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Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
Interstage

C.1 ユーザ情報

  Interstage シングル・サインオンで管理する利用者のユーザIDやパスワード、認証方式などの情報を定義します。
  なお、ユーザ情報の定義には、人を対象とした一般的な定義と、プリンタなどのネットワークデバイスを対象とした特殊な定義があります。

【一般的な定義の場合】

ユーザ情報オブジェクトクラス

説明

top

基本LDAPオブジェクトクラス

person

ユーザ情報

inetOrgPerson

organizationalPerson

ssoUser

SSOの利用ユーザ情報

  

属性名

日本語名

説明

登録例

cn

名前

姓名を設定します。(注1)(注2)

Fujitsu Tarou

sn

姓を設定します。

Fujitsu

uid

ユーザID

利用者を特定するユーザIDであり、パスワード認証に使用するユーザIDを設定します。(注1)(注2)(注3)

tarou

userPassword

パスワード

パスワード認証に使用するパスワードを設定します。(注4)

Taroupasswd

  その他認証に必要な情報 ※運用に応じて設定を行います。

employeeNumber

従業員番号

社員番号など、利用者に割り当てられている番号を設定します。(注1)(注2)

000001

mail

電子メールアドレス

電子メールアドレスを設定します。(注1) (注2)

tarou@jp.fujitsu.com

dnQualifier

DN修飾子

DN修飾子を設定します。(注1)(注2)

000001

【特殊な定義の場合】

ユーザ情報オブジェクトクラス

説明

top

基本LDAPオブジェクトクラス

device

プリンタなどのネットワークデバイスの情報

uidObject

ユーザID情報

ssoUser

SSOの利用ユーザ情報

  

属性名

日本語名

説明

登録例

cn

名前

デバイス名を設定します。(注1)(注2)

Device10000

uid

ユーザID

利用者を特定するユーザIDであり、パスワード認証に使用するユーザIDを設定します。(注1)(注2)(注3)

1234-1234-AB

serialNumber

シリアル番号

シリアル番号を設定します。(注1)(注2)

1234-1234-AB

【一般的な定義、および特殊な定義共通】

属性名

日本語名

説明

登録例

  その他認証に必要な情報 ※運用に応じて設定を行います。

ssoRoleName

ロール名

利用者が属するロール名、またはロールセット名を設定します。(注1)(注5)

Admin

ssoAuthType

認証方式

利用者の認証方式を以下の値で設定します。(注1)
  basicAuth:パスワード認証
  certAuth:証明書認証(注6)
  basicAuthAndCertAuth:パスワード認証かつ証明書認証
  basicAuthOrCertAuth:パスワード認証または証明書認証
省略した場合は、“basicAuthOrCertAuth”とみなします。

basicAuthOrCertAuth

ssoCredentialTTL

再認証の間隔

利用者を再認証するまでの間隔を以下の範囲で[分単位]で設定します。
  “0”、および“30”~“1440”
「0」を設定した場合、セションの管理を行う場合は、“1440”分(24時間)とみなし、セションの管理を行わない場合は、無制限となり、再認証を行いません。
“30”未満を設定した場合は“30”分に、“1440”を超える値を設定した場合は“1440”分(24時間)とみなします。
省略した場合は、認証サーバの環境設定の[認証後の動作]の[再認証の間隔]に設定された定義値を再認証の間隔とします。

60

ssoUserStatus

ユーザステータス

利用者がロックされているかをリポジトリサーバが設定します。(注7)(注11)
  good:ロックされていません
  locked:ロックされています

good

ssoNotBefore

有効期間開始日時

利用者のシングル・サインオン運用を開始する日時を以下の範囲で設定します。(注8)(注9)
  “20000101000000”から“20371231235959”
設定した日時以前に利用者がシングル・サインオンを利用した場合には認証に失敗します。
日本の時刻を設定する場合は、“YYYYMMDDHHMMSS+0900”という形式で設定してください。グリニッジ標準時で設定する場合は“YYYYMMDDHHMMSSZ”という形式で設定してください。(注13)
省略した場合は、即時シングル・サインオン運用が可能です。

