ページの先頭行へ戻る
Systemwalker Desktop Keeper V14g 導入ガイド
Systemwalker

3.1.3 ユーザー資産を復元する

本製品が提供するリストア機能には、以下のツールがあります。

リストアツール

GUI画面によりリストア条件を設定して実行します。

リストアツールは、以下の2つの機能でバックアップしたデータを復元することができます。

リストアツールでは以下のデータを復元することが出来ます。

復元可能な情報の詳細については、“3.1.1.2 ユーザー資産”を参照してください。

なお、リストアの処理時間はリストアの対象となるログ件数により概算できます。目安は以下のとおりです。

リストアツールの動作状況は、イベントログに出力されます。


3.1.3.1 リストアツールを利用する

Systemwalker Desktop Keeperが提供するリストアツールによって、データベースからバックアップしたデータをリストアする方法について説明します。


注意

ツール使用時に考慮すべきことについて

【運用データベースにはリストアしないでください】

運用中の統合管理サーバまたは管理サーバには、「管理情報」を復元しないでください。「管理情報」が上書きされてしまい、「管理情報」と「ログ情報」に不整合が発生してしまいます。

【管理コンソールの端末動作設定およびサーバ設定ツールの各設定は個別に復元が必要です】

これらの設定情報はバックアップツール(GUI)やバックアップコマンドでは退避されていません。リストアツールでデータベースを復元後に、情報の再設定をしてください。

【管理情報をリストアすると以前の情報は削除されます】

管理情報をリストアすると以前の管理情報はすべて上書きされます。差分反映ではありませんので注意してください。

【リストア処理に時間がかかる場合があります】

ログ情報がすでに存在している環境に、ログ情報を追加してリストアする場合は、リストア後にインデックス情報の再作成の処理が実行されるので、リストア時間が長くなります。(ログがない状態と比較して、約3倍程度、リストア時間が長くなります。)

ポイント

ログオン情報の履歴について

ログオン情報はイベントログ(アプリケーション)に出力されます。


運用中のデータベースへリストアを実行する

リストアツールの使用手順は以下のとおりです。

  1. Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。

  2. 統合管理サーバまたは、管理サーバをインストールしたマシンの[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[運用データベースリストアツール]を選択します。

    →[運用データベースリストアツール] 画面が表示されます。

  3. 運用中のデータベースに対してリストアを行うことを確認し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[Systemwalker Desktop Keeper リストアツール]画面が表示されます。

  4. サーバ設定ツールで登録したログオンID(アクセス権が“バックアップ・リストア”のログオンID)でログオンします。(初期管理者のログオンID、パスワードを使用してもログオンできます)

  5. [OK]ボタンをクリックします。

    →[リストアツール]画面が表示されます。

    [リストアツール]画面のメニューバーについて説明します

    メニューバー

    機能概要

    [ファイル]

    [終了]

    リストアツールを終了します。

    [サービス]

    [サービス状況確認]

    接続している管理サーバ上の“階層化サービス”、“サーバサービス”の動作状況を表示します。

    [サービス起動]

    接続している管理サーバ上の“階層化サービス”、“サーバサービス”を起動します。

    [サービス停止]

    接続している管理サーバ上の“階層化サービス”、“サーバサービス”を停止します。

    [設定]

    [リストアツールトレース]

    [しない]

    リストアツールのトレースを採取しません。

    [概要]

    リストアツールのトレースを概要モードで採取します。

    [詳細]

    リストアツールのトレースを詳細モードで採取します。

    [ヘルプ]

    [オンラインヘルプ]

    オンラインマニュアルを表示します。

    [バージョン情報]

    著作権情報およびバージョン情報を表示します。

  6. リストアツールで「管理情報」、「ログ情報」をリストアするには接続している管理サーバ上の“階層化サービス”、“サーバサービス”を停止する必要があります。サービスの停止は[サービス]メニューの[サービス停止]を選択すると、サービス停止確認の画面が表示されるので[OK]ボタンをクリックします。

  7. 操作結果の状態を表す画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。

  8. [リストアツール]画面において、以下のステップ1,2の情報、共通設定、および作業フォルダ情報を入力します。

    ステップ1.管理情報をリストアする

    項目名

    説明

    [管理情報をリストアする]

