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Interstage Application Server リファレンスマニュアル(API編)
Interstage

1.21.1 セションのオープンとクローズインタフェース

セションのオープン/初期設定

関数名

関数の説明

ldap_init()

リポジトリサーバへのセションを初期化します。

ldapssl_init()

リポジトリサーバへのセションを初期化します。(SSL使用)

セションのクローズ

関数名

関数の説明

ldap_unbind()

リポジトリサーバとのコネクションをクローズした後、セションを解放します。

ldap_unbind_s()

ldap_unbind()と同じ処理をします。

1.21.1.1 ldap_init()

名前

ldap_init

形式

#include "idldap.h"
LDAP  *ldap_init(
        const char  *hostname,
        int  portno );

機能説明

この関数は、LDAPのセションをオープンします。
これ以降に呼び出す関数は、ここで取得したセションハンドルをパラメタに指定します。セションハンドルは、そのセションをクローズするまで有効です。

認証はDNとパスワードを使用して行われます。簡易認証については、“1.21.3 リポジトリサーバとのユーザ認証インタフェース”を参照してください。

パラメタ

hostname

リポジトリサーバのホスト名、またはIPアドレスを示す文字列のアドレスを指定します。ホスト名やIPアドレスは、空白で区切って複数指定することができます。hostnameにNULLを指定した場合、"localhost"が設定されたと見なします。複数の相手ホストが指定された場合、コネクションを確立する際に指定された順番で接続を試みて、接続に成功した最初のホストと通信します。

portno

リポジトリサーバのポート番号を指定します。デフォルトのLDAPポートを使用する場合は、ポート番号に0を指定します。デフォルトのポート番号はLDAP_PORT「389」です。

復帰値

この関数は、復帰値として以下の値を返します。

注意事項

1.21.1.2 ldapssl_init()

名前

ldapssl_init

形式

#include "idldap.h"
LDAP  *ldapssl_init(
        const char  *hostname,
        int  portno,
        SSLENV *sslenv );

機能説明

この関数は、SSLを使用して、LDAPのセションをオープンします。サーバとの通信を安全なものとすることができます。
これ以降に呼び出す関数は、ここで取得したセションハンドルをパラメタに指定します。セションハンドルは、そのセションをクローズするまで有効です。

認証はDNとパスワードを使用して行われます。簡易認証については、“1.21.3 リポジトリサーバとのユーザ認証インタフェース”を参照してください。

なお、この関数はスレッドアンセーフです。

パラメタ

hostname

リポジトリサーバのホスト名、またはIPアドレスを示す文字列のアドレスを指定します。ホスト名やIPアドレスは、空白で区切って複数指定することができます。hostnameにNULLを指定した場合、"localhost"が設定されたと見なします。複数の相手ホストが指定された場合、コネクションを確立する際に指定された順番で接続を試みて、接続に成功した最初のホストと通信します。

portno

リポジトリサーバのポート番号を指定します。デフォルトのLDAPポートを使用する場合は、ポート番号に0を指定します。デフォルトのポート番号は「636」です。

sslenv

SSLENV構造体のアドレスを指定します。SSLを使用する場合、ここで指定する構造体にSSLの動作環境の情報を設定し、パラメタとして渡す必要があります。この構造体の各メンバには、以下の値を設定します。

SSLENV構造体のメンバの説明

ポイント

  • 証明書/鍵管理環境の作成については、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“SSL通信環境の構築”-“証明書/鍵管理環境の作成”を参照してください。

  • ユーザ証明書(サイト証明書)の登録については、“ディレクトリサービス運用ガイド”の“SSL通信環境の構築”-“証明書/鍵管理環境の作成”-“証明書とCRLの登録”を参照してください。

復帰値

この関数は、復帰値として以下の値を返します。

注意事項

1.21.1.3 ldap_unbind()

名前

ldap_unbind

形式

#include "idldap.h"
int  ldap_unbind( LDAP  *ld );

機能説明

この関数は、リポジトリサーバとのコネクション解放とセションのクローズをします。ldap_unbind()とldap_unbind_s()は、どちらも同期型として処理を行い、機能的な違いはありません。

パラメタ

ld

ldap_init()、またはldapssl_init()で通知された、セションハンドルを指定します。

復帰値

この関数では、復帰値としてLDAPエラーコードを返します。LDAPエラーコードの値については、“メッセージ集”の“LDAPエラーコード”を参照してください。

注意事項

1.21.1.4 ldap_unbind_s()

名前

ldap_unbind_s

形式

#include "idldap.h"
int  ldap_unbind_s( LDAP  *ld );

機能説明

この関数は、リポジトリサーバとのコネクション解放とセションのクローズをします。ldap_unbind()とldap_unbind_s()は、どちらも同期型として処理を行い、機能的な違いはありません。

パラメタ

ld

ldap_init()、またはldapssl_init()で通知された、セションハンドルを指定します。

復帰値

この関数では、復帰値としてLDAPエラーコードを返します。LDAPエラーコードの値については、“メッセージ集”の“LDAPエラーコード”を参照してください。

注意事項