ここでは、以下の環境で管理対象サーバをクラスタ設定する手順について説明します。
OSが以下のどちらかである。
Windows Server 2008 x64
Windows Server 2008 R2
かつ、
以下のどちらかを導入している。
AdvancedCopy Managerマネージャー
32bit版のAdvancedCopy Managerエージェント
クラスタの設定手順は以下のとおりです。WSFCの設定方法は、Microsoft Server Failover Clusteringのマニュアルを参照してください。
「8.4.2 カスタマイズ作業詳細」の手順1から手順3を実施します。
WSFCで以下のリソースを作成します。
「サービスとアプリケーションフォルダ」に業務名のアプリケーションフォルダを作成
[操作]-[その他のアクション]-[空のサービスまたはアプリケーションの作成]で、アプリケーションフォルダを作成します。
IPアドレスリソースを作成
[操作]-[リソースの追加]-[その他のリソース]-[2-IPアドレスの追加]で行います。
IPアドレスリソースのプロパティを設定します。
リソース名に任意の値を設定します。
使用するネットワーク(サブネット)を選択します。
静的IPアドレスに論理IPアドレスを設定します。
「8.4.2 カスタマイズ作業詳細」の手順4および手順5を実施します。
「8.4.2 カスタマイズ作業詳細」の手順6を実施します。
[クラスタセットアップコマンドの設定画面]で“既存のIPアドレスリソースを使用”を選択してください。
「8.4.2 カスタマイズ作業詳細」の手順7から手順8を実施します。
プライマリノードのクラスタセットアップを終了します。
swstf8100のメッセージが表示されます。次に進んでください。
引き続き、セカンダリノードの設定を実施します。
「8.4.2 カスタマイズ作業詳細」の手順10から手順16を実施します。
セカンダリノードのクラスタセットアップを終了します。
swstf8514のエラーが発生しますが、そのまま次に進んでください。
リソースの設定を行います。
WSFC管理で、次のリソースを削除します。
AdvancedCopy COM Service_論理ノード名 (注)
注: 論理ノード名は「クラスタセットアップコマンドの設定画面」で指定した値です。
以下のサービスをリソースに追加します。
AdvancedCopy Manager COM Service for 論理ノード名 (注)
注: 論理ノード名が付いているサービスを追加してください。論理ノード名は、「クラスタセットアップコマンドの設定画面」で指定した値です。リソース名は「AdvancedCopy COM Service_論理ノード名」にしてください。
上記のサービスに、依存関係を設定します。
共有ディスクのリソースを追加してください。
定義ファイルを編集します。
<共有ディスク>\etc\opt\swstorage\clsetup.iniを編集します。
[Secondary]タグのSetupの値を、“YES”に変更します。
$INS_DIR\env\swcluster.iniを編集します。
($INS_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です)
[論理ノード名]タグのSetupの値を、“YES”に変更してください。
引き続き、セカンダリノードBの設定を行います。
カスケード運用の場合は、次に進んでください。
1:1運用待機、相互待機、またはn:1運用待機の場合は、手順16に進んでください。
「8.4.2 カスタマイズ作業詳細」の手順18から手順25を実施します。
セカンダリノードBのクラスタセットアップを終了します。
swstf8514のエラーが発生しますが、そのまま次に進んでください。
定義ファイルを編集します。
<共有ディスク>\etc\opt\swstorage\clsetup.iniの最後尾に、次の3行を追加します。
[Secondary_2] Setup=YES Date=00/00/00 00:00:00
なお、3台目のセカンダリノードの場合は、上記の[Secondary_2]を[Secondary_3]としてください。
$INS_DIR\env\swcluster.iniを編集します。
($INS_DIRは、AdvancedCopy Managerをインストールしたときの「プログラムディレクトリ」です)
[論理ノード名]タグのSetupの値を、“YES”に変更してください。
「8.4.2 カスタマイズ作業詳細」の手順27から手順29を実施します。
セカンダリノードBとなるノードが残っている場合は、そのノードで、手順12から実施してください。
「8.4.2 カスタマイズ作業詳細」の手順30から手順32を実施します。
以上で作業は終了です。