V9.1系から、特殊文字がパス式やファイル名に含まれる場合の扱いを拡張しました。
これにより、V9.0系の動作を保証するために、V9.1系で以下の互換パラメタを設けました。
コマンド利用時
select用動作環境ファイル、replace用動作環境ファイル、analyze用動作環境ファイルまたはsort用動作環境ファイルに、以下のパラメタを指定します。
パラメタ名 | 省略 | 説明 |
---|---|---|
PathNameCompatibility | 可 | 特殊文字がパス式やファイル名に含まれる場合、その扱いが本パラメタの内容によって異なります。
本パラメタを省略した場合、"0"が指定されたとみなします。 |
注1) 出力ファイルタイプがCSVの場合に有効です。
注2) 影響のあるパラメタについては、“表A.1 パス名に指定する特殊な文字の扱い”を参照してください。
C API利用時
AsisSetEnvironment関数のNameパラメタに以下の環境パラメタを指定します。
環境パラメタ名 | 意味 | 機能名 | |||
---|---|---|---|---|---|
抽出機能 | 連結機能 | 集計機能 | ソート機能 | ||
PathNameCompatibility | 特殊文字がパス式やファイル名に含まれる場合、その扱いが本パラメタの内容によって異なります。
本パラメタを省略した場合、"0"が指定されたとみなします。 | ○ | ○ | ○ | ○ |
○:指定できます。
注1) 出力ファイルタイプがCSVの場合に有効です。
注2) 影響のあるパラメタについては、“表A.1 パス名に指定する特殊な文字の扱い”を参照してください。
環境パラメタ名は、Data Effectorの関数用のヘッダファイル(libAsis.h)において、以下の名前の定数が定義されます。
環境パラメタ名(文字列) | ヘッダファイルにおける定義 |
---|---|
PathNameCompatibility | ASIS_ENV_PathNameCompatibility |
機能 | パラメタ名/ | 補足 | パス名に指定する特殊な文字 | ||
---|---|---|---|---|---|
セミコロン |
|
| |||
抽出 | DataFile | 入力ファイル | ○ | △ | △ |
出力定義ファイル | 出力ファイル | △ | △ | △ | |
連結 | JnlFile | 入力ジャーナルファイル | - | △ | △ |
OutFile | 出力ファイル | △ | △ | △ | |
集計 | InFile | 入力ファイル | - | △ | △ |
OutFile | 出力ファイル | △ | △ | △ | |
ソート | InFile | 入力ファイル | - | △ | △ |
OutFile | 出力ファイル | △ | △ | △ |
○:指定できます。
-:指定できません。
△:PathNameCompatibilityパラメタに“1”を設定するときだけ、パス名の一部として指定できます。設定しない場合は、区切り文字(セミコロン)や名前付きパイプとして扱います。
注意
本パラメタに1を指定した場合、以下の機能は使用できません。
入力定義ファイルにおける、入力ファイルのディレクトリ指定
参照
パス名の指定方法の詳細については、“リリース情報”の“互換に関する情報”を参照してください。