富士通ミドルウェアのパッチはSystemwalker Centric Managerと連携して管理します。作業の流れを以下の図に示します。
図1.2 富士通ミドルウェアのパッチ管理の流れ
パッチ配付・適用【Systemwalker Centric Managerでの操作】
SystemwalkerCentric Managerのソフトウェア修正管理機能を使用して、UpdateSiteから取得したパッチを業務サーバに配付し、業務サーバ上でUpdateAdvisorを使用してパッチを適用します。
修正適用情報の更新【Systemwalker Centric Managerでの操作】
SystemwalkerCentric Managerのソフトウェア修正管理機能を使用して、業務サーバの修正適用情報を更新し、Systemwalker Centric Managerのインベントリデータベースに格納します。
パッチ適用情報取得
Systemwalker Software Configuration ManagerがSystemwalker Centric Managerの運用管理サーバからパッチ適用情報を取り出してCMDBに格納します。
パッチ適用状況参照
インフラ管理者、テナント管理者、およびテナント利用者は、管理コンソールにログインしてパッチ適用状況を確認します。
それぞれの役割ごとに運用操作の流れを説明します。
作業の流れ | 本製品を利用する人 | マニュアル該当箇所 | |||
---|---|---|---|---|---|
インフラ管理者 | テナント管理者 | テナント利用者 | |||
1 | パッチ配付 | ○ | - | - | Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。 |
パッチ適用 | - | - | ○ | ||
2 | 修正適用情報の更新 | ○ | - | - | Systemwalker Centric Managerのマニュアルを参照してください。 |
3 | パッチ適用情報取得 | ○ | - | - | 『リファレンスガイド』の「実態レコードの収集要求コマンド」 |
4 | パッチ適用状況参照 | ○ | ○ | ○ | 『操作ガイド』の「パッチ管理」 |
○:作業を実施する
-:作業を実施しない
サーバ配備/返却時のSystemwakler Centric Managerでの操作
ServerView Resource Orchestratorでサーバを配備した場合、および、サーバを返却した場合、Systemwakler Centric Managerの運用管理者が、運用管理クライアントを使ってインベントリ情報を更新する必要があります。
運用管理者に配備、返却を通知するには、ServerView Resource Orchestratorに利用者を登録するとき、メールアドレスに運用管理者、利用者を含むメーリングリストを指定してください。これにより、サーバの配備時、返却時に運用管理者がそのサーバの情報を得ることができます。
参考
事前にServerView Resource OrchestratorのL-Platform管理画面から送信されるメールの設定が有効になっている必要があります。設定方法は『ServerView Resource Orchestrator V3.0 Cloud Edition 導入ガイド』の「L-Platform管理画面から送信されるメールの設定」を参照してください。
インベントリ情報の更新は、以下の手順で行ってください。
インベントリ情報および修正適用状況をインベントリデータベースに登録します。
Systemwakler Centric Managerの運用管理クライアントからSystemwalkerコンソールを起動して、[資源配付]ウィンドウを起動します。
[資源配付]ウィンドウから、[対象システム]ウィンドウの[システム構成表示]で、追加したい業務サーバの上位のサーバを選択し、[オブジェクト]メニューの[新規作成]-[サーバ]を選択して[サーバの追加]ダイアログボックスを呼び出し、必要な項目を設定します。
[対象システム]ウィンドウで追加したサーバを選択して右クリックし、ポップアップメニューから[インベントリ収集]を選択して、インベントリ情報を収集します。
ソフトウェア修正管理機能を使用して業務サーバへのパッチ配付および修正適用状況の更新を実施します。
備考.
配備するサーバのイメージには、あらかじめSystemwakler Centric Managerの業務クライアントとUpdateAdvisor(ミドルウェア)をインストールしてください。
注意
サーバに複数NICが設定されている場合、ServerView Resource OrchestratorのL-Platform管理画面で制御NICに表示されているIPアドレスを、Systemwakler Centric Manageでサーバ追加時のIPアドレスに指定してください。
インベントリ情報および修正適用状況をインベントリデータベースから削除します。
Systemwakler Centric Managerの運用管理クライアントからSystemwalkerコンソールを起動して、[資源配付]ウィンドウを起動します。
[資源配付]ウィンドウから、[対象システム]ウィンドウの[システム構成表示]で、削除された業務サーバを選択して右クリックし、ポップアップメニューから[削除]を選択します。
Systemwalkerコンソールの機能選択メニューから、[編集]を選択します。
[ノード一覧]ツリーから削除したサーバのノードを選択して右クリックし、ポップアップメニューから[削除]を選択します。
インベントリ情報を更新が完了したあと、以下のコマンドを実行し、SystemwaklerCentric Managerのインベントリデータベースからのディスカバリを実施してください。
cmdbrefresh.exe -q type=AGT_CENTINV |
cmdbrefreshコマンドの詳細は『リファレンスガイド』の「コマンドリファレンス」を参照してください。