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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 15.0 運用ガイド テープサーバオプション編

16.4.1 クラスタ運用でない場合の運用環境の変更について

クラスタ運用を行っていない場合の運用環境の変更について説明します。

16.4.1.1 運用管理サーバのIPアドレスの変更

以下の手順で、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)のIPアドレスを変更します。

運用管理サーバを論理IPアドレスで運用しており、物理IPアドレスだけが変更になる場合は、手順2と7だけを行ってください。それ以外の場合はすべての手順を行ってください。

  1. 変更対象の運用管理サーバが管理対象サーバ(Storageサーバ)を兼ねているか確認します。兼ねている際に、変更対象となる運用管理サーバで、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。

  2. 運用管理サーバで、システムのIPアドレスの変更を行います。

  3. 運用管理サーバで、管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  4. 当該運用管理サーバが管理している全管理対象サーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、管理対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  5. 当該運用管理サーバが管理している全テープサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、テープサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  6. 運用管理サーバでAdvancedCopy Managerの各種デーモンを再起動します。再起動の方法は、「第8章 デーモンの起動と停止」を参照してください。

  7. レプリケーション管理機能を使用する場合は、レプリケーション管理の環境を再構築します。
    運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』を参照して、「レプリケーション運用」にある、「事前準備」の「複製元ボリューム/複製先ボリュームの設定」以降の作業を実施してください。

参照

クラスタ運用での変更は、「16.4.2.1 運用管理サーバ業務のIPアドレスの変更」を参照してください。

16.4.1.2 管理対象サーバのIPアドレスの変更

以下の手順で、管理対象サーバ(Storageサーバ)のIPアドレスを変更します。

管理対象サーバを論理IPアドレスで運用しており、物理IPアドレスだけが変更になる場合は、作業は不要です。

  1. 変更対象となる管理対象サーバで、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、管理対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。

  2. 変更対象となる管理対象サーバで、AdvancedCopy Managerのデーモンを停止します。停止方法の詳細は、「第8章 デーモンの起動と停止」を参照してください。

  3. 管理対象サーバで、システムのIPアドレスの変更を行います。

  4. 管理対象サーバで、AdvancedCopy Managerのデーモンを起動します。起動方法の詳細は、「第8章 デーモンの起動と停止」を参照してください。

  5. 運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で、サーバ情報変更コマンドを使用してIPアドレスの変更を行います。サーバ情報変更コマンドの詳細は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  6. 当該管理対象サーバに対応付けがされているテープサーバで、サーバ情報変更通知コマンドを使用してテープサーバ管理情報へIPアドレスの変更を反映させます。サーバ情報変更通知コマンドの詳細は、「19.4.12 tbomodsrv(サーバ情報変更通知コマンド)」を参照してください。また、どのテープサーバに対応付けがされているかは、「19.2.1.2 acmsvrdisp(管理対象サーバ構成情報表示コマンド)」で確認できます。

  7. レプリケーション管理機能を使用する場合は、レプリケーション管理の環境を再構築します。
    運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』を参照して、「レプリケーション運用」にある、「事前準備」の「複製元ボリューム/複製先ボリュームの設定」以降の作業を実施してください。

参照

クラスタ運用での変更は、「16.4.2.2 管理対象サーバ業務のIPアドレスの変更」を参照してください。

16.4.1.3 テープサーバのIPアドレスの変更

以下の手順で、テープサーバのIPアドレスを変更します。

  1. テープサーバの運用形態に合わせて以下の手順を行います。

    テープサーバが、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)と兼用の場合は、「16.4.1.1 運用管理サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。テープサーバが管理対象サーバ(Storageサーバ)と兼用の場合は、「16.4.1.2 管理対象サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。

    テープサーバとしてだけ運用している場合は、管理対象サーバの場合と手順は同じです。「16.4.1.2 管理対象サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。

  2. 当該テープサーバに対応付けがされている全管理対象サーバで、管理対象サーバ構成情報設定コマンドを実行して、テープサーバの対応付け情報を更新します。管理対象サーバ構成情報設定コマンドの詳細は、「19.2.1.1 acmsvrset(管理対象サーバ構成情報設定コマンド)」を参照してください。

16.4.1.4 運用管理サーバのポート番号の変更

以下の手順で、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)のポート番号を変更します。

  1. 変更対象の運用管理サーバが管理対象サーバ(Storageサーバ)を兼ねているか確認します。兼ねている際に、変更対象となる運用管理サーバで、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。

