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Interstage Business Application ServerV10.1.0 チューニングガイド
Interstage

3.4 ログ量の見積り式

ログ量の見積り式について以下に示します。

ここで見積もるログ量は、アプリケーションによるユーザログテーブル更新で出力されるログ量です。ログ量は、テンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルを見積もるための基礎値となります。
ログ量は、“レコード長”をベースに求めます。
厳密には、ユーザログテーブルの更新以外(ユーザログテーブルの定義、DSIの動的容量拡張など)にもログが取得されますが、概算としては“レコード長”と“更新回数”から求めることができます。

BIログ量

トランザクション単位のBIログ量は、以下の式で見積もります。
なお、算出したトランザクションのBIログ量に、安全率(1.3)を乗算することをお勧めします。

トランザクションのBIログ量 = トランザクション情報レコードのBIログ量 = 256バイト

AIログ量

トランザクション単位のAIログ量は、以下の式で見積もります。
なお、算出したトランザクションのAIログ量に、安全率(1.3)を乗算することをお勧めします。

トランザクションのAIログ量 = ΣユーザログレコードのAIログ量
                            + (トランザクション情報レコードのAIログ量 × 2)
※トランザクション情報レコードは、トランザクション単位に2回

レコード長を“UL”(ユーザログ)、および、“CL”(トランザクション情報)とすると、AIログ量は以下の値となります。

ユーザログレコードのAIログ量 = UL + 100バイト
トランザクション情報レコードのAIログ量 = CL + 256バイト

ULは“3.1.3 データベーススペース量の見積り式”で示す「(1)ユーザログレコード長」を、CLは「(2)トランザクション情報レコード長」を参照してください。

アーカイブログ量

トランザクション単位のアーカイブログ量は、AIログ量と同じです。

レコード長

レコード長は以下の式で見積もります。詳細は、“3.1.3 データベーススペース量の見積り式”を参照してください。

ユーザログレコード長、トランザクション情報レコード長
レコード長 = 固定長部 + 可変長データ制御部 + 可変長部
               + NULL指示部 + 26

  固定長部          : 固定長列の長さの総和
  可変長データ制御部 : 可変長列の数 × 4 + 2
  可変長部          : 可変長列の長さの総和
  NULL指示部        : NOT NULL指定なしの列の数