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Interstage Web Server インストールガイド
Interstage

4.3.1 install.shシェルスクリプトの実行

以下の手順でインストールしてください。


install.shシェルの実行

サーバパッケージCD2枚目を挿入し、任意のディレクトリ上からCD-ROMに格納されているinstall.shにCD-ROMのディレクトリを指定して実行してください。この時、install.shとCD-ROMの指定はフルパスで行う必要があります。また、CD-ROM上にディレクトリを移動した状態で実行しないでください。CD-ROM上に移動した状態で実行した場合、CD-ROMの入れ替えができない場合があります。この場合、インストールを中断し、インストールしたすべてのパッケージをアンインストールし、再度正しい手順でインストールを行ってください。

# cd / <RETURN>
# /cdrom/cdrom0/install.sh /cdrom/cdrom0<RETURN>


注意

  • install.sh実行時、インストール画面が表示されるまで、少々時間がかかる場合があります。

  • 空白を含むパスにはインストールできません。

  • 他製品に同梱されている共通のパッケージがインストールされている場合、新規にInterstageをインストールする場合でも、標準インストールを実行することはできません。


システムの確認

はじめにシステムに関する確認が表示されます。問題なければ、y<RETURN>を入力してください。なお、実行環境によって表示が異なります。

Interstage Application Server を正常に動作させるためには、IPC資源を適切にチューニングする必要があります。
IPC資源のチューニングを行っていない場合は、必要資源の見積もり、およびチューニングを実施してからインストールを実行してください。

インストールを開始しますか?(省略: y) [y,n]:


セキュリティモードの設定

セキュリティモードの設定を行います。詳細については、“セキュリティモードに関する確認”を参照してください。

セキュリティモードを選択してください。(1: 強化モード, 2: 互換モード) (省略: 1) [1,2,q]:


強化モード選択時には、Interstageの運用コマンドを操作するシステムのグループ名を設定します。なお、システムに存在しないグループ名を指定することはできません。
省略した場合は、“root”が選択されます。

Interstage運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。(省略: root) [?,q]:


注意

グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。

インストール方法の選択

インストール方法を選択します。標準インストールは1<RETURN>を入力してください。

インストール方法を選択してください。(1: 標準, 2: カスタム) [1,2,q]:

“1: 標準”を選択した場合の対話処理については、“4.3.1.1 標準インストールの場合”を参照してください。
“2: カスタム”を選択すると、以下の問い合わせが表示されます。


機能選択またはパッケージ選択を選択してください。(1: 機能選択, 2: パッケージ選択) [1,2,q]:

“1: 機能選択”を選択した場合の対話処理については、“4.3.1.2 カスタムインストール(機能選択)の場合”を参照してください。
“2: パッケージ選択”を選択した場合の対話処理については、“4.3.1.3 カスタムインストール(パッケージ選択)の場合”を参照してください。


ポイント

「機能選択」は使用したい機能を選択することで、機能を使用するために必要なパッケージが自動的にインストールされます。
「パッケージ選択」はインストールするパッケージを指定します。「機能選択」に比べてより詳細なパッケージの選択を行うことができます。不要なパッケージをインストールしたくない場合は、「パッケージ選択」を選択してください。ただし、依存されるパッケージが選択されていない場合、セットアップなどに失敗する場合がありますので注意してください。


4.3.1.1 標準インストールの場合

以下の対話処理を行ってください。


インストール先の設定

パッケージの格納ディレクトリを設定します。省略値を採用する場合は<RETURN>を入力してください。

インストールディレクトリを指定してください。(省略: /opt) [?,q]:
定義ファイルディレクトリを指定してください。(省略: /etc/opt) [?,q]:
テンポラリファイルディレクトリを指定してください。(省略: /var/opt) [?,q]:

注意

  • 省略値から変更する場合は、指定するディレクトリが存在すること、また、指定したパスがディレクトリであることを確認してください。

  • ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。

Java EE 5機能に関連した設定

Java EEで使用するポート番号について表示されます。変更する場合はy<RETURN>を入力してください。

Java EEのデフォルトポートは以下です。

HTTPリスナーポート:                        28080
運用管理用HTTPリスナーポート:              12001
IIOPポート:                                23600
IIOP_SSLポート:                            23601
IIOP_MUTUALAUTHポート:                     23602
JMX_ADMINポート:                           8686

デフォルトのポートを変更しますか?(省略: n) [y,n,q]:

Java EEで使用するポート番号を設定します。この問い合わせは、上記問い合わせでy<RETURN>を入力した場合に表示されます。それぞれ重複しない1~65535の範囲で指定してください。

