自システムの/etc/hostsファイルには、伝送路二重化機能で使用するすべてのホスト名とIPアドレスが定義されていなければいけません。
使用するインタフェースのMTU長はシステムにより自動設定されますが、NIC切替方式の場合には、ユーザコマンド実行機能によりMTU長を変更することができます。変更方法については、本マニュアルの“3.12.2 ユーザコマンド実行機能の設定”を参照してください。なお、その他の二重化方式では、MTU長を変更することはできません。
マルチキャストIPアドレスは使用できません。
IPv6-IPv4トンネリング用インタフェース(sitX)は使用できません。
仮想インタフェースで束ねている物理インタフェースを利用者が個別に活性化/非活性化しても、インタフェース状態監視機能により、運用上の本来の状態に復元します。
上位アプリケーションとして、DHCP(サーバ機能およびクライアント機能)は使用できません。
NIC切替方式で接続するHUBは1台でも構いませんが、HUBにMAC学習機能がある場合、正常に通信ができないことがあります。この場合はHUBを2台にしてHUB-HUB間を接続し、それぞれのHUBにケーブルを接続してください。(“2.1.2 NIC切替方式”の図2.7 NIC切替方式のシステム構成を参照。)
NIC切替方式では、pingによる異常監視を行うため、IPアドレスが設定できるHUBを使用する必要があります。IPアドレスが設定できない場合は、HUBに接続された他装置のIPアドレスを代用することも可能ですが、この場合、装置自身が異常となると伝送路異常として扱われますので、注意してください。
IPv6仮想インタフェースを使用する場合は、システム起動時に ipv6モジュールがロードされるように、/etc/sysconfig/networkファイルに、” NETWORKING_IPV6=yes”という設定を行ってください。
IPv6仮想インタフェースを使用する場合、EthernetのLinkUp遅延によりIPv6アドレス自動構成が遅延するのを防止するためradvdの再起動を行う場合があります。これに伴い、radvdよりメッセージ ” radvd[XXXX]: resuming normal operation” が出力されますが異常ではありません。
NIC切替方式を使用するサーバをIPv6ルータとして設定しないでください。