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Systemwalker Runbook Automation テンプレート利用ガイド
Systemwalker

4.7.2 Web3階層システムを停止する

Web3階層システムの起動/停止テンプレートで提供するWeb3階層システムを停止する自動運用プロセスの以下の項目について説明します。

4.7.2.1 処理概要

Web3階層システムの停止テンプレートでは、システムを停止するために、以下の順番で処理します。

  1. Webサーバの負荷分散解除を行います。負荷分散解除に失敗した場合、エラー通知をメール送信後、停止を終了します。

  2. WebサーバのInterstageサービスを停止します。サービス停止に失敗した場合、エラー通知をメール送信後、停止を終了します。

  3. Webサーバを停止します。

  4. Webサーバの停止に失敗した場合は、エラー通知をメール送信後、停止を終了します。

  5. Webサーバの停止確認まで待機します。

  6. Webサーバの電源状態を取得します。

  7. Webサーバの電源がオンである場合、または電源状態取得が失敗した場合、エラー通知をメール送信後、停止を終了します。

  8. APサーバを停止します。

  9. APサーバの停止に失敗した場合は、エラー通知をメール送信後、停止を終了します。

  10. APサーバの停止確認まで待機します。

  11. APサーバの電源状態を取得します。

  12. APサーバの電源がオンである場合、または電源状態取得が失敗した場合、エラー通知をメール送信後、停止を終了します。

  13. DBサーバを停止します。

  14. DBサーバの停止に失敗した場合は、エラー通知をメール送信後、停止を終了します。

  15. DBサーバの停止確認まで待機します。

  16. DBサーバの電源状態を取得します。

  17. DBサーバの電源がオンである場合、または電源状態取得が失敗した場合、エラー通知をメール送信後、停止を終了します。

  18. 停止完了通知をメール送信します。


自動運用プロセスは運用に応じて、変更を行ってください。

自動運用プロセスは、以下に示す運用操作部品が配置されています。

表4.8 運用操作部品の配置

名前

使用する運用操作部品名

使用目的

負荷分散解除1~2

負荷分散の対象から切離し

Webサーバを負荷分散対象から切り離します。

Interstage停止1~2

サービスを停止

WebサーバのInterstageサービスを停止します。

Webサーバn停止
(n=1~2)

OSを停止

Webサーバを停止します。

Webサーバnの電源状態を取得
(n=1~2)

サーバの電源状態取得

Webサーバの電源状態を取得します。

APサーバn停止
(n=1~2)

OSを停止

APサーバを停止します。

APサーバnの電源状態を取得
(n=1~2)

サーバの電源状態取得

APサーバの電源状態を取得します。

DBサーバ停止

OSを停止

DBサーバを停止します。

DBサーバの電源状態を取得

サーバの電源状態取得

DBサーバの電源状態を取得します。

停止完了通知

メールを送信

サーバ停止の完了通知をメール送信します。

エラー通知1~3

サーバ停止のエラー通知をメール送信します。

4.7.2.2 自動運用プロセスに設定されている入力値の変更

自動運用プロセスの以下の設定が必要です。

ユーザ定義属性

自動運用プロセスのユーザ定義属性に値の設定が必要です。以下に従い値を入力してください。

表4.9 自動運用プロセスのユーザ定義属性

ユーザ定義属性名

入力値

用途

webserver1_hostname

Webサーバのホスト名またはIPアドレス

以下の値として使用。

  • 負荷分散解除を行う運用操作部品のlbhostnameパラメーター

  • Interstageサービスの停止を行う運用操作部品のhostnameパラメーター

  • Webサーバ停止を行う運用操作部品のhostnameパラメーター

  • Webサーバの電源状態を取得する運用操作部品のhostnameパラメーター

webserver2_hostname

apserver1_hostname

APサーバのホスト名またはIPアドレス

APサーバ停止を行う運用操作部品のhostnameパラメーター、およびAPサーバの電源状態を取得する運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

apserver2_hostname

dbserver_hostname

DBサーバのホスト名またはIPアドレス

DBサーバ停止を行う運用操作部品のhostnameパラメーター、およびDBサーバの電源状態を取得する運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

ipcom_hostname

負荷分散を行うIPCOMの運用管理用ネットワークに設定されているホスト名またはIPアドレス

負荷分散解除を行う運用操作部品のhostnameパラメーター値として使用

isa_servicename

Webサーバで停止するInterstageサービスのサービス名

Interstageサービスの停止を行う運用操作部品のserviceパラメーターの値として使用

smtp_server

送信メール(SMTP)サーバのホスト名またはIPアドレス

停止完了通知/エラー通知をメール送信する運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

from_address

停止完了通知/エラー通知メールの送信元アドレス

停止完了通知/エラー通知をメール送信する運用操作部品のfromaddressパラメーターの値として使用

to_address

停止完了通知/エラー通知メールの送信先アドレス

停止完了通知/エラー通知をメール送信する運用操作部品のtoaddressパラメーターの値として使用

manager_server

送信するメール本文内に記述するWebコンソールのURLのホスト名

停止完了通知/エラー通知をメール送信する運用操作部品のtextパラメーターの値において、WebコンソールのURLの記述として使用

運用操作部品の入力情報

以下の運用操作部品の入力情報に対して、必要に応じてパラメーターに値を設定してください。

以下に従い、パラメーターの値を入力してください。

表4.10 運用操作部品の入力情報

運用操作部品名

パラメーター名

入力値

停止完了通知

smtpusername (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザー名

smtppassword (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザーのパスワード

エラー通知1~3

smtpusername (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザー名

smtppassword (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザーのパスワード

注)
メール送信時にSMTPサーバへの認証が必要な環境の場合に、設定してください。

Delayノードのタイマー値

Delayノードのタイマーに対して、必要に応じて待機時間の設定をしてください。設定内容を以下に示します。

表4.11 タイマーの設定情報

名前

タイマー名

設定値

Webサーバ停止確認待機

wait_web1_server

サーバ停止後からサーバの電源状態取得を行うまでに待機する時間。
デフォルトでは5分が設定されています。

wait_web2_server

APサーバ停止確認待機

wait_ap1_server

wait_ap2_server

DBサーバ停止確認待機

wait_db_server

参照

自動運用プロセスの変更方法については“Systemwalker Runbook Automation Studio利用ガイド”を参照してください。