Java EEのHTTPリスナーポートを指定してください。(省略: 28080) [?,q]:
Java EEの運用管理用HTTPリスナーポートを指定してください。(省略: 12001) [?,q]:
Java EEのIIOPポートを指定してください。(省略: 23600) [?,q]:
Java EEのIIOP_SSLポートを指定してください。(省略: 23601) [?,q]:
Java EEのIIOP_MUTUALAUTHポートを指定してください。(省略: 23602) [?,q]:
Java EEのJMX_ADMINポートを指定してください。(省略: 8686) [?,q]:

Interstage Java EE管理コンソールの運用形態を選択します。

Java EEの運用管理用HTTPリスナーでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

注意

SSL暗号化通信を使用しない設定にした場合は、Interstage Java EE管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、別途、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。

Java EE共通ディレクトリを設定します。

Java EE共通ディレクトリを指定してください。(省略: /var/opt/FJSVisjee) [?,q]:

注意

省略値から変更する場合は、存在しないディレクトリ、または、配下にファイルやディレクトリが存在しない空ディレクトリを指定してください。ただし、いずれの場合も親ディレクトリは存在する必要があります。なお、シンボリックリンクは指定できません。

続いて、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始してください。詳細は、“4.3.2 インストール情報の確認と実行”を参照してください。


4.3.1.2 カスタムインストール(機能選択)の場合

以下の対話処理を行ってください。

インストールする機能の選択

インストールする機能を選択します。インストールする機能の番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。すべての機能をインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。
なお、すでに機能を構成するパッケージがインストールされている場合、機能名の横に'*'が表示されます。

Functions:
    1 Java EE (Servlet)
    2 Webサーバ
    3 セキュア通信サービス
    4 シングル・サインオン(業務サーバ)
    5 Interstage管理コンソール
    6 Webサーバコネクタ/J2EE互換 (Servlet)
    7 Java SE 6
    8 Java SE 5.0
    9 サンプルアプリケーション
   10 Fujitsu XMLプロセッサ

インストールする機能を選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。[?,??,all,q]:


注意

  • すでにインストール済みの機能のみを選択した場合、インストールは続行されません。

  • all指定などによりインストールされていない機能のみインストールされます。

ポイント

Java EE選択時、いずれのバージョンのJava SEがインストールも選択もされていない場合、自動的にJava SE 6がインストールされます。Java EEをJava SE 5.0と組み合わせて使用する場合は、Java SE 5.0を同時に選択してください。


インストールの設定

インストールに関する各種設定を行います。なお、選択した機能により表示されない問い合わせもあります。

インストール先の設定

パッケージの格納ディレクトリを設定します。省略値を採用する場合は<RETURN>を入力してください。

インストールディレクトリを指定してください。(省略: /opt) [?,q]:
定義ファイルディレクトリを指定してください。(省略: /etc/opt) [?,q]:
テンポラリファイルディレクトリを指定してください。(省略: /var/opt) [?,q]:

注意

  • 省略値から変更する場合は、指定するディレクトリが存在すること、また、指定したパスがディレクトリであることを確認してください。

  • ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。


Java EE 5機能に関連した設定

Java EEで使用するJDKを選択します。この問い合わせは、複数のバージョンのJDKがインストールされているか同時に選択した場合に表示されます。

Java EEで使用するJDKを選択してください。(1: JDK6, 2: JDK5.0) (省略: 1) [1,2,q]:

Java EEで使用するポート番号について表示されます。変更する場合はy<RETURN>を入力してください。

Java EEのデフォルトポートは以下です。

HTTPリスナーポート:                        28080
運用管理用HTTPリスナーポート:              12001
IIOPポート:                                23600
IIOP_SSLポート:                            23601
IIOP_MUTUALAUTHポート:                     23602
JMX_ADMINポート:                           8686

デフォルトのポートを変更しますか?(省略: n) [y,n,q]:

Java EEで使用するポート番号を設定します。この問い合わせは、上記問い合わせでy<RETURN>を入力した場合に表示されます。それぞれ他の機能で設定するポート番号と重複しない1~65535の範囲で指定してください。なお、Webサーバコネクタ/J2EE互換機能(FJSVjs5)がインストールされているか同時に選択した場合、HTTPリスナーポートで指定できる範囲は5001~65535となります。

Java EEのHTTPリスナーポートを指定してください。(省略: 28080) [?,q]:
Java EEの運用管理用HTTPリスナーポートを指定してください。(省略: 12001) [?,q]:
Java EEのIIOPポートを指定してください。(省略: 23600) [?,q]:
Java EEのIIOP_SSLポートを指定してください。(省略: 23601) [?,q]:
Java EEのIIOP_MUTUALAUTHポートを指定してください。(省略: 23602) [?,q]:
Java EEのJMX_ADMINポートを指定してください。(省略: 8686) [?,q]:

