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Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)
Interstage

5.10.1 JDBCドライバの環境設定

以下に各JDBCドライバの環境設定方法を説明します。使用するJDBCドライバによって環境設定が必要な項目が異なります。各環境設定項目を以下のように設定してください。
Type 2のJDBCドライバとは、一部ネイティブコードで実装されたJDBCドライバです。Type 4のJDBCドライバとは、すべてJavaで実装されたJDBCドライバです。

クラスパスの設定

JDBCドライバのJARファイル(ZIP形式で提供している場合はZIPファイル)をInterstage Java EE 6 DASサービスが参照可能なように設定するには、以下を実行します。

ドライバを設定する
  1. ドライバのJARファイルを以下の共通ディレクトリにコピーしてください。

    jar: [Java EE 6共通ディレクトリ]\domains\domain1\lib
    クラス: [Java EE 6共通ディレクトリ]\domains\domain1\lib\classes

    jar: [Java EE 6共通ディレクトリ]/domains/domain1/lib
    クラス: [Java EE 6共通ディレクトリ]/domains/domain1/lib/classes

  2. Interstage Java EE 6 DASサービスを再起動します。

上記のように設定するにはJARファイルをディレクトリにコピーする必要があります。


パス/ライブラリパスの設定

Type2のJDBCドライバ(Oracle OCI JDBCドライバ、または、Symfoware JDBCドライバ)を使用する場合にパス/ライブラリパスをInterstage Java EE 6 DASサービスが参照可能なように設定するには環境変数PATH(Solaris/LinuxではLD_LIBRARY_PATH)を設定してください。詳細は「5.2.3 環境変数の設定」を確認してください。

また、JDBCドライバが動作するためにPATH、LD_LIBRARY_PATH、CLASSPATH以外の環境変数の設定が必要な場合についても「5.2.3 環境変数の設定」を確認してください。

リソースタイプ

接続プールを作成する際に、リソースタイプを以下の3つから選択できます。使用するデータソースクラスが実装するインタフェースを指定してください。指定したリソースタイプによって、グローバルトランザクションでの利用可否とJDBCドライバに対して物理接続の獲得と破棄を要求するメソッドに違いがあります。リソースタイプを指定しなかった場合や、使用するデータソースクラスがリソースタイプに指定したインタフェースを実装していない場合には、javax.sql.DataSourceが指定された場合と同様の動作をします。

リソースタイプ

説明

javax.sql.DataSource

ローカルトランザクションを使用する場合に指定します。
JDBC接続プールが物理接続を獲得する時にはデータソースクラスに対してjavax.sql.DataSourceインタフェースのgetConnectionメソッドを実行し、物理接続を破棄する時にはjava.sql.Connectionインタフェースのcloseメソッドを実行します。

javax.sql.XADataSource

グローバルトランザクションを使用する場合に指定します。
JDBC接続プールが物理接続を獲得する時には、データソースクラスに対してjavax.sql.XADataSourceインタフェースのgetXAConnectionメソッドを実行します。物理接続を破棄する時にはjavax.sql.XAConnectionインタフェースのcloseメソッドを実行します。

javax.sql.ConnectionPoolDataSource

ローカルトランザクションを使用する場合に指定します。
JDBC接続プールが物理接続を獲得する時には、データソースクラスに対してjavax.sql.ConnectionPoolDataSourceインタフェースのgetPooledConnectionメソッドを実行します。物理接続を破棄する時にはjavax.sql.PooledConnectionインタフェースのcloseメソッドを実行します。

追加プロパティ

データベース名(URL)、ユーザ名、およびパスワードなど、使用するJDBCドライバにあわせて必要なプロパティを接続プールの定義へ追加できます。
指定可能なプロパティは、JDBCドライバごとに異なるため詳細は、各JDBCドライバのマニュアルを確認してください。

JDBCドライバのJARファイルがInterstage Java EE 6 DASサービスで参照可能となっている場合、デフォルトで表示されるデータソースクラス名のクラスから、指定可能なプロパティの名前をロードして表示します。また、プロパティのデフォルト値も合わせてロードして表示します。デフォルトで表示されるデータソースクラス名については、各JDBCドライバの環境設定の説明を参照してください。
JDBCドライバのJARファイルがInterstage Java EE 6 DASサービスで参照できない場合、以下をプロパティの名前としてデフォルトで表示します。必要によってプロパティを追加/削除してください。値を指定しない場合にはそのプロパティは無視されます。

注意

  • JDBCドライバのJARファイルがInterstage Java EE 6 DASサービスで参照可能となっていても、指定したクラス名により定義更新を行うとエラーが発生するプロパティ(Oracleの「connectionCachingEnabled」プロパティなど)が一部表示されません。指定が必要な場合にはプロパティを追加してください。

  • プロパティにパスワードを指定する場合には、パスワードエイリアスを定義することを推奨します。パスワードエイリアスについてはasadminコマンドの「create-password-aliasサブコマンド」を参照してください。

  • プロパティの名前の先頭文字は、大文字/小文字のどちらも使用可能です。

  • プロパティの値の型がjava.util.Propertiesの場合、プロパティに「{[name=value[,name=value]...]}」という形式で値を指定してください。nameとvalueには特殊文字の(‘,’、‘=’)を使用できません。