    管理情報をリストアする場合はチェックします。

    [リストアファイル参照フォルダ]

    リストアするファイルが存在するフォルダを指定します。(LEVELOBJECT.csvファイルやLEVELCOMPOSITION.csvファイルを含む管理情報をバックアップしたフォルダを指定してください)

    指定方法は、以下のとおりです。

    • 絶対パスでフォルダ名を入力する
      リストアする管理情報格納フォルダまでのパスを絶対パスで入力します。

    • [参照]ボタンから選択する
      [フォルダの参照]画面が表示されるので、リストアする管理情報が存在するフォルダを選択したあとに、[OK]ボタンをクリックします。

    指定できる絶対パスの長さは、半角で189文字まで入力できます。ただし、以下の記号はフォルダ名として使用できません。
    使用できない記号:「\」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」

    ステップ2.ログ情報をリストアする

    項目名

    説明

    [ログ情報をリストアする]

    ログ情報をリストアする場合にチェックします。

    [リストアファイル参照フォルダ]

    リストアするファイルが存在するフォルダを[追加]ボタンから指定します。リストアするフォルダは、複数指定することができます。(COMMONLOG1.csvファイルやLOGKEWORDS.csvファイルを含むログ情報をバックアップしたフォルダを指定してください)

    各ボタン、チェックボックスについて説明します。

    • [追加]ボタン
      リストア対象とするフォルダを選択することができます。

    • [削除]ボタン
      フォルダリストから選択したフォルダを削除します。

    • [全て削除]ボタン
      フォルダリストからすべてのフォルダを削除します。

    • 全削除する(高速削除)チェックボックス
      データベースに格納されている操作ログデータをリストアする前に削除します。

    指定できる絶対パスの長さは、半角で189文字までです。189文字以上の絶対パスが選択された場合は189文字で切断されます。

    現在の管理情報退避先の指定

    項目名

    説明

    [管理情報退避先フォルダ]

    管理情報のバックアップ先を指定します。

    (管理情報をリストアする際に問題が発生した場合に備えて、リストア前の最新の情報をバックアップします。)

    指定方法は、以下のとおりです。

    • 絶対パスでフォルダ名を入力する
      リストアする管理情報格納フォルダまでのパスを絶対パスで入力します。

    • [参照]ボタンから選択する
      [フォルダの参照]画面が表示されるので、リストアする管理情報が存在するフォルダを選択したあとに、[OK]ボタンをクリックします。

    指定できる絶対パスの長さは、半角で189文字まで入力できます。ただし、以下の記号はフォルダ名として使用できません。
    使用できない記号:「\」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」

    共通設定.実行ログ出力の指定

    項目名

    説明

    [実行ログファイル]

    リストアツールの実行結果を格納するファイルを指定します。指定方法は、以下のとおりです。

    • 絶対パスでファイル名を入力する
      出力する実行結果ファイルまでのパスを絶対パスで入力します。

    • [参照]ボタンから選択する
      [ファイルを開く]画面が表示されるので、出力する実行ファイルを格納するフォルダ選択し、ファイル名を入力したあとに、[開く]ボタンをクリックします。

    指定できる絶対パスの長さは、半角で255文字まで入力できます。ただし、以下の記号はファイル名として使用できません。
    使用できない記号:「\」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」

    [ファイルが存在する場合]

    実行ログファイルが[実行ログファイル]で指定した場所に存在する場合の処理を選択します。

    • 追記する
      実行ログファイルが[実行ログファイル]で指定した場所に存在した場合は、前回の実行ログの後に追記します。

    • 上書きする
      実行ログファイルが[実行ログファイル]で指定した場所に存在した場合は、前回の実行ログを上書きします。

    作業用フォルダの指定

    項目名

    説明

    [作業用フォルダ]

    作業用ファイルを格納するフォルダを指定します。この作業フォルダにはリストアするデータファイルの合計と同じサイズの作業用ファイルが作成されるので、作業用フォルダには十分な空き容量のあるディスクを指定してください。なお、実行後、作業用ファイルは削除されます。

