設計に従ってネットワークの設定を行ったら、トラブルを事前に防ぐため、以下のチェックシートを使用してネットワークの設定内容を確認してください。
設定内容に問題がある場合は、“3.2.2 ネットワーク構成の設計”から見直してください。
確認項目
チェック項目
確認結果
ケーブル
接続
ケーブルが抜けていないか
ケーブルが破損していないかスイッチにおいてケーブルが接続されているポートのLEDランプが点灯しているか確認してください。点灯していない場合はケーブルを交換してください。
ケーブルは正しく接続されているか
結線状態は正しいかブレードサーバの場合、筐体内のサーバ設置場所やネットワークポートの設定により、内部結線が変わってきます。
種別
使用しているケーブルの種類(ストレートケーブル、クロスケーブル)は正しいかケーブルの種別を自動認識する機能(Auto-MDIX)は、通信モードをオートネゴシエーションに設定しないと有効にならない場合があります。詳細は、スイッチのマニュアルを確認してください。
使用しているケーブルのカテゴリ(カテゴリ5、カテゴリ5e等)が、通信速度とケーブル長に合ったものになっているか
スイッチの設定
STP
STP(Spanning Tree Protocol)の設定STPが設定されている場合、STPの仕様により、物理アダプターのリンクアップ時に物理アダプターが接続されているポートがブロックされ、しばらく通信できなくなることがあります。ポートがブロックされる前にGLSによってアダプターが切り替えられないように、必要に応じて、ping監視の間隔を変更してください。変更方法の詳細は、“6.2.4 hanetpoll”を参照してください。
VLAN ID
VLAN IDの設定に誤りがないか
通信モード
自ノードで使用しているインターフェースとスイッチのポートに設定されている通信モードに不整合がないかスイッチと自ノードで通信モードが異なる場合、衝突が発生しパケットロストが多発する場合があります。(例:自ノード側をオートネゴシエーション、スイッチ側を全二重固定に設定した場合)なお、イーサネットで接続する機器同士は、以下のいずれかの通信モードである必要があります。
オートネゴシエーション-オートネゴシエーション
100M全二重-100M全二重
100M半二重-100M半二重
10M全二重-10M全二重
10M半二重-10M半二重
IPアドレス
スイッチがping監視の監視先になっている場合、IPアドレスが設定されているか。そのIPアドレスが他のネットワーク機器およびサーバと重複していないか
NICの速度
自ノード内でNICの速度が混在していないか
ネットワーク構成
GLSがサポートするネットワーク接続形態か
注意
STPを設定すると、伝送路の異常によるケーブル交換後、しばらく通信が行われなくなることがありますが、1~2分程待つと、通信は再開されます。