IJServerの起動で異常が発生した場合は、Interstage管理コンソール(Interstage管理コンソールから起動した場合)、コマンド実行画面(コマンドから起動した場合)、システムログ、コンテナログ、および、コンテナ情報ログについて、異常・問題を示すメッセージをチェックし、“メッセージ集”にしたがって対処してください。特定の場合の対処について、ポイントを以下に示します。
リソース(JDBC、JMSなど)を使用するIJServerの起動が完了したとき、システムログに以下のIJServer2、またはEJBで始まるメッセージが出力されることがあります。
IJServer21066、またはEJB1066
IJServer21067、またはEJB1067
IJServer21069、またはEJB1069
IJServer21243、またはEJB1243 (注)
上記のメッセージが出力された場合、可変情報に出力されたリソースを当該EJBアプリケーションが使用する場合は、一度IJServerを停止し原因を取り除いてから、再度起動処理を実行してください。
可変情報に出力されたリソースを当該EJBアプリケーションが使用しない場合は、問題なくEJBアプリケーションを動作させることができます。
各メッセージの意味や対処方法などの詳細ついては、“メッセージ集”を参照してください。
注)
IJServerのワークユニット定義に、使用するJDBCのクラスパスが正しく設定されていない可能性があります。ワークユニット定義に、正しいJDBCのクラスパスを設定後、IJServerを再起動してください。
ワークユニット定義の詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
IJServer21243、またはEJB1243のメッセージが出力されたとき、同時にIJServerのログファイルに以下の例外が出力されることがありますが、アプリケーションの動作とは関係ありません。
例外 : FJCD_LockFailedException
IJServerをデバッグする場合は、プロセス多重度を確認してください。プロセス多重度を2以上にして起動することはできません。デバッグする際には、ワークユニットの“プロセス多重度”を必ず1に設定してください。
WebサーバコネクタとServletコンテナ間の通信にSSLを使用する設定の場合、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してSSLの設定内容を見直してください。
Servletコンテナ起動時にServletの初期化(initメソッドの呼出し)を行うWebアプリケーションで、IJServer起動時に例外が発生する場合は、“30.6 Javaの例外(Exception)と対処方法”を参照してください。
Oracleを使用し、ドライバタイプがociの場合、環境変数ORACLE_HOMEの設定が必要です。“4.3.3 Oracleを使用する場合の環境設定”を参照し、IJServer環境設定の環境変数にORACLE_HOMEを設定してください。
IJServerの起動に失敗し、以下のメッセージがシステムログに出力される場合は、EJBアプリケーションの転送を行った際に誤りが発生している可能性があります。
IJServer21035、またはEJB1035
上記のメッセージが出力された場合は、再度、以下の点に注意し、EJBアプリケーションの転送を行ってください。
転送モードは、バイナリモードで行ってください。
ファイル名の大文字、小文字が変換されないように行ってください。
上記の対処を行ったにもかかわらず現象が変わらない場合は、他の原因が考えられます。メッセージのユーザの対処を参照してください。
Java監視機能を使用している場合、Java監視機能の設定に誤りがあるとIJServerの起動に失敗します。このとき、コンテナログのIJServer30007の次の行にIJServer30008が出力されず、代わりにエラーメッセージが出力されます。“トラブルシューティング集”の“IJServer(J2EE)を使用する場合”を参照し、Java監視機能の設定に誤りがないかを確認してください。