インストール準備コマンドにより、Systemwalker Runbook Automation V15.0.0の導入を行うために必要な製品のアンインストール処理を実施します。インストール準備コマンドは、Systemwalker Runbook Automation メディアパック(V15.0.0)に格納されていますので、DVD-ROMをマウント後、インストール準備コマンドを実行してください。
インストール準備コマンドは管理者権限を持ったユーザーで実行する必要があります。
インストール準備コマンドの格納先は以下の通りです。
【Windows】
[DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\swrba_prepare_install.exe |
【Linux】
[DVD-ROMのマウントポイント]/tool/inst/swrba_prepare_install |
インストール準備コマンドの実行形式は以下の通りです。
【Windows】
[DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\swrba_prepare_install.exe -f パラメタ入力ファイル -m メディアマウント先 -d 作業用領域 |
【Linux】
[DVD-ROMのマウントポイント]/tool/inst/swrba_prepare_install -f パラメタ入力ファイル -m メディアマウント先 -d 作業用領域 |
コマンドに指定する各オプションの形式は以下の通りです。
インストール準備コマンドで使用するパラメタ入力ファイルを、半角英数字および記号(半角ピリオド、半角アンダースコア)で100文字以内の完全パスで指定します。
“Systemwalker Runbook Automation メディアパック (15.0.0) ”のマウント先ドライブを指定します。
作業用領域として使用する空ディレクトリを、半角英数字25文字以内の完全パスで指定します。
エラー後の再実行時には、作業用領域にファイルやディレクトリが存在する場合がありますが、それらは削除せずに、同じディレクトリを指定してください。詳細は、“異常時の対処方法”を参照してください。
インストール準備コマンドを使用するためには、アップグレード元となるSystemwalker Runbook Automationのバージョン・レベルや、Interstageシングル・サインオンの利用有無に合わせて、あらかじめパラメタ入力ファイルを作成する必要があります。パラメタ入力ファイルの雛形を以下の場所に格納していますので、必要に応じてこのファイルを複写し、パラメタの編集を行ってください。
【Windows】
アップグレード元のバージョン・レベル | Interstageシングル・サインオンの利用有無 | パラメタ入力ファイルの格納場所 |
---|---|---|
Systemwalker Runbook Automation V14.1.0 | 有り | [DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\sample\swrbaInstParam_v14.1.0_ISSO |
無し | [DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\sample\swrbaInstParam_v14.1.0 | |
Systemwalker Runbook Automation V14.1.0A | 有り | [DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\sample\swrbaInstParam_v14.1.0A_ISSO |
無し | [DVD-ROMのマウントポイント]\tool\inst\sample\swrbaInstParam_v14.1.0A |
【Linux】
アップグレード元のバージョン・レベル | Interstageシングル・サインオンの利用有無 | パラメタ入力ファイルの格納場所 |
---|---|---|
Systemwalker Runbook Automation V14.1.0 | 利用している | [DVD-ROMのマウントポイント]/tool/inst/sample/swrbaInstParam_v14.1.0_ISSO |
利用していない | [DVD-ROMのマウントポイント]/tool/inst/ sample/swrbaInstParam_v14.1.0 |
ファイルの形式は以下の通りです。(swrbaInstParam_v14.1.0_ISSOを例にしています。)
【Windows】
[ENV] SSO_FQDN= SSO_REP_NAME=rep001 SSO_PORT_NUM=389 SSO_MANAGER_DN=cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com SSO_MANAGER_DN_PASSWORD= [INST] HTTP_LISTENER_PORT=28080 MANAGEMENT_HTTP_LISTENER_PORT=12001 IIOP_PORT=23600 IIOP_SSL_PORT=23601 IIOP_MUTUALAUTH_PORT=23602 JMX_ADMIN_PORT=8686 SUBSYSTEM=9 JOBSCH_PORT=9690 JOBEXE_PORT=9691 EXECUTION_USER_PASSWD= [SETUP] MESSAGE_BROKER_PORT=7676 SERVER_PORT=23700 SCH_USER_NAME=swrbasch SCH_USER_PASSWD=systemwalker#2 |
