Interstage シングル・サインオンでは、認証サーバ間連携時にWebブラウザに表示するメッセージをカスタマイズする機能を提供しています。
より詳しいメッセージ内容に変更するなど、運用に応じてカスタマイズすることができます。
Interstage シングル・サインオンが提供している以下の認証サーバ間連携時に表示されるメッセージをカスタマイズすることができます。
メッセージのカスタマイズは、HTML形式のメッセージファイルを編集することにより行います。また、メッセージのカスタマイズは認証サーバを構築したマシンで、認証サーバ間連携サービスが停止した状態で行ってください。
なお、すでに、負荷分散のため認証サーバを追加している場合は、追加した認証サーバに対しても、同様に、メッセージをカスタマイズしてください。追加した認証サーバに対するメッセージのカスタマイズは、移出マシンから移入マシン(追加した認証サーバ)に対して、メッセージをコピーするようにしてください。
メッセージファイルは、以下のディレクトリに格納しています。メッセージを編集する際は“7.4.2.8 メッセージファイルのアクセス権限の設定”を参照し、メッセージファイルのアクセス権限を確認してください。
C:\Interstage\F3FMsso\ssofsv\webapps\ssofsv\custom\page\
/etc/opt/FJSVssofs/webapps/ssofsv/custom/page/
また、誤った操作で、メッセージファイルを破壊してしまった場合などは、以下に格納されているオリジナルファイルを格納先にコピーして使用することができます。
C:\Interstage\F3FMsso\ssofsv\webapps\ssofsv\original\page\
/etc/opt/FJSVssofs/webapps/ssofsv/original/page/
メッセージファイルは、日本語版と英語版を用意しています。クライアントのWebブラウザに設定した言語に応じて編集するメッセージファイルを選択してください。
なお、クライアントのWebブラウザの言語設定に日本語以外が設定されている場合は、英語版のメッセージが表示されます。
No. | メッセージを表示する要因 | 表示するメッセージ内容 | メッセージファイル名 |
1 | 認証を行うシステムの設定画面のURLにアクセスしました。 | This Single Sign-on system is linked with multiple Single Sign-on systems. | 200system_setting_en.html |
本シングル・サインオンシステムは複数のシングル・サインオンシステムと連携しています。 | 200system_setting_ja.html | ||
2 | 認証を行うシステムの設定が正常に完了しました。 | This Single Sign-on system was set as the system used to perform authentication. | 200system_setting_result_success_en.html |
認証を行うシステムに本シングル・サインオンシステムを設定しました。 | 200system_setting_result_success_ja.html | ||
3 | 認証を行うシステムの設定に失敗しました。 | Failed to set the Single Sign-on system used to perform authentication. | 200system_setting_result_failed_en.html |
認証を行うシステムの設定に失敗しました。 | 200system_setting_result_failed_ja.html | ||
4 | 認証を行うシステムに自シングル・サインオンシステムを設定した状態で、認証を行うシステムの解除画面のURLにアクセスしました。 | Do you want to release the system used to perform authentication? | 200system_clear_local_system_set_en.html |
認証を行うシステムの解除を行いますか? | 200system_clear_local_system_set_ja.html | ||
5 | 認証を行うシステムに自シングル・サインオンシステム以外のシステムを設定した状態で、認証を行うシステムの解除画面のURLにアクセスしました。 | Release the system used to perform authentication from another Single Sign-on system. | 200system_clear_partner_system_set_en.html |
本シングル・サインオンシステム以外のシステムで、認証を行うシステムの解除を行ってください。 | 200system_clear_partner_system_set_ja.html | ||
6 | 認証を行うシステムが設定されていない状態で、認証を行うシステムの解除画面のURLにアクセスしました。 | The system used to perform authentication has been released. | 200system_clear_no_system_set_en.html |
認証を行うシステムの解除が完了しています。 | 200system_clear_no_system_set_ja.html | ||
7 | 認証を行うシステムの設定を解除しました。 | The system used to perform authentication was released. | 200system_clear_result_success_en.html |
認証を行うシステムの解除が完了しました。 | 200system_clear_result_success_ja.html | ||
8 | 認証を行うシステムの設定を解除することを取り消しました。 | Release of the system used to perform authentication was canceled. | 200system_clear_result_cancel_en.html |
