ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server MessageQueueDirector説明書
Interstage

9.3.3 環境定義の記述

ここでは、同報配信サービスの環境定義について以下を説明します。

なお、記述規約については、“付録A 定義記述規約”を参照してください。

9.3.3.1 サービス環境定義の記述

サービス環境定義は、サービス環境を作成するための定義です。サービス環境定義は以下の形式で記述します。

記述形式

[MC_MAIN]
retry = 再配信リトライ間隔 (分)

記述内容の説明

MC_MAINセクション

サービス環境情報を設定するセクションです。記述内容を表9.1 MC_MAINセクションの記述内容に示します。

なお、このセクションは省略可能です。省略した場合、サービス環境定義ファイルを作成する必要はありません。

表9.1 MC_MAINセクションの記述内容

キーワード

省略

データ型

記述方法

記述内容の説明

retry

数値

分単位で1~1440の範囲で指定します。
省略値は1分です。

配信に失敗したメッセージを再配信する間隔を指定します。

記述例

サービス環境定義の記述例をサービス環境定義の記述例 (同報配信サービス)に示します。

サービス環境定義の記述例 (同報配信サービス)
[MC_MAIN]
retry  = 3                      # 再配信リトライ間隔(分)

9.3.3.2 サービス定義の記述

サービス定義は、同報配信を行うメッセージキューの対応関係を記述します。一つまたは複数のMC_GROUPセクションから構成されます。

サービス定義は以下の形式で記述します。

記述形式

[MC_GROUP]
name       = 同報グループ名 (配信元のメッセージキュー名)
outquename = 配信先のメッセージキュー名
outquename = 配信先のメッセージキュー名

[MC_GROUP]
name       = 同報グループ名 (配信元のメッセージキュー名)
outquename = 配信先のメッセージキュー名
outquename = 配信先のメッセージキュー名
outquename = 配信先のメッセージキュー名

記述内容の説明

MC_GROUPセクション

同報グループごとに同報グループ内のメッセージキュー情報を記述します。このセクションは、最大64個まで記述できます。記述内容を表9.2 MC_GROUPセクションの記述内容に示します。

表9.2 MC_GROUPセクションの記述内容

キーワード

省略

データ型

記述方法

記述内容の説明

name

不可

文字列

mqdcrtqコマンドで指定したメッセージキュー名を記述します。

同報グループ名を指定します。同報グループ名には配信元のメッセージキュー名を指定してください。

outquename

不可

文字列

同上

配信先のメッセージキューの名前を指定します。このキーワードは最大500個まで指定できます。

注意

  • サービス定義に記述できるメッセージキューの数は最大8190です。

  • 同じメッセージキュー名を複数の同報グループのoutquenameに記述することができます。

  • 同じメッセージキュー名をnameとoutquenameの両方に記述することはできません。

記述例

サービス定義の記述例をサービス定義の記述例 (同報配信サービス)に示します。

サービス定義の記述例 (同報配信サービス)
[MC_GROUP]                       # 同報グループ1 (2箇所へ配信する場合)
name       = INQ0011             # 同報グループ名 = 配信元のメッセージキュー名
outquename = OUTQ0011            # 配信先のメッセージキュー名
outquename = OUTQ0012            # 配信先のメッセージキュー名

[MC_GROUP]                       # 同報グループ2 (3箇所へ配信する場合)
name       = INQ0021             # 同報グループ名 = 配信元のメッセージキュー名
outquename = OUTQ0021            # 配信先のメッセージキュー名
outquename = OUTQ0022            # 配信先のメッセージキュー名
outquename = OUTQ0023            # 配信先のメッセージキュー名

[MC_GROUP]                       # 同報グループ3 (重複して配信する場合)
name       = INQ0031             # 同報グループ名 = 配信元のメッセージキュー名
outquename = OUTQ0011            # 配信先のメッセージキュー名
outquename = OUTQ0021            # 配信先のメッセージキュー名