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Interstage Data Effector リファレンス集
Interstage

A.5 PathNameCompatibility

V9.1系から、特殊文字がパス式やファイル名に含まれる場合の扱いを拡張しました。
これにより、V9.0系の動作を保証するために、V9.1系で以下の互換パラメタを設けました。


コマンド利用時

select用動作環境ファイル、replace用動作環境ファイル、analyze用動作環境ファイルまたはsort用動作環境ファイルに、以下のパラメタを指定します。

パラメタ名

省略

説明

PathNameCompatibility

特殊文字がパス式やファイル名に含まれる場合、その扱いが本パラメタの内容によって異なります。

  • 0 : 出力ファイルに指定されたパス名やファイル名に、特殊文字の「セミコロン(;)」が存在した場合には、スキーマ情報ファイルとデータファイルを区切る文字として扱います。(注1)
    入力ファイルまたは出力ファイルに指定されたパス名やファイル名に、特殊文字の「pipa@\\.\pipe」、「pipe@」が存在した場合には、その後に続くファイル名を名前付きパイプとして扱います。(注2)

  • 1 : V9.0系の仕様です。出力ファイルに指定されたパス名やファイル名に、特殊文字の「セミコロン(;)」が存在した場合には、パス名やファイル名の一部として扱います。(注1)
    入力ファイルまたは出力ファイルに指定されたパス名やファイル名に、特殊文字の「pipa@\\.\pipe」、「pipe@」が存在した場合には、パス名やファイル名の一部として扱います。(注2)

本パラメタを省略した場合、"0"が指定されたとみなします。

注1) 出力ファイルタイプがCSVの場合に有効です。
注2) 影響のあるパラメタについては、“表A.1 パス名に指定する特殊な文字の扱い”を参照してください。


C API利用時

AsisSetEnvironment関数のNameパラメタに以下の環境パラメタを指定します。

環境パラメタ名

意味

機能名

抽出機能

連結機能

集計機能

ソート機能

PathNameCompatibility

特殊文字がパス式やファイル名に含まれる場合、その扱いが本パラメタの内容によって異なります。

  • 0 : 出力ファイルに指定されたパス名やファイル名に、特殊文字の「セミコロン(;)」が存在した場合には、スキーマ情報ファイルとデータファイルを区切る文字として扱います。(注1)
    入力ファイルまたは出力ファイルに指定されたパス名やファイル名に、特殊文字の「pipa@\\.\pipe」、「pipe@」が存在した場合には、その後に続くファイル名を名前付きパイプとして扱います。(注2)

  • 1 : V9.0系の仕様です。出力ファイルに指定されたパス名やファイル名に、特殊文字の「セミコロン(;)」が存在した場合には、パス名やファイル名の一部として扱います。(注1)
    入力ファイルまたは出力ファイルに指定されたパス名やファイル名に、特殊文字の「pipa@\\.\pipe」、「pipe@」が存在した場合には、パス名やファイル名の一部として扱います。(注2)

本パラメタを省略した場合、"0"が指定されたとみなします。

○:指定できます。
注1) 出力ファイルタイプがCSVの場合に有効です。
注2) 影響のあるパラメタについては、“表A.1 パス名に指定する特殊な文字の扱い”を参照してください。


環境パラメタ名は、Data Effectorの関数用のヘッダファイル(libAsis.h)において、以下の名前の定数が定義されます。

環境パラメタ名(文字列)

ヘッダファイルにおける定義

PathNameCompatibility

ASIS_ENV_PathNameCompatibility


表A.1 パス名に指定する特殊な文字の扱い

機能

パラメタ名/
ファイル名

補足

パス名に指定する特殊な文字

セミコロン
(;)


pipe@\\.\pipe


pipe@

抽出

DataFile

入力ファイル

出力定義ファイル

出力ファイル

連結

JnlFile

入力ジャーナルファイル

OutFile

出力ファイル

集計

InFile

入力ファイル

OutFile

出力ファイル

ソート

InFile

入力ファイル

OutFile

出力ファイル

○:指定できます。
-:指定できません。
△:PathNameCompatibilityパラメタに“1”を設定するときだけ、パス名の一部として指定できます。設定しない場合は、区切り文字(セミコロン)や名前付きパイプとして扱います。


注意

本パラメタに1を指定した場合、以下の機能は使用できません。

  • 入力定義ファイルにおける、入力ファイルのディレクトリ指定


参照

パス名の指定方法の詳細については、“リリース情報”の“互換に関する情報”を参照してください。