DPCライブラリを使用したアプリケーションを作成する場合の注意点を機能ごとにまとめてあります。アプリケーションを作成する場合に参考にしてください。
機能種別 | アプリケーション作成時の注意点 |
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DPCライブラリの使用開始/使用終了(DPCOPEN/DPCCLOSE) DPCファイル転送の使用開始/使用終了(DPCFOPEN/DPCFCLOSE) | (1)DPCライブラリ上で動作するすべてのアプリケーションは、DPCライブラリの各機能を使用する前にDPCOPEN、一連の処理が終了した後にDPCCLOSEを必ず1回ずつ行ってください。ただし、ファイル転送機能のみを使用するアプリケーションの場合は、DPCFOPEN、DPCFCLOSEをそれぞれ行ってください。 (2)1つのアプリケーション中でDPCOPENを発行した状態でDPCFOPENを発行してもかまいません。 (3)1つのパソコン上(環境)でDPCOPENとDPCFOPENをあわせて、同時に16回発行できます。ただし、1つのアプリケーション上では同時にそれぞれ1回ずつの発行のみ可能です。 (4)1つのアプリケーション中でDPCOPEN/DPCCLOSE、DPCFOPEN/DPCFCLOSEを繰り返し行えます。 |
コネクションの確立/解放(DPCCONNECT/DPCDISCONNECT) | (5)DPCライブラリの会話機能/ファイル転送機能/運用コマンド機能を使用する場合は、まずコネクションの確立を行ってください。 (6)一度、あるアプリケーションでコネクションを確立すると、他のアプリケーションからもそのコネクションを使用して、会話機能/ファイル転送機能/運用コマンド機能を使用することが可能です。 (7)1つのアプリケーションで複数のコネクション確立の処理を行うことも、同時に複数のアプリケーションがコネクション確立の処理を行うことも可能です(コネクション確立可能な数は環境によって異なりますが、DPCライブラリでは同時に4つまで可能です)。 (8)1つのコネクションを使用して、会話機能/ファイル転送機能/運用コマンド機能を任意の順序で繰り返し使用できます。 |
会話機能(DPCBEGIN/DPCACCEPT/ | (9)会話は、1つのコネクションに対して、ホスト基本会話機能使用時には同時に1つ、ホスト拡張会話機能使用時にはファイル転送、運用コマンドを含めて16まで行えます。 |
ファイル転送機能(DPCFIMPORT/DPCFEXPORT) | (10)ファイル転送は、1つのコネクションに対して、ホスト基本会話機能使用時には同時に1つ行えます。また、ホスト拡張会話機能使用時には、ファイル転送のみを行う場合に12まで、会話や運用コマンドを加えると16まで行えます。 |
運用コマンド機能(DPCDBCONVERT/DPCDELETE/DPCDISPLAY) | (11)運用コマンドは、1つのコネクションに対して、ホスト基本会話機能使用時には同時に1つ、ホスト拡張会話機能使用時には会話、ファイル転送を含めて16まで行えます。 |
注意
DPCライブラリは、マルチスレッドに対応していません。ある処理要求中に、他のスレッドから別の処理依頼が発生した場合、正常な動作を保証できません。