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Interstage Application Server MessageQueueDirector説明書
Interstage

2.3 MQDのトランザクション機能を利用したメッセージ交換

MQDのトランザクション機能は、メッセージ交換におけるメッセージ保証の単位を変更します。

通常は、メッセージキューに対するユニットの送信(または受信)がメッセージ保証の単位ですが、トランザクション機能を利用した場合には、“トランザクションの開始”から、“トランザクションの終了”までがメッセージ保証の単位となります。その間にアプリケーションは複数のメッセージキューに対して、複数のユニットのメッセージ操作を行うことが可能です。

また、トランザクション処理中は、いつでも“トランザクションの取消し”機能を利用して、トランザクション内のメッセージ操作を取り消すことができます。

アプリケーションがトランザクション機能を利用したメッセージ交換を行うための処理を以下の順に説明します。

なお、トランザクション機能を利用したメッセージ交換を行うためには、事前にメッセージキューを作成しておく必要があります。メッセージキューの詳細については、“2.4 メッセージキュー管理”を参照してください。

また、アプリケーションの開始時には、“MQDへの接続”と“メッセージキューへの接続”を行い、終了時には、“メッセージキューからの切断”と“MQDからの切断”を行う必要があります。インタフェースの詳細については、“第8章 プログラムインタフェース”を参照してください。

トランザクション機能を利用したメッセージ交換のモデルを図2.5 トランザクション機能を利用したメッセージの送受信の使用例に示します。

図2.5 トランザクション機能を利用したメッセージの送受信の使用例