【Linux】
[ENV] SSO_FQDN= SSO_REP_NAME=rep001 SSO_PORT_NUM=389 SSO_MANAGER_DN=cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com SSO_MANAGER_DN_PASSWORD= [INST] HTTP_LISTENER_PORT=28080 MANAGEMENT_HTTP_LISTENER_PORT=12001 IIOP_PORT=23600 IIOP_SSL_PORT=23601 IIOP_MUTUALAUTH_PORT=23602 JMX_ADMIN_PORT=8686 SUBSYSTEM=9 JOBSCH_PORT=9690 JOBEXE_PORT=9691 [SETUP] MESSAGE_BROKER_PORT=7676 SERVER_PORT=23700 SCH_USER_NAME=swrbasch SCH_USER_PASSWD=systemwalker#2 |
本セクションは、認証基盤にInterstageシングル・サインオンを利用している場合に必要です。
なお、Interstageシングル・サインオンを利用していない環境の場合に、セクションおよびキーを記載していても無視して動作します。
項目名 | キー名 | 初期値 | 省略(*) | 説明 |
---|---|---|---|---|
SSOリポジトリのFQDN | SSO_FQDN | なし | 不可 | 現在の環境で構築されている、Interstage シングル・サインオンが使用するSSOリポジトリのFQDNを指定します。 |
SSOリポジトリのリポジトリ名 | SSO_REP_NAME | rep001 | 不可 | 現在の環境で構築されている、Interstage シングル・サインオンが使用するSSOリポジトリのリポジトリ名を指定します。 |
SSOリポジトリのポート番号 | SSO_PORT_NUM | 389 | 不可 | 現在の環境で構築されている、Interstage シングル・サインオンが使用するSSOリポジトリのポート番号を指定します。 |
SSOリポジトリの管理者DN | SSO_MANAGER_DN | cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com | 不可 | 現在の環境で構築されている、Interstage シングル・サインオンが使用するSSOリポジトリの管理者DNを指定します。 |
SSOリポジトリの管理者DNパスワード | SSO_MANAGER_DN_PASSWORD | なし | 不可 | 現在の環境で構築されている、Interstage シングル・サインオンが使用するSSOリポジトリの管理者DNのパスワードを指定します。 |
(*) Interstageシングル・サインオン環境が存在している環境下での省略可否。
項目名 | キー名 | 初期値 | 省略 | 説明 |
---|---|---|---|---|
HTTPリスナーのポート番号 | HTTP_LISTENER_PORT | 28080 | 不可 | Systemwalker Runbook Automation V15.0.0をインストールするために必要なポート番号です。詳細は“2.2.2.2 カスタムインストール”を参照してください。 |
運用管理用HTTPリスナーのポート番号 | MANAGEMENT_HTTP_LISTENER_PORT | 12001 | 不可 | |
IIOPのポート番号 | IIOP_PORT | 23600 | 不可 | |
IIOP_SSLのポート番号 | IIOP_SSL_PORT | 23601 | 不可 | |
IIOP_MUTUALAUTHのポート番号 | IIOP_MUTUALAUTH_PORT | 23602 | 不可 | |
JMX_ADMINのポート番号 | JMX_ADMIN_PORT | 8686 | 不可 | |
サブシステム番号 | SUBSYSTEM | 9 | V14.1.0Aの場合 V14.1.0の場合 | Systemwalker Operation Manager を管理サーバで共存させる場合に値を変更します。詳細は“2.2.2.2 カスタムインストール”を参照してください。 なお、本パラメタは、アップグレード元がV14.1.0の場合に必要なパラメタです。 |
ジョブスケジューラのポート番号 | JOBSCH_PORT | 9690 | V14.1.0Aの場合 V14.1.0の場合 | |
ジョブ実行制御のポート番号 | JOBEXE_PORT | 9691 | V14.1.0Aの場合 V14.1.0の場合 | |
運用操作部品を実行するためのOSアカウント(swrbajobuser)のパスワード | EXECUTION_USER_PASSWD | なし | 可 | 現在の環境でOSアカウントとして作成されている、swrbajobuserのパスワードを指定します。 本項目を省略した場合には、swrbajobuserに対してランダムなパスワードを再設定します。 |
