [root@m40002]# /opt/FJSVswstf/bin/StgDbSetup -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondary

      StgDbSetupコマンドを実行すると、データベース削除の確認画面が表示されます。
      表示された内容を確認し、“y”を入力してEnterキーを押します。管理対象サーバ業務の場合は表示されません。

        +----------------------------------------------------------------+
        |                                                                |
        |  AdvancedCopy Managerのデータベース環境を全て削除します。      |
        |                                                                |
        | [注意]                                                         |
        |    処理を開始すると、全ての格納データを消失します。            |
        |    実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。      |
        |                                                                |
        +----------------------------------------------------------------+
      
                処理を続けますか? [y/n] ==> y
      [root@m40002]# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondary
      clset_FJSVswsrp completed
      [root@m40002]# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondary
      clset_FJSVswsts completed
      [root@m40002]# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondary
      clset_FJSVswstf completed
    • 管理対象サーバ業務の場合

      [root@m40002]# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondary
      clset_FJSVswsrp completed
      [root@m40002]# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondary
      clset_FJSVswsts completed
      [root@m40002]# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Secondary
      clset_FJSVswstf completed
  3. AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクへのシンボリックリンクを削除します。

    表D.14 etc領域データのシンボリックリンク

    リンク先ディレクトリ(シンボリックリンクファイル)

    /etc/opt/swstorage/<論理ノード名>

    表D.15 var領域データのシンボリックリンク

    リンク先ディレクトリ(シンボリックリンクファイル)

    /var/opt/swstorage/<論理ノード名>

    <実行例>

    [root@m40002]# rm /etc/opt/swstorage/acmnode1
    [root@m40002]# rm /var/opt/swstorage/acmnode1
  4. AdvancedCopy Managerの設定ファイル(/opt/FJSVswstf/cluster/swcluster.ini)を編集します。編集方法の詳細は、「swcluster.ini」を参照してください。

  5. 運用管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Managerの設定ファイル(/etc/opt/swstorage/swstg.ini)を編集します。編集方法の詳細は、「swstg.ini」を参照してください。

  6. ポート番号を削除します。

    クラスタセットアップ時に/etc/servicesに設定した、以下のサービスを削除します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesから削除してください。

    • 業務用通信デーモン:stgxfws_論理ノード名

  7. 管理対象サーバ業務の場合は、共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードでアンマウントしてください。


プライマリノードの削除手順

  1. 管理対象サーバ業務の場合は、共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでマウントしてください。

  2. 以下のコマンドを順番に実行します。

    実行順

    コマンド

    コマンドの実行が必要なサーバ種別

    1

    StgDbSetup(リポジトリ機能の環境設定/環境解除コマンド)

    運用管理サーバ業務

    2

    clset_FJSVswsrp(レプリケーション機能の環境設定/環境解除コマンド)

    運用管理サーバ業務
    管理対象サーバ業務

    3

    clset_FJSVswsts(バックアップ機能の環境設定/環境解除コマンド)

    運用管理サーバ業務
    管理対象サーバ業務

    4

    clset_FJSVswstf(フレームワークの環境設定/環境解除コマンド)

    運用管理サーバ業務
    管理対象サーバ業務

    注意

    運用管理サーバ業務の場合、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)導入時に指定したロケールで実行してください。
    ただし、事前にSymfowareが導入されている場合は、Symfoware導入時のロケールで実行してください。

    <実行例>

    • 運用管理サーバ業務の場合

      [root@m40001]# /opt/FJSVswstf/bin/StgDbSetup -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primary

      StgDbSetupコマンドを実行すると、データベース削除の確認画面が表示されます。
      表示された内容を確認し、“y”を入力してEnterキーを押します。管理対象サーバ業務の場合は表示されません。

        +----------------------------------------------------------------+
        |                                                                |
        |  AdvancedCopy Managerのデータベース環境を全て削除します。      |
        |                                                                |
        | [注意]                                                         |
        |    処理を開始すると、全ての格納データを消失します。            |
        |    実行可能な環境にあることを十分確認して続行して下さい。      |
        |                                                                |
        +----------------------------------------------------------------+
      
                処理を続けますか? [y/n] ==> y
      [root@m40001]# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primary
      clset_FJSVswsrp completed
      [root@m40001]# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primary
      clset_FJSVswsts completed
      [root@m40001]# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primary
      clset_FJSVswstf completed
    • 管理対象サーバ業務の場合

      [root@m40001]# /opt/FJSVswsrp/bin/clset_FJSVswsrp -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primary
      clset_FJSVswsrp completed
      [root@m40001]# /opt/FJSVswsts/bin/clset_FJSVswsts -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primary
      clset_FJSVswsts completed
      [root@m40001]# /opt/FJSVswstf/bin/clset_FJSVswstf -u -f /acmdata01/etc/opt/swstorage/clsetup.ini -t Primary
      clset_FJSVswstf completed
  3. AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクへのシンボリックリンクを削除します。

    表D.16 etc領域データのシンボリックリンク

    リンク先ディレクトリ(シンボリックリンクファイル)

    /etc/opt/swstorage/<論理ノード名>

    表D.17 var領域データのシンボリックリンク

    リンク先ディレクトリ(シンボリックリンクファイル)

    /var/opt/swstorage/<論理ノード名>

    <実行例>

    [root@m40001]# rm /etc/opt/swstorage/acmnode1
    [root@m40001]# rm /var/opt/swstorage/acmnode1
  4. AdvancedCopy Managerの設定ファイル(/opt/FJSVswstf/cluster/swcluster.ini)を編集します。編集方法の詳細は、「swcluster.ini」を参照してください。

  5. AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクに作成した、ディレクトリを削除します。

    <AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント>
    +---/etc
    |   ---/opt
    |       ---/swstorage
    +---/var
        ---/opt
            ---/swstorage
  6. 運用管理サーバ業務の場合、AdvancedCopy Managerの設定ファイル(/etc/opt/swstorage/swstg.ini)を編集します。編集方法の詳細は、「swstg.ini」を参照してください。

  7. ポート番号を削除します。

    クラスタセットアップ時に/etc/servicesに設定した、以下のサービスを削除します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesから削除してください。

    • 業務用通信デーモン:stgxfws_論理ノード名

  8. 管理対象サーバ業務の場合は、共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントしてください。

  9. 管理対象サーバ業務の場合、停止したクラスタ業務をAdvancedCopy Manager以外で使用するときは、クラスタ業務を起動します。

    クラスタ業務の起動方法は、クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。