    • 絶対パスでフォルダ名を入力する
      作業用フォルダまでのパスを絶対パスで入力します。

    • [参照]ボタンから選択する
      [フォルダの参照]画面が表示されるので、作業用フォルダを選択したあとに、[OK]ボタンをクリックします。

    指定できる絶対パスの長さは、半角で189文字まで入力できます。ただし、以下の記号はフォルダ名として使用できません。
    使用できない記号:「\」「/」「:」「*」「?」「"」「<」「>」「|」

  9. すべての条件を入力したあとに、[実行]ボタンをクリックします。

    →実行を確認する画面が表示されます。

  10. 実行する場合は[OK]ボタンをクリックしてください。[リストア状況]画面が表示され処理が開始されます。

  11. リスト処理が正常終了すると、完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。

  12. 実施状況に表示されている情報を確認し、[閉じる]ボタンをクリックします。

  13. バックアップ実行時に控えておいたサーバ設定ツールの以下の設定情報を、再設定します。

    • [システム設定]

    • [ActiveDirectory連携設定] ※Active Directory連携機能利用時

    • [管理者通知設定]

    • [管理サーバ設定]

    • [トレース/フォルダ/CT自己版数アップ設定]

    サーバ設定ツールの各画面の表示方法は、“2.2.5 管理サーバ/統合管理サーバの環境を設定する”を参照してください。

  14. 停止している管理サーバの“階層化サービス”、“サーバサービス”を起動します。サービスの起動は[サービス]メニューの[サービス起動]を選択すると、サービス起動確認の画面が表示されるので[OK]ボタンをクリックします。

  15. 操作結果の状態を表す画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。

  16. バックアップ実行時に控えておいた管理コンソールの[端末動作設定]画面の設定情報を、再設定します。

    [端末動作設定]の表示方法は以下のとおりです。

    1. [管理コンソール]を起動します。

    2. [動作設定]メニューから[端末動作設定]を選択します。

      →[端末動作設定]画面が表示されます。

ログ閲覧用データベースへリストアを実行する

  1. Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。

  2. 統合管理サーバまたは、管理サーバをインストールしたマシンの[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[ログ閲覧データベースリストアツール]を選択します。

    →[Systemwalker Desktop Keeper リストアツール]画面が表示されます。

  3. サーバ設定ツールで登録したログオンID(アクセス権が“バックアップ・リストア”のログオンID)でログオンします。(初期管理者のログオンID、パスワードを使用してもログオンできます)

  4. [OK]ボタンをクリックします。

    →[リストアツール]画面が表示されます。

    メニューバーや入力項目は、一部を除き、運用データベースリストアツールと同一です。同一の項目については、運用データベースリストアツールの説明を参照してください。ここでは、ログ閲覧用データベースリストアツールだけ行う設定項目について説明します。

    ステップ2.ログ情報をリストアする

    項目名

    説明

    [リストア前に既存ログ情報を全削除する]

    ログ閲覧データベースにログ情報が格納されている場合、リストアを実施する前にログ情報を削除します。

  5. すべての条件を入力したあとに、[実行]ボタンをクリックします。

    →実行を確認する画面が表示されます。

  6. 実行する場合は[OK]ボタンをクリックしてください。[リストア状況]画面が表示され処理が開始されます。

  7. リスト処理が正常終了すると、完了画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。

  8. 実施状況に表示されている情報を確認し、[閉じる]ボタンをクリックします。

サービス状況を確認する

リストアツールは接続している管理サーバのSystemwalker Desktop Keeperサービスの終了が必要であるため、サービスの状況を確認する必要があります。リストアツールにて、管理サーバのSystemwalker Desktop Keeperサービスの状況を確認する方法について説明します。

  1. [サービス]メニューの[サービス状況確認]を選択します。

    [サービス状況確認]画面が表示されます。以下はサービスが開始されている場合の表示です。

  2. 確認後、[OK]ボタンをクリックします。

リストアツールを終了する

リストアツールを終了させる方法について説明します。

  1. リストアツールを終了させるには[ファイル]メニューの[終了]を選択します。

    →終了確認画面が表示されます。

  2. リストアツール画面で指定した条件を保存するかどうかを選択します。条件を保存して終了する場合は[はい]を、保存せず終了する場合は[いいえ]をクリックします。終了をキャンセルする場合は[キャンセル]をクリックします。
    なお、メニューから指定した設定値([デバッグトレースの設定])は各設定時に保存されます。