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Systemwalker Runbook Automation 導入ガイド
Systemwalker

C.2.5 Systemwalker Runbook Automation インストール準備コマンドの実行

インストール準備コマンドにより、Systemwalker Runbook Automation V15.0.0の導入を行うために必要な製品のアンインストール処理を実施します。インストール準備コマンドは、Systemwalker Runbook Automation メディアパック(V15.0.0)に格納されていますので、DVD-ROMをマウント後、インストール準備コマンドを実行してください。

インストール準備コマンドは管理者権限を持ったユーザーで実行する必要があります。

インストール準備コマンドの格納先と実行形式

インストール準備コマンドの格納先は以下の通りです。

【Windows】

[DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\swrba_prepare_install.exe

【Linux】

[DVD-ROMのマウントポイント]/tool/inst/swrba_prepare_install

インストール準備コマンドの実行形式は以下の通りです。

【Windows】

[DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\swrba_prepare_install.exe -f パラメタ入力ファイル -m メディアマウント先 -d 作業用領域

【Linux】

[DVD-ROMのマウントポイント]/tool/inst/swrba_prepare_install -f パラメタ入力ファイル -m メディアマウント先 -d 作業用領域

インストール準備コマンドに指定するオプション

コマンドに指定する各オプションの形式は以下の通りです。

-f パラメタ入力ファイル

インストール準備コマンドで使用するパラメタ入力ファイルを、半角英数字および記号(半角ピリオド、半角アンダースコア)で100文字以内の完全パスで指定します。

-m メディアマウント先

“Systemwalker Runbook Automation メディアパック (15.0.0) ”のマウント先ドライブを指定します。

-d 作業用領域

作業用領域として使用する空ディレクトリを、半角英数字25文字以内の完全パスで指定します。

エラー後の再実行時には、作業用領域にファイルやディレクトリが存在する場合がありますが、それらは削除せずに、同じディレクトリを指定してください。詳細は、“異常時の対処方法”を参照してください。

パラメタ入力ファイルについて

インストール準備コマンドを使用するためには、アップグレード元となるSystemwalker Runbook Automationのバージョン・レベルや、Interstageシングル・サインオンの利用有無に合わせて、あらかじめパラメタ入力ファイルを作成する必要があります。パラメタ入力ファイルの雛形を以下の場所に格納していますので、必要に応じてこのファイルを複写し、パラメタの編集を行ってください。

【Windows】

アップグレード元のバージョン・レベル

Interstageシングル・サインオンの利用有無

パラメタ入力ファイルの格納場所

Systemwalker Runbook Automation V14.1.0

有り

[DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\sample\swrbaInstParam_v14.1.0_ISSO

無し

[DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\sample\swrbaInstParam_v14.1.0

Systemwalker Runbook Automation V14.1.0A

有り

[DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\sample\swrbaInstParam_v14.1.0A_ISSO

無し

[DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\sample\swrbaInstParam_v14.1.0A

【Linux】

アップグレード元のバージョン・レベル

Interstageシングル・サインオンの利用有無

パラメタ入力ファイルの格納場所

Systemwalker Runbook Automation V14.1.0

利用している

[DVD-ROMのマウントポイント]/tool/inst/sample/swrbaInstParam_v14.1.0_ISSO

利用していない

[DVD-ROMのマウントポイント]/tool/inst/ sample/swrbaInstParam_v14.1.0

ファイルの形式は以下の通りです。(swrbaInstParam_v14.1.0_ISSOを例にしています。)

【Windows】

[ENV]

SSO_FQDN=

SSO_REP_NAME=rep001

SSO_PORT_NUM=389

SSO_MANAGER_DN=cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

SSO_MANAGER_DN_PASSWORD=

[INST]

HTTP_LISTENER_PORT=28080

MANAGEMENT_HTTP_LISTENER_PORT=12001

IIOP_PORT=23600

IIOP_SSL_PORT=23601

IIOP_MUTUALAUTH_PORT=23602

JMX_ADMIN_PORT=8686

SUBSYSTEM=9

JOBSCH_PORT=9690

JOBEXE_PORT=9691

EXECUTION_USER_PASSWD=

[SETUP]

MESSAGE_BROKER_PORT=7676

SERVER_PORT=23700

SCH_USER_NAME=swrbasch

SCH_USER_PASSWD=systemwalker#2

【Linux】

[ENV]

SSO_FQDN=

SSO_REP_NAME=rep001

SSO_PORT_NUM=389

SSO_MANAGER_DN=cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

SSO_MANAGER_DN_PASSWORD=

[INST]

HTTP_LISTENER_PORT=28080

MANAGEMENT_HTTP_LISTENER_PORT=12001

IIOP_PORT=23600

IIOP_SSL_PORT=23601

IIOP_MUTUALAUTH_PORT=23602

JMX_ADMIN_PORT=8686

SUBSYSTEM=9

JOBSCH_PORT=9690

JOBEXE_PORT=9691

[SETUP]

MESSAGE_BROKER_PORT=7676

SERVER_PORT=23700

SCH_USER_NAME=swrbasch

SCH_USER_PASSWD=systemwalker#2

ENVセクションの入力項目

本セクションは、認証基盤にInterstageシングル・サインオンを利用している場合に必要です。
なお、Interstageシングル・サインオンを利用していない環境の場合に、セクションおよびキーを記載していても無視して動作します。

項目名

キー名

初期値

省略(*)

