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Systemwalker Software Configuration Manager 解説書
Systemwalker

1.4 導入効果

Systemwalker Software Configuration Managerを導入すると、以下の効果が得られます。

センタ内のすべてのサーバのパッチの最新性の維持

ソフトウェアスタック(OS/ミドル/アプリ)、パッチ適用状況は、個々のシステム管理者がエクセルなどで管理しており、ソフトウェアの変更(セキュリティパッチの適用など)による影響調査に時間がかかり、システム数が膨大になるほど、調査対象や対象項目が漏れる危険もあります。また、1台ごとに管理者がパッチを適用するには、作業量が膨大となり大変です。

Systemwalker Software Configuration Managerを導入すると、ソフトウェアスタックを含むシステム構成情報としてパッチ情報を一元的に管理し、センター内のパッチ未適用サーバの一覧表示します。未適用サーバにはテナント利用者へのパッチ適用を推進します。


図1.3 導入効果1(センター内のすべてのサーバのパッチの最新性の維持)


クラウドで動的配備したリソース情報を自動収集し見える化

クラウドで配備した動的なリソース(サーバ、IPアドレスなど)について、全システムを手作業で確認するには、時間と手間がかかり作業者負担が大きくなります。また、配備したリソースの解約やパッチ適用などにより、タイムリーに正確なリソース状況を把握することは困難です。

Systemwalker Software Configuration Managerを導入すると、データンセンター内の全システム情報を自動で検知し収集(ディスカバリ)します。これによりインフラ管理者は、クラウド環境で配備したリソースについても、タイムリーに正確なシステム構成情報を把握できます。


図1.4 導入効果2(クラウドで動的配備したリソース情報を自動収集し見える化)


管理者が属するテナント・権限に応じた、構成情報の見える化

構成管理には、データセンター内のシステム情報など、大量の情報が収集されます。管理者が構成管理に存在する全情報を見える・操作できる状態にあると、管理者が担当以外の操作ができてしまうことによる誤操作、範囲外の情報公開による情報漏洩が発生する危険性があります。

Systemwalker Software Configuration Managerを導入すると、運用管理者のテナント情報や権限に従い、見える範囲・操作できる範囲を限定できます。これにより、誤操作防止、セキュリティリスクの低減を実現できます。さらに、担当者自身が運用・保守を行う情報だけを扱うことで作業負担の低減を達成できます。


図1.5 導入効果3(管理者が属するテナント・権限に応じた、構成情報の見える化)

ソフトウェアパラメーター設定によるシステム構築時間短縮と人的ミス削減

ICTリソースをプライベートクラウドに集約しただけのシステムでは、利用部門ごとにOS、ミドルウェア、およびアプリケーションの組合せやバージョンレベルが異なるため、クウラドシステムの構築にかなりの工数がかかっていました。また、人手によるシステム構築のため、人的ミスが発生していました。

ソフトウェアパラメーター設定機能は、ServerView Resource OrchestratorでL-Platformを配備する場合に、搭載しているソフトウェアのパラメーターを設定する機能です。ソフトウェアへのパラメーター設定を自動化することにより、インフラ管理者やテナント管理者の作業負担を軽減することができます。さらに、クローニングイメージに対して、複数のソフトウェアのパラメーター情報を定義できるため、クローニングイメージ数を削減でき、管理コストを削減できます。また、L-Serverの利用用途ごとに定義されたソフトウェアのパラメーター情報を、L-Platformの配備時に自動設定できるため、テナント利用者は即座にL-Serverが利用できます。


図1.6 導入効果4(ソフトウェアパラメーター設定によるシステム構築時間の短縮と人的ミス削減)