認証を行うシステムの解除を取り消しました。 | 200system_clear_result_cancel_ja.html | ||
9 | 他の画面で認証サーバ間連携の処理を実行中に、認証サーバ間連携の処理を行いました。 | Federation service is processing in another window or page. | 200check_duplication_process_en.html |
他の画面で認証サーバ間連携の処理を実行中です。 | 200check_duplication_process_ja.html | ||
10 | 相手シングル・サインオンシステムに対して、認証を行うシステムの設定、または認証を行うシステムの確認を行っています。 | Federation service is processing. | 200watching_communication_en.html |
認証サーバ間連携の処理を実行中です。 | 200watching_communication_ja.html | ||
11 | 無効な操作を行いました。 | Invalid operation. | 403request_error_invalid_operation_en.html |
無効な操作です。 | 403request_error_invalid_operation_ja.html | ||
12 | ブラウザがCookieを受け付けない設定になっています。 | Browser does not accept cookies. | 403request_error_no_cookie_set_en.html |
ブラウザがcookieを受け付けません。 | 403request_error_no_cookie_set_ja.html | ||
13 | 認証を行うシステムが設定されていない状態で、認証処理を行いました。 | The system used to perform authentication has not been set. | 403request_error_no_system_set_en.html |
認証を行うシステムが設定されていません。 | 403request_error_no_system_set_ja.html | ||
14 | 認証サーバ間連携サービスの運用で内部異常が発生しました。 | An internal error has occurred. | 500internal_error_en.html (*1) |
内部エラーが発生しました。 | 500internal_error_ja.html (*1) |
(*1) 本メッセージファイルは、ファイルのサイズが512バイト以上になるようにカスタマイズしてください。512バイト未満の場合、カスタマイズしたメッセージファイルが正常に表示されない場合があります。
メッセージファイルのカスタマイズ方法について説明します。
メッセージファイルを編集します。以下の編集例を参考にしてください。
認証を行うシステムの設定画面のメッセージファイルを編集する場合は、“7.4.2.3 認証を行うシステムの設定画面用タグの仕様”を参照してください。
認証を行うシステムの解除画面のメッセージファイルを編集する場合は、“7.4.2.4 認証を行うシステムの解除画面用タグの仕様”を参照してください。
同時処理確認画面のメッセージファイルを編集する場合は、“7.4.2.5 同時処理確認画面用タグの仕様”を参照してください。
認証を行うシステムの設定および確認待ち画面のメッセージファイルを編集する場合は、“7.4.2.6 認証を行うシステムの設定および確認待ち画面用タグの仕様”を参照してください。
メッセージ内にシングル・サインオンシステムのシステム名を表示させたい場合は、“7.4.2.7 システム名表示用文字列の仕様”を参照してください。
任意のWebブラウザを使用して、編集したメッセージファイルが編集したとおり表示できているか確認します。問題なく表示することができましたら、認証サーバ間連携サービスを起動してください。運用開始後、編集したメッセージが表示されます。
以下に、メッセージファイルの編集例を示します。
メッセージファイル“200system_setting_ja.html”の編集例を示します。
以下は、太字になっている部分を変更した例です。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"> <html> <head> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"> <title> Single Sign-on system setting page </title> </head> <body text="#000066" bgcolor="#ffffcc" link="#660000" vlink="#660000" alink="#ffcc33"> |
カスタマイズした画面は以下のように表示されます。
エラーのメッセージを変更してしまうと、発生したエラーに対するメッセージの詳細を“メッセージ集”で確認することができなくなる可能性があります。メッセージを変更する際は十分気をつけてください。
メッセージファイルに記載されている<meta>タグの“http-equiv”属性には、“Content-Type”を必ず設定し、これと合わせて、“content”属性の属性値にメッセージファイルで使用する文字コードを必ず設定してください。
メッセージファイルに記載されている<meta>タグは“charset”属性の属性値だけを修正し、以下の太字になっている部分は変更しないでください。
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"> |
メッセージファイルを削除した場合、Interstage シングル・サインオンのシステムのログが出力され、Webブラウザには「内部エラーが発生しました」というメッセージ、またはステータスコードを含んだ見出しの文字部分が、青色の背景に白い文字で表示されているページが表示されます。メッセージファイルの削除は行わないでください。
