1.9.2 バインディングアイテレータインタフェース

名前

CosNaming_BindingIterator_next_one

形式

#include <orb.h>
#include <CosNaming.h>
CORBA_boolean  CosNaming_BindingIterator_next_one(
      CosNaming_BindingIterator  bi,
      CosNaming_Binding  **b, 
      CORBA_Environment  *env ) ;

機能説明

biで指定されたバインディングアイテレータにより示されるネーミングコンテキスト内の現在の位置から、次のバインディングを1つ取り出してbに格納します。

本関数はバインディングアイテレータおよびバインディングを格納する領域を獲得するため、これらの領域が不要になった時点で、CosNaming_BindingIterator_destroy()およびCORBA_free()を使用して領域を解放する必要があります。

パラメタ

bi: バインディングアイテレータの設定領域。

b: バインディングの設定領域。

env: 例外情報が格納される構造体。

復帰値

正常終了した場合で、有効なバインディングが1個以上返された場合にはCORBA_TRUEが、まだ返されていないバインディングが存在しない場合にはCORBA_FALSEが返され、env構造体の_majorにCORBA_NO_EXCEPTIONが設定されます。

異常終了した場合は、CORBA_SYSTEM_EXCEPTIONが設定され、_idと_minorに詳細情報が設定されます。

_idと_minorの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。

1.9.2.2 CosNaming_BindingIterator_next_n()

名前

CosNaming_BindingIterator_next_n

形式

#include <orb.h>
#include <CosNaming.h>
CORBA_boolean  CosNaming_BindingIterator_next_n(
      CosNaming_BindingIterator  bi,
      CORBA_unsigned_long  how_many,
      CosNaming_BindingList  **bl, 
      CORBA_Environment  *env ) ;

機能説明

biで指定されたバインディングアイテレータにより示されるネーミングコンテキスト内の現在の位置から、次のバインディングを最大how_manyで指定された個数分取り出してblに格納します。how_manyで指定された値が、nsconfigファイルのbl_how_manyパラメタで設定されている最大バインディング数より大きい場合、ネーミングサービスは最大bl_how_manyパラメタで指定された個数分のバインディングを返します。how_manyに0が設定された場合、BAD_PARAMシステム例外が発生します。

本関数はバインディングアイテレータおよびバインディングリストを格納する領域を獲得するため、これらの領域が不要になった時点で、CosNaming_BindingIterator_destroy()およびCORBA_free()を使用して領域を解放する必要があります。

パラメタ

bi: バインディングアイテレータの設定領域。

how_many: 獲得したいバインディングリストの個数。

bl: バインディングリストの設定領域。

env: 例外情報が格納される構造体。

復帰値

異常終了した場合は、CORBA_SYSTEM_EXCEPTIONが設定され、_idと_minorに詳細情報が設定されます。

_idと_minorの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。

1.9.2.3 CosNaming_BindingIterator_destroy()

名前

CosNaming_BindingIterator_destroy

形式

#include <orb.h>
#include <CosNaming.h> 
void  CosNaming_BindingIterator_destroy(
      CosNaming_BindingIterator  bi,
      CORBA_Environment  *env ) ;

機能説明

biで指定されたバインディングアイテレータを破棄します。

パラメタ

bi: 破棄するバインディングアイテレータ。

env: 例外情報が格納される構造体。

復帰値

正常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_NO_EXCEPTIONが設定されます。
異常終了した場合は、env構造体の_majorにCORBA_SYSTEM_EXCEPTIONが設定され、env構造体の_idと_minorに詳細情報が設定されます。_idと_minorの意味については、“メッセージ集”の“CORBAサービスから通知される例外情報/マイナーコード”を参照してください。