20030101000000+0900

ssoNotAfter

有効期間満了日時

利用者のシングル・サインオン運用を終了する日時を以下の範囲で設定します。(注8)(注9)
  “20000101000000”から“20371231235959”
設定した日時以降に利用者がシングル・サインオンを利用した場合には認証に失敗します。
日本の時刻を設定する場合は、“YYYYMMDDHHMMSS+0900”という形式で設定してください。グリニッジ標準時で設定する場合は“YYYYMMDDHHMMSSZ”という形式で設定してください。(注13)
省略した場合は、無期限でシングル・サインオン運用が可能となります。

20030102000000+0900

ssoFailureCount

ユーザ名/パスワードによる認証失敗回数

利用者が誤ったパスワードを指定してパスワード認証に失敗した回数です。正しいパスワードを指定して認証に成功すると0にリセットされます。この値はリポジトリサーバが設定します。(注10)

0

ssoLockTimeStamp

ロックアウト時間

利用者がロックされた日時をグリニッジ標準時(YYYYMMDDHHMMSSZ)でリポジトリサーバが設定します。(注11)(注12)

20020101090000Z

ssoSessionInfo

SSOセション情報

セションの管理を行う際に必要な内部情報をリポジトリサーバが設定します。(注10)
最大で32バイトの文字列が格納されます。(注14)

00:20020101090000Z

  注1)設定した値は、大文字・小文字の区別をしません。

  注2)本属性には、連続してスペース( )を設定しないでください。

  注3)本属性には、英数字、およびコロン(:)を除く記号が使用できます。これら以外を設定した場合には、利用者の認証に失敗します。また、本属性を複数設定しないでください。複数設定した場合は、利用者の認証に失敗します。

  注4)本属性には、英数字、および記号が設定できます。これら以外を設定した場合には、利用者の認証に失敗します。また本属性を複数設定しないでください。複数設定した場合は、利用者の認証に失敗する場合があります。

  注5)本属性に、ロール定義に登録されていないロールやロールセット(削除されたため存在しなくなった場合も含む)を設定した場合、本属性は無視されます。また、本属性の設定が無視された結果、利用者の属するロールが1つもなかった場合、その利用者はInterstage シングル・サインオンで保護されるサイトにアクセスできなくなります。

  注6)証明書認証が許可されていないセションの管理を行うシステムの場合は、本属性に“certAuth”を設定しないでください。設定した場合は、利用者の認証に失敗します。“certAuth”を設定する場合は、セションの管理を行うシステムで証明書認証を行うための設定が必要です。証明書認証を行うための設定については、“付録I セションの管理を行うシステムで証明書認証を行うための設定”を参照してください。

  注7)ロック状態の解除は、リポジトリサーバのInterstage管理コンソールの[利用者のロック解除]設定で行います。

  注8)「ssoNotBefore」と「ssoNotAfter」には別の日時を設定し、「ssoNotBefore」は「ssoNotAfter」よりも早い日時を設定してください。また、範囲内の日時を設定してください。正しく設定されていない場合には、利用者の認証に失敗します。

  注9)本属性はサマータイムに対応しています。

  注10)本属性は設定、および変更しないでください。

  注11)本属性をユーザプログラムから操作することにより、利用者を強制的にロックすることができます。

  注12)ユーザプログラムで値を設定する場合には、“YYYYMMDDHHMMSSZ”、または“YYYYMMDDHHMMSS+XXXX”という形式で設定してください。また、日本の時刻で設定する場合やグリニッジ標準時で設定する場合に関係なく“20000101000000”から“20371231235959”の間の日時を設定してください。範囲外の日時を設定した場合は、利用者の認証に失敗します。

  注13)ユーザ情報を登録するディレクトリサービスにActive Directoryを使用し、Active Directoryにシングル・サインオンのスキーマを拡張する場合、日本時間を設定する時は“YYYYMMDDHHMMSS.0+0900”、グリニッジ標準時で設定する時は“YYYYMMDDHHMMSS.0Z”という形式で設定してください。

  注14)Interstage Application Server V9.0以前から移行した環境の場合は、以下の計算式より算出します。リポジトリサーバ(更新系)が複数台設置されている場合は、各リポジトリサーバ(更新系)の中で最も長いサイズを指定してください。
    256 + ((512 + (リポジトリサーバ(更新系)のローカルホスト名(FQDN)の長さ)) ÷ 3 × 4)