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DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2 使用手引書L10

5.1 アプリケーション作成時の注意点

DPCライブラリを使用したアプリケーションを作成する場合の注意点を機能ごとにまとめてあります。アプリケーションを作成する場合に参考にしてください。

機能種別

アプリケーション作成時の注意点

DPCライブラリの使用開始/使用終了(DPCOPEN/DPCCLOSE)

DPCファイル転送の使用開始/使用終了(DPCFOPEN/DPCFCLOSE)

(1)DPCライブラリ上で動作するすべてのアプリケーションは、DPCライブラリの各機能を使用する前にDPCOPEN、一連の処理が終了した後にDPCCLOSEを必ず1回ずつ行ってください。ただし、ファイル転送機能のみを使用するアプリケーションの場合は、DPCFOPEN、DPCFCLOSEをそれぞれ行ってください。


(2)1つのアプリケーション中でDPCOPENを発行した状態でDPCFOPENを発行してもかまいません。


(3)1つのパソコン上(環境)でDPCOPENとDPCFOPENをあわせて、同時に16回発行できます。ただし、1つのアプリケーション上では同時にそれぞれ1回ずつの発行のみ可能です。


(4)1つのアプリケーション中でDPCOPEN/DPCCLOSE、DPCFOPEN/DPCFCLOSEを繰り返し行えます。

コネクションの確立/解放(DPCCONNECT/DPCDISCONNECT)

(5)DPCライブラリの会話機能/ファイル転送機能/運用コマンド機能を使用する場合は、まずコネクションの確立を行ってください。


(6)一度、あるアプリケーションでコネクションを確立すると、他のアプリケーションからもそのコネクションを使用して、会話機能/ファイル転送機能/運用コマンド機能を使用することが可能です。


(7)1つのアプリケーションで複数のコネクション確立の処理を行うことも、同時に複数のアプリケーションがコネクション確立の処理を行うことも可能です(コネクション確立可能な数は環境によって異なりますが、DPCライブラリでは同時に4つまで可能です)。


(8)1つのコネクションを使用して、会話機能/ファイル転送機能/運用コマンド機能を任意の順序で繰り返し使用できます。

会話機能(DPCBEGIN/DPCACCEPT/
DPCTRANSFER/DPCEND/DPCABORT/
DPCPCONTROL/DPCGCONTROL/
DPCSYNC/DPCACK/DPCERROR)

(9)会話は、1つのコネクションに対して、ホスト基本会話機能使用時には同時に1つ、ホスト拡張会話機能使用時にはファイル転送、運用コマンドを含めて16まで行えます。
1つのアプリケーションから複数のコネクションを使用して複数の会話を同時に行ったり、複数のアプリケーションでそれぞれ別のコネクションを使用して同時に会話を行うことも可能です。

ファイル転送機能(DPCFIMPORT/DPCFEXPORT)

(10)ファイル転送は、1つのコネクションに対して、ホスト基本会話機能使用時には同時に1つ行えます。また、ホスト拡張会話機能使用時には、ファイル転送のみを行う場合に12まで、会話や運用コマンドを加えると16まで行えます。
1つのアプリケーションから複数のコネクションを使用して複数のファイル転送を同時に行ったり、複数のアプリケーションでそれぞれ別のコネクションを使用して同時にファイル転送を行うことも可能です。

運用コマンド機能(DPCDBCONVERT/DPCDELETE/DPCDISPLAY)

(11)運用コマンドは、1つのコネクションに対して、ホスト基本会話機能使用時には同時に1つ、ホスト拡張会話機能使用時には会話、ファイル転送を含めて16まで行えます。
1つのアプリケーションから複数のコネクションを使用して複数の運用コマンドを同時に行ったり、複数のアプリケーションでそれぞれ別のコネクションを使用して同時に運用コマンドを行うことも可能です。

注意

DPCライブラリは、マルチスレッドに対応していません。ある処理要求中に、他のスレッドから別の処理依頼が発生した場合、正常な動作を保証できません。