ETERNUS SF Manager(Solaris版)をインストールする手順には、以下の2通りがあります。
デフォルトインストール
「表3.6 ETERNUS SF Manager(Solaris版)のインストールパラメーター」の初期値を使ってインストールします。
カスタムインストール
「表3.6 ETERNUS SF Manager(Solaris版)のインストールパラメーター」が記録されているファイルをインストールパラメーターファイルと呼びます。
カスタムインストールでは、文字コード、ポート番号、およびDBセットアップ用の値を変更したインストールパラメーターファイルを使用します。
分類 | パラメーター | 意味 | 初期値 |
---|---|---|---|
インストールするプログラムの種類 | Install_function | インストールするプログラム
| 1 |
文字コード | Character_code | AdvancedCopy Managerで使用する文字コード
| 1 |
ポート番号 | ETERNUS_SF_Manager_Apache_service | Webコンソールサービス用ポート番号 | 9855 |
Communications_service_1 | 通信サービス1用ポート番号 | 1226 | |
Communications_service_2 | 通信サービス2用ポート番号 | 4917 | |
Repository_service_1 | リポジトリサービス1用ポート番号 | 22004 | |
Repository_service_2 | リポジトリサービス2用ポート番号 | 15432 | |
Remote_access_service | リモートアクセスサービス用ポート番号 | 9851 | |
Exclusive_control_service | 排他制御サービス用ポート番号 | 9852 | |
Internal_Port_1 | 内部で使用する通信ポート番号 | 8005 | |
DBセットアップ用 | DB_file_directory | DBファイル用ディレクトリ | /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/db |
RDB_dictionary_directory | RDBディクショナリ用ディレクトリ | /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/dic | |
RDB_log_file_directory | RDBログファイル用ディレクトリ | /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/log | |
Repository_DB_space_directory | リポジトリDBスペース用ディレクトリ | /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/dbsp | |
Repository_data_size | リポジトリDBサイズ(MB) | 65 | |
Management_server_IP_address | 運用管理サーバのIPアドレス(注) | なし |
注: 運用管理サーバが複数のIPアドレスを持つ場合は、すべてのAdvancedCopy Managerエージェントから運用管理サーバに、通信可能なIPアドレスを指定してください。
ETERNUS SF Manager(Solaris版)をインストールする手順は、以下のとおりです。
注意
インストール前に以下の作業を行います。
システムがシャドウパスワードを使う設定になっているか確認してください。シャドウパスワードを使わない設定になっている場合は、シャドウパスワードを使う設定に変更してください。
リポジトリ用データベースにアクセスするユーザーを、オペレーティングシステムに登録しておきます。
詳細は「3.1.5 リポジトリ用データベースアクセスユーザーの登録(Solaris/Linux環境だけ)」を参照してください。
インストール先ディレクトリは変更できません。
作業を行うサーバに、root(スーパーユーザー)でログインします。
ローカルファイルシステムがマウントされていることを確認します。
マウントされていない場合は、以下のコマンドを実行してローカルファイルシステムをマウントします。
# /usr/sbin/mountall -l
DVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM 15.0 メディアパック (Solaris版) マネージャープログラム」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMをマウントします。
以下のコマンド実行例では、DVD-ROMドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c0t4d0s0」としています。DVD-ROMドライブのデバイス名は、装置によって異なります。
# mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 <DVD-ROMのマウントポイント>
カスタムインストールの場合は、インストールパラメーターファイルを編集します。
インストールパラメーターファイルは以下に格納されていますので、任意の場所にコピーして編集します。
<DVD-ROMマウントポイント>/Manager_unix/install_parameter.txt
インストールシェルが格納されているディレクトリに移動します。
# cd <DVD-ROMのマウントポイント>/Manager_unix
インストールシェルを実行します。
デフォルトインストールの場合
# ./esfinstall.sh
カスタムインストールの場合
手順5で編集したインストールパラメーターファイルを、絶対パス名で指定します。
# ./esfinstall.sh -s インストールパラメーターファイルの絶対パス名
インストール情報が表示されます。表示例を以下に示します。
インストールを続行する場合は"y"を、中断する場合は"q"を入力します。
+--------------------------------------------------------------+ | ETERNUS SF V15.0 | | | | All Rights Reserved, Copyright (C) FUJITSU LIMITED 2012 | +--------------------------------------------------------------+ Setting of installation parameter file. Install_function: ETERNUS SF Manager Character_code: EUC
Port number
ETERNUS_SF_Manager_Apache_service: 9855 Communications_service_1: 1226 Communications_service_2: 4917 Repository_service_1: 22004 Repository_service_2: 15432 Remote_access_service: 9851 Exclusive_control_service: 9852 Internal_Port_1: 8005 Internal_Port_2: 8009 Internal_Port_3: 18443 Internal_Port_4: 24916 Internal_Port_5: 24917 Repository database setup DB_file_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/db RDB_dictionary_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/dic RDB_log_file_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/log Repository_DB_space_directory: /var/opt/FJSVswstf/sfwswstf/dbsp Repository_data_size: 65 Management_server_IP_address: Do you want to continue the installation? [y,q]:
インストールに成功すると、以下のメッセージが出力されます。
INFO: ETERNUS SF was installed successfully.
インストール中にエラーが発生すると以下のメッセージが表示され、ETERNUS SF managerを構成するソフトウェアはインストールされません。
ポート番号が重複していた場合
ERROR: The specified port number is duplicate with following service.: foo 9855/tcp ERROR: Installation has failed.
対処: ポート番号が重複しないようにインストールパラメーターファイルを設定し、カスタムインストールを行ってください(手順7参照)。
FJSVccmなどがすでにインストールされていた場合
ERROR: The following product has been already installed on this system.: ETERNUS SF AdvancedCopy Manager Copy Control Module ERROR: Installation has failed.
対処: すでにインストールされているソフトウェア(この場合は FJSVccm)をアンインストールしてください。
DVD-ROM内以外のディレクトリに移動します。移動例を以下に示します。
# cd
DVD-ROMをアンマウントします。
# umount <DVD-ROMのマウントポイント>
DVD-ROM媒体を、DVD-ROMドライブから取り出します。
以上で、ETERNUS SF Manager(Solaris版)のインストールは終了です。
ポイント
データベース作成後もシャドウパスワードを使う設定のまま運用してください。
インストールパラメーターファイルに運用管理サーバのIPアドレスが指定されていない場合は、インストール時に運用管理サーバのIPアドレスが自動設定されます。インストール完了後、必要に応じてIPアドレスを変更してください。IPアドレスの変更方法は、Solaris版の『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「運用管理サーバのIPアドレスの変更」を参照してください。
リポジトリ用データベースにアクセスするユーザーとして、「3.1.5 リポジトリ用データベースアクセスユーザーの登録(Solaris/Linux環境だけ)」で登録したユーザー情報を自動設定します。インストール完了後、必要に応じてユーザー情報を変更してください。ユーザー情報の変更は、Solaris版の『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更」を参照してください。