システムのログに出力されるメッセージの詳細については、“メッセージ集”の“メッセージ番号がssoで始まるメッセージ”を参照してください。
表示する画像、または他のページへのハイパーリンクなど、他のコンテンツを指定する場合は、コンテンツの位置は、URLで指定するか、相対パスで指定してください。
メッセージとして表示される情報は、悪意のある人からの攻撃の足がかりとなってしまう可能性があります。メッセージを編集する際は、表示する情報に十分注意してください。
認証を行うシステムを設定する場合に表示される設定画面に組み込まれているタグの仕様について以下に説明します。
メッセージファイル“200system_setting_en.html”にあらかじめ組み込まれているフォームタグを示します。
以下の太字になっている部分は変更しないでください。
<form action="<!--FJ_IS_SSO_ACTION_URI-->" method="post"> |
認証を行うシステムを解除する場合に表示される解除画面に組み込まれているタグの仕様について以下に説明します。
メッセージファイル“200system_clear_local_system_set_en.html”にあらかじめ組み込まれているフォームタグを示します。
以下の太字になっている部分は変更しないでください。
<form action="<!--FJ_IS_SSO_ACTION_URI-->" method="post"> |
他の画面で認証サーバ間連携の処理を実行中に、認証サーバ間連携の処理を行った場合に表示される同時処理確認画面に組み込まれているタグの仕様について以下に説明します。
メッセージファイル“200check_duplication_process_ja.html”にあらかじめ組み込まれているタグを示します。
なお、以下の例に記載されている左端の数字は、編集時に注意が必要な行がわかるように追記したものであり、実際のメッセージファイルには記載されていません。
1:<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"> 2:<html lang="ja"> 3:<head> 4:<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"> 5:<title> </title> 6:<meta http-equiv="Content-Style-Type" content="text/css"> 7:<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript"> 8:<script type="text/javascript"> 9:<!-- 10:// Messages 11:var docTitle = "Waiting"; 12:var retryMsg = "処理を実行すると、他の画面の処理が無効な操作として扱われる場合があります。\n本当に実行しますか?"; 13: |
メッセージファイルを編集する際には、以下の点に注意してください。
太字になっている部分、および“(中略)”の部分は変更しないでください。
12行目のretryMsgには、211行目の[継続]ボタンをクリックした際に表示するメッセージを指定してください。
173行目の<body onload="autosend()">から176行目の<a href="<!--SSO_URI-->"></a><a href="<!--SSO_URI_ORG-->"></a>の間にリンクは作成しないでください。
178行目の<noscript>から</noscript>で囲まれている部分には、JavaScriptが無効になっているWebブラウザ向けのメッセージを指定してください。
184行目の<div style="position: absolute">から</div>で囲まれている部分には、Cookieが無効になっているWebブラウザ向けのメッセージを指定してください。
201行目の<div style="position: static">から</div>までの間には、複数の画面で同時に認証サーバ間連携の処理を行った場合に表示されるメッセージを指定してください。また、本メッセージが表示された際のタイトル(titleタグと同等)を11行目のdocTitleに指定してください。
相手シングル・サインオンシステムに対して、認証を行うシステムの設定、または認証を行うシステムの確認中に表示される画面に組み込まれているタグの仕様について以下に説明します。
メッセージファイル“200watching_communication_ja.html”にあらかじめ組み込まれているタグを示します。
なお、以下の例に記載されている左端の数字は、編集時に注意が必要な行がわかるように追記したものであり、実際のメッセージファイルには記載されていません。
1:<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"> 2:<html lang="ja"> 3:<head> 4:<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"> 5:<title> </title> 6:<meta http-equiv="Content-Script-Type" content="text/javascript"> 7:<script type="text/javascript"> 8:<!— 9:var docTitle = "Waiting"; 10:var statusMsg = " しばらくお待ちください。 "; 11:var timer; 12: 13:function showItem( idDiv, idLayer ) |
メッセージファイルを編集する際には、以下の点に注意してください。
太字になっている部分は変更しないでください。
本メッセージのタイトル(titleタグと同等)を9行目のdocTitleに指定してください。
10行目のstatusMsgには、ステータスバーに表示するメッセージを指定してください。ステータスバーにメッセージを表示しない場合は、空文字を指定してください。