  2. 運用管理サーバで、/etc/services に記載されている、AdvancedCopy Managerの通信デーモン(stgxfws)のポート番号を変更します。なお、運用管理サーバ業務(Storage管理サーバ業務)としてクラスタ運用している場合には、運用管理サーバ業務用の通信デーモン(stgxfws_論理ノード名)のポート番号を変更してください。

  3. 運用管理サーバで、管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  4. 当該運用管理サーバが管理している全管理対象サーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、管理対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  5. 当該運用管理サーバが管理している全テープサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、テープサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  6. 運用管理サーバでAdvancedCopy Managerの各種デーモンを再起動します。再起動の方法は、「第8章 デーモンの起動と停止」を参照してください。

  7. レプリケーション管理機能を使用する場合は、レプリケーション管理の環境を再構築します。
    運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』を参照して、「レプリケーション運用」にある、「事前準備」の「複製元ボリューム/複製先ボリュームの設定」以降の作業を実施してください。

参照

クラスタ運用での変更は、「16.4.2.3 運用管理サーバ業務のポート番号の変更」を参照してください。

16.4.1.5 管理対象サーバのポート番号の変更

以下の手順で、管理対象サーバ(Storageサーバ)のポート番号を変更します。

  1. 変更対象となる管理対象サーバで、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、管理対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。

  2. 変更対象となる管理対象サーバで、AdvancedCopy Managerのデーモンを停止します。停止方法の詳細は、「第8章 デーモンの起動と停止」を参照してください。

  3. 管理対象サーバで、AdvancedCopy Managerの通信デーモン(stgxfws)のポート番号を変更します。

    なお、管理対象サーバ業務(Storageサーバ業務)としてクラスタ運用している場合には、管理対象サーバ業務業務用の通信デーモン(stgxfws_論理ノード名)のポート番号を変更してください。

  4. 管理対象サーバで、AdvancedCopy Managerのデーモンを起動します。起動方法の詳細は、「第8章 デーモンの起動と停止」を参照してください。

  5. 運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で、サーバ情報変更コマンドを使用してポート番号の変更を行います。サーバ情報変更コマンドの詳細は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  6. 当該管理対象サーバに対応付けがされているテープサーバで、サーバ情報変更通知コマンドを使用してテープサーバ管理情報へポート番号の変更を反映させます。サーバ情報変更通知コマンドの詳細は、「19.4.12 tbomodsrv(サーバ情報変更通知コマンド)」を参照してください。また、どのテープサーバに対応付けがされているかは、「19.2.1.2 acmsvrdisp(管理対象サーバ構成情報表示コマンド)」で確認できます。

  7. レプリケーション管理機能を使用する場合は、レプリケーション管理の環境を再構築します。
    運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』を参照して、「レプリケーション運用」にある、「事前準備」の「複製元ボリューム/複製先ボリュームの設定」以降の作業を実施してください。

参照

クラスタ運用での変更は、「16.4.2.4 管理対象サーバ業務のポート番号の変更」を参照してください。

16.4.1.6 テープサーバのポート番号の変更

以下の手順で、テープサーバのポート番号を変更します。

  1. テープサーバの運用形態に合わせて以下の手順を行います。

    テープサーバが、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)と兼用の場合は、「16.4.1.4 運用管理サーバのポート番号の変更」を参照してください。テープサーバが管理対象サーバ(Storageサーバ)と兼用の場合は、「16.4.1.5 管理対象サーバのポート番号の変更」を参照してください。

    テープサーバとしてだけ運用している場合は、管理対象サーバの場合と手順は同じです。「16.4.1.5 管理対象サーバのポート番号の変更」を参照してください。

  2. 当該テープサーバに対応付けがされている全管理対象サーバで、管理対象サーバ構成情報設定コマンドを実行して、テープサーバの対応付け情報を更新します。管理対象サーバ構成情報設定コマンドの詳細は、「19.2.1.1 acmsvrset(管理対象サーバ構成情報設定コマンド)」を参照してください。

16.4.1.7 運用管理サーバのサーバ名の変更

以下の手順で、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)のサーバ名を変更します。

  1. 変更対象の運用管理サーバが管理対象サーバを兼ねているか確認します。管理対象サーバを兼ねている場合は、「16.4.1.8 管理対象サーバのサーバ名の変更」の手順に従ってください。その後、手順3,4を行ってください。

  2. 運用管理サーバで、サーバ情報変更コマンドを使用してサーバ名の変更を行います。サーバ情報変更コマンドの詳細は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmmodsrv(サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  3. 当該運用管理サーバが管理している全管理対象サーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、管理対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

  4. 当該運用管理サーバが管理している全テープサーバ上で管理サーバ情報変更コマンドを実行します。管理サーバ情報変更コマンドの詳細は、テープサーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgcmmodnode(管理サーバ情報変更コマンド)」を参照してください。

