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Systemwalker Runbook Automation テンプレート利用ガイド
Systemwalker

4.7.1 Web3階層システムを起動する

Web3階層システムの起動/停止テンプレートで提供するWeb3階層システムを起動する自動運用プロセスの以下の項目について説明します。

4.7.1.1 処理概要

Web3階層システムの起動テンプレートでは、システムを起動するために、以下の順番で処理します。

  1. DBサーバを起動します。

  2. DBサーバの起動に失敗した場合は、エラー通知をメール送信後、起動を終了します。

  3. DBサーバの稼働確認まで待機します。

  4. DBサーバの稼働確認をします。

  5. DBサーバが非稼働である場合、または稼働確認が失敗した場合、エラー通知をメール送信後、起動を終了します。

  6. APサーバを起動します。

  7. APサーバの起動に失敗した場合は、エラー通知をメール送信後、起動を終了します。

  8. APサーバの稼働確認まで待機します。

  9. APサーバの稼働確認をします。

  10. APサーバが非稼働である場合、または稼働確認が失敗した場合、エラー通知をメール送信後、起動を終了します。

  11. Webサーバを起動します。

  12. Webサーバの起動に失敗した場合は、エラー通知をメール送信後、起動を終了します。

  13. Webサーバの稼働確認まで待機します。

  14. Webサーバの稼働確認をします。

  15. Webサーバが非稼働である場合、または稼働確認が失敗した場合、エラー通知をメール送信後、起動を終了します。

  16. WebサーバのInterstageサービスの起動確認をします。Interstageサービスが起動されていない場合、またはInterstageサービスの起動確認が失敗した場合、エラー通知をメール送信後、起動を終了します。

  17. Webサーバを負荷分散対象に組み込みます。組込みに失敗した場合は、エラー通知をメール送信後、起動を終了します。

  18. 起動完了通知をメール送信します。


自動運用プロセスは運用に応じて、変更を行ってください。

自動運用プロセスは、以下に示す運用操作部品が配置されています。

表4.4 運用操作部品の配置

名前

使用する運用操作部品名

使用目的

DBサーバ起動

サーバを起動

DBサーバを起動します。

DBサーバ稼働状態確認

ノードの稼働状態確認

DBサーバの稼働状態を確認します。

APサーバn起動
(n=1~2)

サーバを起動

APサーバを起動します。

APサーバn稼働状態確認
(n=1~2)

ノードの稼働状態確認

APサーバの稼働状態を確認します。

Webサーバn起動
(n=1~2)

サーバを起動

Webサーバを起動します。

Webサーバn稼働状態確認
(n=1~2)

ノードの稼働状態確認

Webサーバの稼働状態を確認します。

Interstage起動確認1~2

サービス/プロセスの起動確認

WebサーバのInterstageサービスの起動を確認します。

負荷分散設定1~2

負荷分散の対象へ組込み

Webサーバを負荷分散の対象へ組み込みます。

起動完了通知

メールを送信

サーバ起動の完了通知をメール送信します。

エラー通知1~3

サーバ起動のエラー通知をメール送信します。

4.7.1.2 自動運用プロセスに設定されている入力値の変更

自動運用プロセスの以下の設定が必要です。

ユーザ定義属性

自動運用プロセスのユーザ定義属性に値の設定が必要です。以下に従い値を入力してください。

表4.5 自動運用プロセスのユーザ定義属性

ユーザ定義属性名

入力値

用途

dbserver_hostname

DBサーバのホスト名またはIPアドレス

DBサーバ起動/DBサーバ稼働状態確認を行う運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

apserver1_hostname

APサーバのホスト名またはIPアドレス

APサーバ起動/APサーバ稼働状態確認を行う運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

apserver2_hostname

webserver1_hostname

Webサーバのホスト名またはIPアドレス

以下の値として使用。

  • Webサーバ起動/Webサーバ稼働状態確認を行う運用操作部品のhostnameパラメーター

  • 負荷分散設定を行う運用操作部品のlbhostnameパラメーター

  • Interstageサービスの起動確認を行う運用操作部品のhostnameパラメーター

webserver2_hostname

isa_servicename

WebサーバのInterstageサービスのサービス名

初期値として"FJapache"を設定しています。必要に応じて変更してください。

Interstageサービスの起動確認を行う運用操作部品のserviceパラメーター値として使用

isa_processname

WebサーバのInterstageサービスのプロセス名

初期値として"ihsrlog"を設定しています。必要に応じて変更してください。

Interstageサービスの起動確認を行う運用操作部品のprocessパラメーター値として使用

ipcom_hostname

負荷分散を行うIPCOMの運用管理用ネットワークに設定されているホスト名またはIPアドレス

負荷分散設定を行う運用操作部品のhostnameパラメーター値として使用

smtp_server

送信メール(SMTP)サーバのホスト名またはIPアドレス

起動完了通知/エラー通知をメール送信する運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

from_address

起動完了通知/エラー通知メールの送信元アドレス

起動完了通知/エラー通知をメール送信する運用操作部品のfromaddressパラメーターの値として使用

to_address

起動完了通知/エラー通知メールの送信先アドレス

起動完了通知/エラー通知をメール送信する運用操作部品のtoaddressパラメーターの値として使用

manager_server

送信するメール本文内に記述するWebコンソールのURLのホスト名

起動完了通知/エラー通知をメール送信する運用操作部品のtextパラメーターの値において、WebコンソールのURLの記述として使用

運用操作部品の入力情報

以下の運用操作部品の入力情報に対して、必要に応じてパラメーターに値を設定してください。

以下に従い、パラメーターの値を入力してください。

表4.6 運用操作部品の入力情報

運用操作部品名

パラメーター名

入力値

起動完了通知

smtpusername (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザー名

smtppassword (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザーのパスワード

エラー通知1~3

smtpusername (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザー名

smtppassword (注)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザーのパスワード

注)
メール送信時にSMTPサーバへの認証が必要な環境の場合に、設定してください。

Delayノードのタイマー値

Delayノードのタイマーに対して、必要に応じて待機時間の設定をしてください。設定内容を以下に示します。

表4.7 タイマーの設定情報

名前

タイマー名

設定値

DBサーバ稼働確認待機

wait_db_server

サーバ起動後からサーバ稼働確認を行うまでに待機する時間。
デフォルトでは5分が設定されています。

APサーバ稼働確認待機

wait_ap1_server

wait_ap2_server

Webサーバ稼働確認待機

wait_web1_server

wait_web2_server

参照

自動運用プロセスの変更方法については“Systemwalker Runbook Automation Studio利用ガイド”を参照してください。