本セクションは、管理サーバのセットアップを実施している場合に必要なセクションです。
なお、管理サーバのセットアップを実施していない環境の場合に、セクションおよびキーを記載していても無視して動作します。
項目名 | キー名 | 初期値 | 省略(*) | 説明 |
---|---|---|---|---|
メッセージブローカのポート番号 | MESSAGE_BROKER_PORT | 7676 | 不可 | Systemwalker Runbook Automation V15.0.0 管理サーバを動作させるために必要なポート番号です。詳細は“3.1.7 Systemwalker Runbook Automationのセットアップ【Windows】”を参照してください。 |
サーバ機能用のポート番号 | SERVER_PORT | 23700 | 不可 | |
スケジュール起動用のユーザー | SCH_USER_NAME | swrbasch | V14.1.0Aの場合 V14.1.0の場合 | Systemwalker Runbook Automationがスケジュールに従って自動運用プロセスを起動するために必要なユーザーです。事前準備で登録したユーザー名を指定します。 なお、本パラメタは、アップグレード元がV14.1.0の場合に必要なパラメタです。 |
スケジュール起動用のユーザーのパスワード | SCH_USER_PASSWD | systemwalker#2 | V14.1.0Aの場合 V14.1.0の場合 | パスワードの初期値です。事前準備で登録したユーザーのパスワードに変更してください。 なお、本パラメタは、アップグレード元がV14.1.0の場合に必要なパラメタです。 |
(*) 管理サーバがセットアップされている条件下での省略可否。
【Windows】
メディアマウント先がEドライブ、作業用領域が“D:\Work”として、インストール準備コマンドの実行例を以下の通り示します。
E:\tool\inst\swrba_prepare_install.exe -f D:\swrba_inst_param.ini -m E:\ -d D:\Work |
【Linux】
メディアマウント先が/mnt/iso、作業用領域が“/Work”として、インストール準備コマンドの実行例を以下の通り示します。
/mnt/iso/inst/swrba_prepare_install -f /root/swrba_inst_param.ini -m /mnt/iso -d /Work |
インストール準備コマンドを実行すると、コンソールに以下の確認メッセージが表示されます。実行する場合、y を入力し、Enterを入力します。
インストール準備コマンドの処理を開始します。 よろしいですか?(y/n)=>y |
インストール準備コマンドの実行中、処理の経過を示すメッセージが表示されます。
Systemwalker Runbook Automation環境のバックアップを実施します。 Systemwalker Runbook Automation環境のバックアップが終了しました。 Systemwalker Runbook Automation環境の削除を実施します。 Systemwalker Runbook Automation環境の削除が終了しました。 Interstage Application Server環境のバックアップを実施します。 Interstage Application Server環境のバックアップが終了しました。 Systemwalker Runbook Automationのアンインストールを実施します。 Systemwalker Runbook Automationのアンインストールが終了しました。 |
インストール準備コマンドの処理が正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。
インストール準備コマンドの処理が正常に完了しました。 OSの再起動を行った後、インストールコマンドを実行してください。 |
Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールしている場合には、"Object Directorのアンインストール"を参照して、Object Directorのアンインストールを実施してください。その後、OSの再起動を行います。
Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバをインストールしていない場合には、ここでOSの再起動を実施してください。
以下のメッセージが出力された後にインストール準備コマンドがエラーとなった場合、表示されたメッセージへの対処後、前回と同じ作業用領域を指定してインストール準備コマンドを再実行してください。このとき、作業用領域に格納されているファイルやディレクトリを削除してはいけません。
Systemwalker Runbook Automation環境のバックアップが終了しました。 |
上記以外で、インストール準備コマンドでエラーになった場合、表示されたメッセージに対する対処を実行し、再度インストール準備コマンドを実行してください。