参照

クラスタ運用での変更は、「16.4.2.5 運用管理サーバ業務のサーバ名の変更」を参照してください。

16.4.1.8 管理対象サーバのサーバ名の変更

以下の手順で、管理対象サーバ(Storageサーバ)のサーバ名を変更します。

  1. 変更対象となる管理対象サーバで、レプリケーション管理機能を使用して複製元または複製先ボリュームを定義している場合は、管理対象サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「複製元/複製先ボリュームの削除」を参照し、複製元/複製先ボリュームの設定を削除してください。

  2. 運用管理サーバ(Storage管理サーバ)で、サーバ情報変更コマンドを使用してサーバ名の変更を行います。サーバ情報変更コマンドの詳細は、運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「サーバ情報変更コマンド」を参照してください。

  3. 当該管理対象サーバに対応付けがされているテープサーバで、サーバ情報変更通知コマンドを使用してテープサーバ管理情報へサーバ名の変更を反映させます。サーバ情報変更通知コマンドの詳細は、「19.4.12 tbomodsrv(サーバ情報変更通知コマンド)」を参照してください。また、どのテープサーバに対応付けがされているかは、「19.2.1.2 acmsvrdisp(管理対象サーバ構成情報表示コマンド)」で確認できます。

  4. レプリケーション管理機能を使用する場合は、レプリケーション管理の環境を再構築します。
    運用管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』を参照して、「レプリケーション運用」にある、「事前準備」の「複製元ボリューム/複製先ボリュームの設定」以降の作業を実施してください。

参照

クラスタ運用での変更は、「16.4.2.6 管理対象サーバ業務のサーバ名の変更」を参照してください。

16.4.1.9 テープサーバのサーバ名の変更

以下の手順で、テープサーバのサーバ名を変更します。

  1. テープサーバの運用形態に合わせて以下の手順を行います。

    テープサーバが、運用管理サーバ(Storage管理サーバ)と兼用の場合は、「16.4.1.7 運用管理サーバのサーバ名の変更」を参照してください。
    テープサーバが管理対象サーバ(Storageサーバ)と兼用の場合は、「16.4.1.8 管理対象サーバのサーバ名の変更」を参照してください。
    テープサーバとしてだけ運用している場合は、管理対象サーバの場合と手順は同じです。「16.4.1.8 管理対象サーバのサーバ名の変更」を参照してください。

  2. 当該テープサーバに対応付けがされている全管理対象サーバで、管理対象サーバ構成情報設定コマンドを実行して、テープサーバの対応付け情報を更新します。管理対象サーバ構成情報設定コマンドの詳細は、「19.2.1.1 acmsvrset(管理対象サーバ構成情報設定コマンド)」を参照してください。

16.4.1.10 デバイス構成の変更

デバイス構成の変更とは、以下のことを指します。

デバイス構成の変更は、以下の手順で行います。なお、本処理は、デバイス構成を変更するボリュームが格納されているディスク内の全ボリュームが対象となります。

  1. 対象となるディスク内にバックアップ対象の業務ボリュームが存在しているか確認します。存在している場合は、業務ボリュームの削除を行います。業務ボリュームの削除方法は、「10.5.4.1 業務ボリュームの削除」を参照してください。

  2. 対象となるディスク内にバックアップボリュームが存在しているか確認します。存在している場合は、バックアップボリュームの削除を行います。バックアップボリュームの削除方法は、「10.5.4.2 バックアップボリュームの削除」を参照してください。

  3. デバイス構成の変更を行います。

  4. 変更後のデバイス構成をAdvancedCopy Managerの管理簿に反映させる必要がありますので、AdvancedCopy Managerに対して、デバイス情報の変更処理を行います。デバイス情報の変更方法は、「10.3.3 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を参照してください。

  5. 削除した業務ボリュームまたはバックアップボリュームを再度バックアップ運用に組み込みます。業務ボリュームまたはバックアップボリュームの追加方法は、「10.3.5 デバイスの運用種別設定」を参照してください。

ポイント

業務ボリューム/バックアップボリュームを削除する(手順1、2)前にデバイス構成の変更(手順3)を行った場合、履歴情報の削除やバックアップ同期処理のキャンセルができないために、業務ボリューム/バックアップボリュームの削除が行えない場合があります。この場合は、緊急操作モードを利用して履歴情報の削除やバックアップ同期処理のキャンセルを行ってください。

緊急操作モードは、「19.2.2.10 acmhistdel(履歴情報削除コマンド)」および「19.2.2.12 acmcancelsync(バックアップ同期処理キャンセルコマンド)」の説明を参照してください。