54行目の<noscript>から</noscript>で囲まれている部分には、JavaScriptが無効になっているWebブラウザ向けのメッセージを指定してください。
59目の<div id="divMsg" style="visibility: hidden">から</div>までの間に、本メッセージで表示されるメッセージを指定してください。
メッセージファイルにシステム名表示用文字列を挿入することで、メッセージにシステム名を表示することができます。
システム名を表示することができるメッセージファイルと、システム名を表示する際に使用するシステム名表示用文字列、およびシステム名表示用文字列を使用して表示されるシステム名を示します。
ファイル名 | システム名表示用文字列 | 表示される システム名 |
200system_setting_en.html | <!--FJ_IS_SSO_LOCAL_SYSTEM_NAME--> | 自シングル・サインオンのシステム名 |
200system_setting_ja.html | ||
200system_setting_result_success_en.html | ||
200system_setting_result_success_ja.html | ||
200system_setting_result_failed_en.html | ||
200system_setting_result_failed_ja.html | ||
200system_clear_local_system_set_en.html | ||
200system_clear_local_system_set_ja.html | ||
200system_clear_partner_system_set_en.html | <!--FJ_IS_SSO_PARTNER_SYSTEM_NAME--> | 認証を行うシステムに設定されている相手シングル・サインオンシステムのシステム名 |
200system_clear_partner_system_set_ja.html |
以下に、200system_clear_local_system_set_ja.html、および 200system_clear_partner_system_set_ja.htmlをカスタマイズし、システム名を表示する例を示します。
例では、システム名をそれぞれ以下のように設定しています。
シングル・サインオンシステム | システム名 |
自シングル・サインオンシステム | LOCAL_SSO_SYSTEM |
相手シングル・サインオンシステム | PARTNER_SSO_SYSTEM |
200system_clear_local_system_set_ja.htmlのカスタマイズ例を示します。
太字の個所を変更しています。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN"> <html> <head> <meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS"> <title> Single Sign-on system clear page </title> </head> <body> <div align="center"> <table border="0"> <tr><td> <p> 認証を行うシステム(システム名:<!--FJ_IS_SSO_LOCAL_SYSTEM_NAME-->)の解除を行いますか? </p> </td></tr> </table> <br> <form action="<!--FJ_IS_SSO_ACTION_URI-->" method="post"> <input name="fj_is_sso_fsv_configure_clear_continue" type="submit" value="はい"> <input name="fj_is_sso_fsv_configure_clear_cancel" type="submit" value="いいえ"> <input name="fj_is_sso_fsv_configure_request_id" type="hidden" value="<!--FJ_IS_SSO_REQUEST_ID-->"> </form> </div> </body> </html> |
カスタマイズした画面は以下のように表示されます。
200system_clear_partner_system_set_ja.htmlのカスタマイズ例を示します。
太字の個所を変更しています。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<title> Single Sign-on system clear page </title>
</head>
<body>
<table border="0">
<tr><td>
本シングル・サインオンシステム以外のシステム(システム名:<!--FJ_IS_SSO_PARTNER_SYSTEM_NAME-->)で、認証を行うシステムの解除を行ってください。
</td></tr>
</table>
</body>
</html>
|
カスタマイズした画面は以下のように表示されます。
メッセージファイルのアクセス権限の設定方法について以下に説明します。
なお、インストール直後は、以下のアクセス権限が設定されており、設定は不要です。
アクセス権限の設定には、エクスプローラを使用して、ユーザ、グループのアクセス許可を変更してください。
アクセス権限の設定は、Administrator権限を持ったユーザで行ってください。
資源 | アクセス権限の設定内容 |
Administrators、SYSTEMに対して、readを許可してください。 |
アクセス権限の設定には、chmodコマンドや、chownコマンドを使用します。
アクセス権限の設定は、スーパユーザ(root)で行ってください。
資源 | アクセス権限の設定内容 |
認証サーバ間連携サービスを配備したワークユニットの起動ユーザに対して、readを許可してください。 |