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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.0/ AdvancedCopy Manager 15.0 クラスタ適用ガイド

14.1.2 カスタマイズ作業詳細

以下の手順で、テープサーバ業務をセットアップします。

  1. システムを再起動します。

    プライマリノード、セカンダリノードを再起動します。テープマネージャーのインストールの延長でシステムを再起動した場合は、手順2に進みます。

  2. 業務を停止します。

    PRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、運用管理サーバ業務(Storage管理サーバ業務)、管理対象サーバ業務(Storageサーバ業務)のuserApplicationを停止します。テープサーバ業務は、ここで停止したuserApplicationに追加します。

  3. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

    運用管理サーバ業務とテープサーバ業務を兼用している場合は、AdvancedCopy Managerリポジトリ用共有ディスクもプライマリノードでマウントしてください。

  4. プライマリノードでテープサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/tboclset_lxprm -n 論理ノード名

    注意

    • 論理ノード名は、運用管理サーバ業務または管理対象サーバ業務のクラスタセットアップコマンドに指定した論理ノード名です。

    • クラスタセットアップコマンドを実行する前に、テープサーバデーモンが起動していないことを確認してください。確認には以下のコマンドを使用してください。

      # ps -ef | grep tbod

      この結果「/opt/FJSVswstm/bin/tbod」の文字列が表示された場合は、テープサーバデーモンが起動しています。『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプション編』の「各種コマンド」にある「デーモンの起動と停止」を参照し、テープサーバデーモンを停止させてください。

  5. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認し、Enterキーを押します。

    /opt/swstorage/bin/tboclset_lxprm -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager Tape Server settings are as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Primary
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Function       : Tape Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager Tape Server cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  6. プライマリノードのテープサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstm2000 The Tape Server cluster setup of the primary node has been completed. Next, create the cluster environment of the secondary node.
    #
  7. TSMのクラスタ設定を行います。

    プライマリノード上で実施します。設定方法は、「B.1 プライマリノード上での設定」を参照してください。

  8. テープサーバをカスタマイズします。

    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプション編』の「テープサーバのカスタマイズ」を参照し、プライマリノード上で「クライアントシステムオプションファイルの設定」を実施してください。

    クライアントシステムオプションファイルのSHMPortの項目には、TSMクラスタセットアップ情報ファイル(/opt/tivoli/tsm/CLUS/tsmclsetup.ini)で指定したSHMPortと同じ値を指定します。

  9. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    手順3でマウントした共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

  10. セカンダリノードで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを、セカンダリノードでマウントします。

    運用管理サーバ業務とテープサーバ業務を兼用している場合は、リポジトリ用共有ディスクもセカンダリノードでマウントしてください。

  11. セカンダリノードでテープサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    # /opt/swstorage/bin/tboclset_lxprm -n 論理ノード名
  12. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認し、Enterキーを押します。

    /opt/swstorage/bin/tboclset_lxprm -n nodeMGR
    AdvancedCopy Manager Tape Server settings are as follows.
            Cluster system : PRIMECLUSTER
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGMGRDISK
            Node name      : nodeMGR
            Service        : manager_service
            Function       : Tape Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager Tape Server cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  13. セカンダリノードのテープサーバ業務のクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstm2001 The Tape Server cluster setup of the secondary node has been completed.
    #
  14. TSMのクラスタ設定を行います。

    セカンダリノード上で実施します。設定方法は、「B.2 セカンダリノード上での設定」を参照してください。

  15. テープサーバをカスタマイズします。

    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプション編』の「テープサーバのカスタマイズ」を参照し、セカンダリノード上で「テープサーバの初期設定」、「サーバオプションファイルの設定」の手順2、および「クライアントシステムオプションファイルの設定」を実施してください。

    クライアントシステムオプションファイルは、手順8で指定した値と同じ値を指定してください。

    注意

    クラスタシステムでは、「デーモンの自動起動設定」は不要です。

    参考

    ETERNUS SF TSMのデータベースは、以下のディレクトリに格納されています。

    <TSM用共有ディスクのマウントポイント>/tsm
  16. セカンダリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    手順10でマウントした共有ディスクを、セカンダリノードでアンマウントします。

  17. リソースの作成と登録をします。

    以下のリソースを作成してから、手順2で停止したuserApplicationに、リソースを追加登録します。

    • Cmdlineリソース
      以下のCmdlineリソースを作成します。

      表14.1 Cmdlineリソース

      Startスクリプト

      任意(Cmdline_tboなどを指定します)

      スクリプトの作成方法

      パス入力

      パス名

      Startスクリプト

      /opt/FJSVswstm/bin/start_tbo start

      Stopスクリプト

      /opt/FJSVswstm/bin/start_tbo stop

      Checkスクリプト

      /opt/FJSVswstm/bin/start_tbo check

      スクリプトの属性

      NULLDETECTOR

      No (デフォルト)

      ALLEXITCODES

      No (デフォルト)

      LIEOFFLINE

      No (デフォルト)

      CLUSTEREXCLUSIVE

      Yes (デフォルト)

      AUTORECOVER

      No

      MONITORONLY

      No (デフォルト)

      STANDBYCAPABLE

      No (デフォルト)

      TIMEOUT

      300 (デフォルト)

      リソース属性

      SubApplications

      空白 (デフォルト)

      InParallel

      No (デフォルト)

      NeedAll

      No (デフォルト)

    また、「B.3 リソースの登録」を参照して、TSMに必要なリソースを作成してください。

    注意

    PRIMECLUSTERでのリソースの作成方法は、『PRIMECLUSTER 導入運用手引書』を参照してください。

    ポイント

    以下のリソースは、AdvancedCopy Managerと併用します。追加登録する必要はありません。

    • Gdsリソース

    • Fsystemリソース

    • Ipaddressリソース

  18. 業務とAdvancedCopy Managerを起動します。

    PRIMECLUSTERのRMSメインウィンドウを使用して、手順2で停止したuserApplicationを起動します。

  19. TSMの設定をします。

    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド テープサーバオプション編』の「テープサーバのカスタマイズ」を参照し、「TSMの設定(デーモンの自動起動設定後に行う設定)」を実施します。

  20. 環境をバックアップします。

    不測の事態に備え、以下の環境をバックアップします。

    • データベース
      運用管理サーバ業務とテープサーバ業務を兼用する場合、『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』の「データベースの退避方法」を参照し、作成したデータベース領域をバックアップしてください。

    • AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上のデータ
      OSのcpコマンドなどを使用して、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上の以下のディレクトリをバックアップしてください。

      • AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント/etc

      • AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント/var

      • AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント/TBO

  21. AdvancedCopy Managerで管理しているサーバの情報を変更します。

    stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)を実行して、テープマネージャー機能をインストールしたサーバの情報を変更します。

    コマンドの詳細は、対応するOSの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  22. 運用管理サーバ業務、管理対象サーバ業務、テープサーバ業務の環境を作成します。

    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版)』および『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager運用ガイド テープサーバオプション編』を参照し、運用管理サーバ業務、管理対象サーバ業務、テープサーバ業務の環境を作成します。