16.4.1.11 TSMのパスワードの変更

TSMのパスワードは、以下の手順で変更します。

なお、ここでは、次の変更を行う場合の例を記載しています。

Servername:"tapeserver"、nodename:"pw-230"

注意

パスワード変更は、テープに関連する処理が実行されていないときに実行してください。

  1. テープサーバにログインします。

  2. dsmadmc(TSM管理クライアントコマンド)を起動し、TSMの管理者IDでログインしてから、SERVER_PASSWDとCLIENT_PASSWDを変更します。

      # cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin
      # ./dsmadmc
      IBM Tivoli Storage Manager
      コマンド行管理インターフェース - バージョン 5、リリース 5、レベル 3.0
      (c) Copyright by IBM Corporation and other(s) 1990, 2010. All Rights Reserved.
    
      ユーザー ID の入力: admin
    
      パスワードの入力  : admin
    
    セッションの確立、サーバー:PW-230: Solaris SPARC 
      サーバーのバージョン 5、リリース 5、レベル 5.0
      サーバー日付/時刻 : 04/05/2011 12:15:08  最終アクセス : 04/05/2011 12:10:18
    
    tsm: PW-230>update node pw-230 acmacm
    ANR2063I Node SOL10-82 updated.
    
    tsm: PW-230>update admin admin master
    ANR2071I Administrator ADMIN updated.
    
    tsm: PW-230>quit
  3. /etc/opt/FJSVswstm/conf/tsm.confを編集し、SERVER_PASSWDとCLIENT_PASSWDを変更します。

      SERVER_USERID="admin"
      SERVER_PASSWD="master"
      CLIENT_PASSWD="acmacm"
  4. /etc/init.d/initTSMを編集し、SERVER_PASSWDを変更します。

    :
    :
    'stop')
            ID=admin        
            PA=master       
    :
    :
  5. デーモンを停止します。

    # /etc/init.d/initTSM stop
    # /etc/init.d/FJSVswstm stop
    # /opt/swstorage/bin/stopacm
  6. デーモンを起動します。

    # /opt/swstorage/bin/startacm
    # /etc/init.d/FJSVswstm start
    # /etc/init.d/initTSM start
  7. TSMのクライアントにnodename(pw-230)でログインし、テープサーバとTSMの通信で使用しているCLIENT_PASSWDと同期します。

    # cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin
    # ./dsmc
    IBM Tivoli Storage Manager
    コマンド行バックアップ/アーカイブ・クライアント・インターフェース
      クライアント・バージョン 5、リリース 5、レベル 3.0
      クライアント日付/時刻: 04/05/2011 12:19:27
    (c) Copyright by IBM Corporation and other(s) 1990, 2010. All Rights Reserved.
    
    ノード名: PW-230
    ANS1051I 無効なパスワード
    ユーザー ID <PW-230> を入力してください: PW -230
    
    ユーザー ID "PW-230" のパスワードを入力してください:acmacm
    
    セッションの確立、サーバー:PW-230: Solaris SPARC
      サーバーのバージョン 5、リリース 5、レベル 5.0
      サーバー日付/時刻 : 04/05/2011 12:19:27 最終アクセス : 04/05/2011 12:19:27
    
    tsm> quit
  8. dsmadmc(TSM管理クライアントコマンド)を起動し、TSMの管理者IDでログインして、SERVER_PASSWDが変更されたことを確認します。

      # cd /opt/tivoli/tsm/client/ba/bin
      # ./dsmadmc
      IBM Tivoli Storage Manager
      コマンド行管理インターフェース - バージョン 5、リリース 5、レベル 3.0
      (c) Copyright by IBM Corporation and other(s) 1990, 2010. All Rights Reserved.
    
      ユーザー ID の入力: admin
    
      パスワードの入力  : master
    
    セッションの確立、サーバー:PW-230: Solaris SPARC 
      サーバーのバージョン 5、リリース 5、レベル 5.0
      サーバー日付/時刻 : 04/05/2011 12:19:56  最終アクセス : 04/05/2011 12:10:18
    
    tsm: PW-230>quit

16.4.1.12 リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更

AdvancedCopy Managerマネージャー導入時のリポジトリのセットアップで指定した“リポジトリアクセスユーザー”に関し、ユーザーをOS上で削除した場合や、指定したユーザー名に対するパスワードをOS上で変更した場合は、リポジトリアクセスユーザー変更コマンドを使用して“リポジトリアクセスユーザー”の情報を再設定します。

リポジトリアクセスユーザー変更コマンドは、「19.3.2 stguserset(リポジトリアクセスユーザー変更コマンド)」を参照してください。

参照