機能説明
iscollectinfoで採取できないMQDの保守情報を一括採取します。サーバ上に構築されている全てのMQDシステムを対象にします。
入力形式
mqddump [-n] [-d destination] [-i IDCM_install_directory]
mqddump [-gn] [-d destination]
パラメタ
coreを採取しません。
資料採取時にMQDの各種コマンド(mqdprtqなど)を実行しません。
採取した資料の格納先を指定します。本オプションが指定されなかった場合は、カレントディレクトリが指定されたとものとして動作します。
destinationに、“mqddump_YYYYMMDDHHMMSS” という名前のディレクトリを作成し、そのディレクトリ以下に資料を格納します。
destinationに、“mqddump_YYYYMMDDHHMMSS.tar.Z” という名前で採取資料をアーカイブします。ディスク容量が不足している、圧縮後のファイルサイズが小さくならなかったなどの理由で正常にアーカイブファイルが作成できなかった場合は、destinationの下に“mqddump_YYYYMMDDHHMMSS” という名前のディレクトリを作成し、そのディレクトリ以下に資料を格納します。
IDCM_install_directory にIDCMのインストールディレクトリを指定します。インストールディレクトリがブランクを含む場合は""で囲って指定してください。指定しない場合はIDCMの資料を採取しません。Solarisの場合、IDCMの情報は必ず採取します。
注意事項
本コマンドは、スーパユーザだけが実行できます。
本コマンドは英語のメッセージのみを出力します。
MQDのハングトラブルが発生している際に本コマンドを実行すると、本コマンドもハングする可能性があります。
########## Execution of MQD commands was started.
が出力され数分たっても
########## Execution of MQD commands was finished.
が出力されない場合はハングしていると考えてください。その場合にはCTRL-Cを投入してmqddumpを一度終了してください。CTRL-Cが効かない場合にはタスクマネージャやOSのkillコマンドでmqddumpのプロセスを停止してください。その後Output directoryのmqddump_YYYYMMDDHHMMSS を削除し、-n オプションを指定して再度実行してください。
本コマンドはサーバに存在する全てのMQDシステムに対して一括で資料を採取します。資料採取に必要なディスク容量は以下の計算式で示される通りです。必要ディスク容量を満たすディスク上で採取してください。
必要ディスク容量 = MQDシステム × 200 Mバイト
本コマンドはCORBAサービス、イベントサービス、IDCM、TJNLなどInterstage Application Serverの他コンポーネントや他製品の資料も採取しようとします。それらのコンポーネントや製品がインストールされていなかったり、起動されていない場合には、それぞれの製品のエラーメッセージが出力されますが、無視してください。
本コマンドはMQDシステムごとにシステムプロセスと、アプリケーションプロセスの一覧を以下のように表示します。MQDのアプリケーションに問題が発生している場合は、該当プロセスのcoreを手動で採取してください。
UX:mqddump:INFO:MQD0013:collecting MQD information started. Output directory = /tmp/mqddump ++++++++++ MQD001 system and application pids start ++++++++++ root 13853 1 0 09:16:15 ? 0:00 /opt/FJSVmqd/bin/mqd_momo MQD001MOMO /opt/FJSVmqd/mqd/MQD001/momo root 13854 13853 0 09:16:15 ? 0:00 /opt/FJSVmqd/bin/mqd_momo_func MQD001MOMO /opt/FJSVmqd/mqd/MQD001/momo root 13855 1 0 09:16:16 ? 0:01 /opt/FJSVmqd/bin/mqd_momo MQD001 /opt/FJSVmqd/mqd/MQD001/qm root 13856 13855 0 09:16:16 ? 0:00 /opt/FJSVmqd/bin/mqd_momo_func MQD001 /opt/FJSVmqd/mqd/MQD001/qm root 13857 1 0 09:16:21 ? 0:00 /opt/FJSVmqd/bin/mqdqmtmpproc MQD001 root 13858 1 0 09:16:22 ? 0:00 /opt/FJSVmqd/bin//mqdopctl MQD001 mqd 14147 13760 0 09:32:29 pts/3 0:00 ./user_application ++++++++++ MQD001 system and application pids end ++++++++++ UX:mqddump:INFO:MQD0014:collecting MQD information finished. Result = /tmp/mqddump/mqddump_20060419091807.tar.Z |
MQDのシステムプロセスと、アプリケーションプロセスの一覧を表示しません。MQDのアプリケーションに問題が発生している場合は、該当プロセスのcoreをuserdump.exeを使用して手動で採取してください。userdump.exe はマイクロソフト社が提供しているユーティリティーです。Interstageをインストールすると同時にインストールされます。
userdump.exe -p :プロセス一覧
userdump.exe PROCESSID :プロセスダンプ採取
本コマンドはMQDの拡張サービスのcoreを自動的に採取しません。拡張サービスを使用している場合は、使用している拡張サービスの種類に従って以下の表の通りのcoreを採取してください。指定されたプロセスが存在しない場合は採取の必要はありません。
拡張機能名 | プロセス名 |
---|---|
同報配信サービス | mqdmcas |
SMTP連携サービス | mqdscom |
イベントチャネル連携サービス | mqdnsgws, mqdnsgwr, mqdnsgwm |
使用例
カレントディレクトリに保守情報を一括採取します。
mqddump