Interstage Java EE管理コンソールの運用形態を選択します。

Java EEの運用管理用HTTPリスナーでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

注意

SSL暗号化通信を使用しない設定にした場合は、Interstage Java EE管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、別途、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。

Java EE共通ディレクトリを設定します。

Java EE共通ディレクトリを指定してください。(省略: /var/opt/FJSVisjee) [?,q]:

注意

省略値から変更する場合は、存在しないディレクトリ、または、配下にファイルやディレクトリが存在しない空ディレクトリを指定してください。ただし、いずれの場合も親ディレクトリは存在する必要があります。なお、シンボリックリンクは指定できません。

JDK/JREの種別の選択

インストールするJDK/JREの種別を選択します。

JDKまたはJREを選択してください。(1: JDK, 2: JRE) (省略: 1) [1,2,q]:

注意

  • 複数のバージョンのJDK/JREを選択した場合、異なる種別でインストールすることはできません。また、いずれかのバージョンのJDK/JREがインストール済みの場合、この問い合わせが表示されずにインストール済みのJDK/JREの種別が自動的に選択されます。

  • Java EE(FJSVisjee)及びJava EE 6(アプリケーション開発用)(FJSVisje6)が選択されている場合、または、すでにインストールされている場合は、上記の問い合わせは表示されずに、自動的に“JDK”が選択されます。



Webサーバ(Interstage HTTP Server)に関連した設定

Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名を設定します。

Webサーバ(Interstage HTTP Server)のホスト名を指定してください。(省略: host) [?,q]:

Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を設定します。

Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を指定してください。(省略: 80) [?,q]:


J2EEに関連した設定

J2EE共通ディレクトリを設定します。

J2EE共通ディレクトリを指定してください。(省略: /opt/FJSVj2ee/var/deployment) [?,q]:

注意

  • 省略値から変更する場合は、すでに存在するディレクトリを正確に指定してください。

  • ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。


Interstage管理コンソールに関連した設定

Interstage管理コンソールのホスト名を設定します。

Interstage管理コンソールのホスト名を指定してください。(省略: host) [?,q]:

Interstage管理コンソールのポート番号を設定します。

Interstage管理コンソールのポート番号を指定してください。(省略: 12000) [?,q]:

Interstage管理コンソールにおけるSSL暗号化通信の使用について設定します。使用しない場合は<RETURN>を入力してください。

Interstage管理コンソールでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

注意

「SSL暗号化通信を使用しない(n)」を選択した場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。

Interstage管理コンソールに表示するメッセージに対するマニュアルをインストールするか選択します。インストールする場合は<RETURN>を入力してください。

Interstage管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:


続いて、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始してください。詳細は、“4.3.2 インストール情報の確認と実行”を参照してください。


4.3.1.3 カスタムインストール(パッケージ選択)の場合

以下の対話処理を行ってください。

インストールするパッケージの選択

インストールするパッケージを選択します。インストールするパッケージの番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。すべてのパッケージをインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。
なお、すでにパッケージがインストールされている場合、パッケージ名の横に'*'が表示されます。

Packages:
 *  1 FJSVtdis      The operational commands for Interstage
 *  2 FSUNextp      EXtensional Transaction Processing Monitor
 *  3 FJSVjdk6      Fujitsu Java Development Kit 6
 *  4 FJSVisjee     Interstage Java EE
 *  5 FJSVsclr      Securecrypto Library RunTime
 *  6 FJSVsmee      S/MIME & EE Certificate Management Package
 *  7 FSUNssll      Secure Socket option package
 *  8 FJSVisscs     Interstage Secure Communication Service
 *  9 FJSVxmlpc     Fujitsu XML Processor
   10 FJSVjdk5      Fujitsu Java Development Kit
   11 FSUNtd        TransactionDirector
   12 FSUNod        ObjectDirector
   13 FJSVssoaz     Interstage Single Sign-on Business server
   14 FJSVssocm     Interstage Single Sign-on Common Library
   15 FJSVjs2su     Interstage JServlet (OperationManagement)
   16 FJSVihs       Interstage HTTP Server
   17 FJSVisjmx     Interstage JMX Service
   18 FJSVejb       Interstage EJB Service
   19 FJSVj2ee      Interstage J2EE Common Resource
   20 FJSVjs5       Interstage JServlet (Tomcat 5.5 based servlet service)
   21 FJSVisgui     Interstage Management Console
   22 FJSVisspl     Interstage Sample Integration

パッケージを選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。[?,??,all,q]:


注意

  • すでにインストール済みのパッケージのみを選択した場合、インストールは続行されません。

  • all指定などによりインストールされていないパッケージのみインストールされます。


インストールの設定

以降の対話処理については、“4.3.1.2 カスタムインストール(機能選択)の場合”を参照してください。