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Interstage Application Server MessageQueueDirector説明書
Interstage

7.3.13 mqdimport (MQDのシステム環境を移入する)

機能説明

MQDのシステム環境を移入するコマンドです。移出した資源を使用してMQDのシステム環境を移入します。拡張機能の環境を移入することもできます。ただしメッセージは移入されません。

本コマンドで移入しようとしたMQDシステムと同一名のMQDシステムが存在した場合、エラーとなります。また、MQDのシステム環境の削除は他製品、他コンポーネントの移入処理よりも先に実施する必要があります。

入力形式

mqdimport  [ {-s sysname|-a} ]-d directory[ {-b|-r} ][-j]

パラメタ

{-s sysname|-a}

移入するMQDシステムを指定します。このパラメタを省略した場合、MQDシステム名は“MQD001”となります。

-s sysname: 指定されたMQDのシステム環境を移入する
-a: 移出した全てのMQDシステムを移入する

-d directory

移入をおこなうMQDのシステム環境の格納ディレクトリ名を絶対パスで指定します。指定したディレクトリが存在しない場合、もしくはディレクトリでない場合は、エラーとなります。

指定できるディレクトリの最大長は200バイト(絶対パス)になります。

{-b|-r}

移入方法を指定します。本オプションが指定されなかった場合は、拡張機能を含む環境を移入します。

-b: 基本機能だけを移入

-r: 移入するデータ内の各種定義ファイルで拡張機能を再作成

-rを指定してイベントチャネル連携サービスを移入した場合、イベントチャネル連携サービスの定義が登録されただけで、定義が反映されていない状態になっており、このまま運用はできません。定義を反映してからイベントチャネル連携サービスを起動してください。

定義の反映はMQDシステムを起動した上で、mqdstrsvcコマンドを -nオプション付きで実行してください。定義の反映前にMQDシステムとイベントチャネル連携サービスを連動起動すると、MQDシステムの起動には成功しますが、以下のメッセージを出力し、イベントチャネル連携サービスの起動に失敗します。

エラー:MQD6313:サービス定義が登録されていません

-j

コマンド実行の問合せを回避する場合に指定します。問合せを回避した場合、指定されたMQDのシステム環境を移入します。

注意事項

使用例


MQDシステム名 MQD001 のシステム環境を“C:\exportdir”から移入します。基本機能だけ移入します。

mqdimport -b -d C:\exportdir


MQDシステム名 MQD001 のシステム環境を“/exportdir”から移入します。基本機能だけ移入します。

mqdexport -b -d /exportdir


すべてのMQDのシステム環境を“C:\exportdir”から移入します。拡張機能についても移入します。

mqdexport -a -d C:\exportdir


すべてのMQDのシステム環境を“/exportdir”から移入します。拡張機能についても移入します。

mqdimport -a -d /exportdir