説明

SSOリポジトリのFQDN

SSO_FQDN

なし

不可

現在の環境で構築されている、Interstage シングル・サインオンが使用するSSOリポジトリのFQDNを指定します。

SSOリポジトリのリポジトリ名

SSO_REP_NAME

rep001

不可

現在の環境で構築されている、Interstage シングル・サインオンが使用するSSOリポジトリのリポジトリ名を指定します。

SSOリポジトリのポート番号

SSO_PORT_NUM

389

不可

現在の環境で構築されている、Interstage シングル・サインオンが使用するSSOリポジトリのポート番号を指定します。

SSOリポジトリの管理者DN

SSO_MANAGER_DN

cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com

不可

現在の環境で構築されている、Interstage シングル・サインオンが使用するSSOリポジトリの管理者DNを指定します。

SSOリポジトリの管理者DNパスワード

SSO_MANAGER_DN_PASSWORD

なし

不可

現在の環境で構築されている、Interstage シングル・サインオンが使用するSSOリポジトリの管理者DNのパスワードを指定します。

(*) Interstageシングル・サインオン環境が存在している環境下での省略可否。

INSTセクションの入力項目

項目名

キー名

初期値

省略

説明

HTTPリスナーのポート番号

HTTP_LISTENER_PORT

28080

不可

Systemwalker Runbook Automation V15.0.0をインストールするために必要なポート番号です。詳細は“2.2.2.2 カスタムインストール”を参照してください。

運用管理用HTTPリスナーのポート番号

MANAGEMENT_HTTP_LISTENER_PORT

12001

不可

IIOPのポート番号

IIOP_PORT

23600

不可

IIOP_SSLのポート番号

IIOP_SSL_PORT

23601

不可

IIOP_MUTUALAUTHのポート番号

IIOP_MUTUALAUTH_PORT

23602

不可

JMX_ADMINのポート番号

JMX_ADMIN_PORT

8686

不可

サブシステム番号

SUBSYSTEM

9

V14.1.0Aの場合
省略可

V14.1.0の場合
省略不可

Systemwalker Operation Manager

を管理サーバで共存させる場合に値を変更します。詳細は“2.2.2.2 カスタムインストール”を参照してください。

なお、本パラメタは、アップグレード元がV14.1.0の場合に必要なパラメタです。

ジョブスケジューラのポート番号

JOBSCH_PORT

9690

V14.1.0Aの場合
省略可

V14.1.0の場合
省略不可

ジョブ実行制御のポート番号

JOBEXE_PORT

9691

V14.1.0Aの場合
省略可

V14.1.0の場合
省略不可

運用操作部品を実行するためのOSアカウント(swrbajobuser)のパスワード

EXECUTION_USER_PASSWD

なし

現在の環境でOSアカウントとして作成されている、swrbajobuserのパスワードを指定します。

本項目を省略した場合には、swrbajobuserに対してランダムなパスワードを再設定します。

SETUPセクションの入力項目

本セクションは、管理サーバのセットアップを実施している場合に必要なセクションです。

なお、管理サーバのセットアップを実施していない環境の場合に、セクションおよびキーを記載していても無視して動作します。

項目名

キー名

初期値

省略(*)

説明

メッセージブローカのポート番号

MESSAGE_BROKER_PORT

7676

不可

Systemwalker Runbook Automation V15.0.0 管理サーバを動作させるために必要なポート番号です。詳細は“3.1.7 Systemwalker Runbook Automationのセットアップ【Windows】”を参照してください。

サーバ機能用のポート番号

SERVER_PORT

23700

不可

スケジュール起動用のユーザー

SCH_USER_NAME

swrbasch

V14.1.0Aの場合
省略可

V14.1.0の場合
省略不可

Systemwalker Runbook Automationがスケジュールに従って自動運用プロセスを起動するために必要なユーザーです。事前準備で登録したユーザー名を指定します。

なお、本パラメタは、アップグレード元がV14.1.0の場合に必要なパラメタです。

スケジュール起動用のユーザーのパスワード

SCH_USER_PASSWD

systemwalker#2

V14.1.0Aの場合
省略可

V14.1.0の場合
省略不可

パスワードの初期値です。事前準備で登録したユーザーのパスワードに変更してください。

なお、本パラメタは、アップグレード元がV14.1.0の場合に必要なパラメタです。

(*) 管理サーバがセットアップされている条件下での省略可否。

実行例

【Windows】

メディアマウント先がEドライブ、作業用領域が“D:\Work”として、インストール準備コマンドの実行例を以下の通り示します。

E:\tool\inst\swrba_prepare_install.exe -f D:\swrba_inst_param.ini -m E:\ -d D:\Work

【Linux】

メディアマウント先が/mnt/iso、作業用領域が“/Work”として、インストール準備コマンドの実行例を以下の通り示します。

/mnt/iso/inst/swrba_prepare_install -f /root/swrba_inst_param.ini -m /mnt/iso -d /Work

インストール準備コマンドを実行すると、コンソールに以下の確認メッセージが表示されます。実行する場合、y を入力し、Enterを入力します。

インストール準備コマンドの処理を開始します。

よろしいですか?(y/n)=>y

インストール準備コマンドの実行中、処理の経過を示すメッセージが表示されます。

Systemwalker Runbook Automation環境のバックアップを実施します。

Systemwalker Runbook Automation環境のバックアップが終了しました。

Systemwalker Runbook Automation環境の削除を実施します。

Systemwalker Runbook Automation環境の削除が終了しました。

Interstage Application Server環境のバックアップを実施します。

Interstage Application Server環境のバックアップが終了しました。

Systemwalker Runbook Automationのアンインストールを実施します。

Systemwalker Runbook Automationのアンインストールが終了しました。

インストール準備コマンドの処理が正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

インストール準備コマンドの処理が正常に完了しました。

OSの再起動を行った後、インストールコマンドを実行してください。

Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールしている場合には、"Object Directorのアンインストール"を参照して、Object Directorのアンインストールを実施してください。その後、OSの再起動を行います。

Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールしていない場合には、ここでOSの再起動を実施してください。

異常時の対処方法