ping監視は、ネットワーク機器の通信状態を監視します。通信相手システムをping監視先に設定することで、通信相手システムのシステムダウンを検出することもできます。ネットワーク機器のリンク状態に加えて通信状態までを監視することで、ネットワークの信頼性を高めることができます。
注意
ping監視機能を利用しなくてもGLSは動作しますが、ネットワーク機器の通信異常は検出されなくなります。ネットワークの信頼性を高めるため、ping監視機能を利用することをお勧めします。
なお、ping監視機能を利用するには、IPアドレスを割り当てられるネットワーク機器が必要です。
ping監視をする場合は、仮想アダプターが束ねるすべての物理アダプターに対して設定してください。束ねられる物理アダプターのうち、一方だけを設定することはできません。
以下の条件を例に、ping監視の設定方法を説明します。
仮想アダプター: sha0
物理アダプター: ローカル エリア接続 1、ローカル エリア接続 2
スイッチのIPアドレス: 192.168.2.10、192.168.2.20
図3.8 ping監視の設定例
ping監視の設定は、hanetpollコマンドを使用します。hanetpollコマンドは、“Administrators”グループのユーザーで実行してください。
物理アダプター(ローカル エリア接続 1およびローカル エリア接続 2)に、監視先として設定するスイッチのIPアドレス(192.168.2.10および192.168.2.20)を指定し、hanetpollコマンドを実行します。
> hanetpoll create -t "ローカル エリア接続 1" -p 192.168.2.10,192.168.2.20 FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally. > hanetpoll create -t "ローカル エリア接続 2" -p 192.168.2.10,192.168.2.20 FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally. |
ポイント
通信相手システムを監視先に設定することで、通信先からのping応答の有無も検出できます。また、通信相手システムを監視先とした際の、アダプターの切替え動作も指定できます。設定の詳細は、“6.2.4 hanetpoll”を参照してください。